第190話 【第五部終了】設定確認回
◆◆◆ 第五部終了です。設定爆発でパニクる作者の頭の整理も兼ねて、舞台と人物設定を振り返ります ◆◆◆
【舞台設定】
中世ヨーロッパの「ような」異世界です。あくまで「ような」でございますので、時代考証などはざっくりです。中世と近世、さらに現代のあれこれがごちゃ混ぜ感あって突っ込みどころは満点ですが、「ファンタジーですからっ!」と宣言すればすべて許されると……信じたいです。
【この物語の「聖女」は】
「教会」は、西教会と東教会に分かれています。そのうち西教会にだけ存在する神聖魔法使いを「聖女」と呼んでいます。頂点はロッテの姉レイモンド。
第五部でロッテが旅するアルテラにも、聖女はおりません。「聖女」を知らぬこの地域の人々は彼女を「聖女」として大歓迎。ただし、獣人限定でw
【魔獣と妖魔】
この物語では、以下のように呼び分けています。紛らわしくてすみません。
「魔獣」 姿は獣だが知性高く、高位になると魔法まで使うスーパーもふもふ。
「獣人」 魔獣と人間の混血、またはリザードマンのように一族すべてが魔獣と人間の中間的性質を持つものたち。
「妖魔」 いわゆるモンスター。魔獣と違って仲良くはなれません。
「害獣」 いわゆる普通の野獣。 猪、熊、狼など……
【お国紹介】
◆ロワール王国
中世フランスに似ていますが、あくまでフランスではありませんw ロッテの故国です。三~五部ではこの国関連イベントは登場しませんでした。
◆バイエルン王国
ロワール王国の北東に位置する「森の国」。中世ドイツに似ていますが、あくまでドイツではありませんのでw 現在のロッテの本拠シュトローブルはバイエルン東端にあります。
すでにロッテがいろいろやらかし、この国においては「聖女」かつ「侯爵令嬢」かつ「王室直轄地総督」というかなり無敵な地位を望まずして確立。
◆アルテラ帝国
バイエルン東に国境を接する騎馬民族の国。ハンガリーをイメージして頂ければよろしいかと。好戦的な武断の国で、騎兵は大陸最強。しょっちゅうバイエルン東部を荒らしに侵入してきますが、ロッテが再三撃退。
獣人差別が極めて強く、隠れ住んでいた獣人たちがロッテとともにバイエルン移住を決めるきっかけとなります。
【人物紹介】
◆シャルロット⇒シャルロッテ・フォン・ハイデルベルグ(ロッテ) 十七歳
主人公。ロワールではリモージュ伯爵家の次女にして、もと聖女。第一話で聖女をクビ、伯爵家から追放、第二王子との婚約破棄と、この手の追放モノにありがちな袋叩き状態をすべて経験w なぜかバイエルンでは聖女兼侯爵令嬢兼王室直轄領総督にという不思議な立場に。本人は流されつつも、不本意。
生まれながらに魔獣と念話を交わすことができます。彼女の持つ規格外量の魔力は聖女の神聖魔法にはむしろ障害になるものですが、魔獣や獣人の傷を癒し、その戦闘能力を数倍に高めるという、チートではありますが実に使いづらい能力。
ロングの黒髪にこげ茶の瞳で「神秘的美少女」ではありますが、超絶美人の姉がいるため「地味美少女」の地位に。体型はスレンダー……ようは貧〇。性格は天然系で明るいのですが、流されやすくて、実によく泣きます。恋愛についてはうぶで純情で、自分への好意に対し極めて鈍感。
なお、やたらとトラブルを引き寄せる体質ありww
◆クレール ⇒ クララ 二十歳
ロッテの侍女にして、魔狼とのハーフ獣人。ロッテにどこまでも従うと宣言する、純粋で強靭な精神を持つ娘です。灰色の髪に翡翠色の瞳。クールビューティー系美少女です。狼に変身する能力を持ち、やたらと戦闘能力高いです。
ロッテの為なら命でも捨てる忠実な侍女です。最大のご褒美はご主人様との「大人のキス」なのですが、第四部で愛するオトコができてしまいました。そっちとの関係は順調に深まっているようですが、ロッテを手放す気はないようです。
◆ヴィクトル 年齢不詳
獣人ではなく、魔獣。次期族長の地位を捨て、惚れた鈍感天然聖女の旅に同行しています。ようやく好意を認めてもらえるも、恋愛奥手のロッテとの距離は、ゆっくりとしか縮まりません。想いが報われる日は、いつでしょう?
高位魔獣なので、人化の業が使えます。変化するとメッシュ入り金髪に金の瞳を持つ、超絶美青年。稀代の魔剣グルヴェイグを振るう優秀な剣士に成長したのですが、相変わらず旅する時は荷物持ち扱い。
◆カミル 十一歳
火竜とのハーフ獣人。燃える赤毛と茶色の瞳のショタ美少年から、急速に成長中。成長するにしたがってロッテへの憧れが別の想いに変わってきている感ありますが、彼女の気持ちを優先してヴィクトルに譲っている、実は優しい子です。
火竜に変化できるので、実は戦闘能力は最強。ただ何でも焼いてしまうので使いどころが難しく、活躍の場は限定。第五部ではほとんど竜の出番がありませんでした。
◆ビアンカ 十三歳
サーベルタイガーとのハーフ獣人。えっちな奴隷として売られる途中でロッテに救われ、彼女を姉として慕うようになります。亜麻色の髪とエメラルド色の瞳をもつ、ほんわか系美少女。貧〇軍団であるロッテ一行の中で、唯一立派な胸部装甲をお持ちで、さらに絶賛強化中。極端に走る傾向にあるキャラクター達の中では最大の常識人だったはずですが、第五部ではややはっちゃけ気味。ようやく、生き別れた母ヴィオラと出会いました。
◆グルヴェイグ 年齢という概念無し
女神の名を冠した魔剣に宿る魂。持ち主と認めた者以外が剣を手にすると、その身を焼くという激しいヤツです。ヴィクトルを主と認め、その想い人ロッテも結構気に入っている様子。最近は二人の進展しなさをからかうのがルーティンになりつつあります。
◆ヴィオラ 三十三歳?
デブレツェンのサーベルタイガー族長。少女のころバイエルンに旅して人間の賢者に恋し、ビアンカの母になりました。人化すると亜麻色の髪とはしばみ色の瞳を持つ、長身の美人。行方不明のつがい、賢者ディートハルトをまだ想っています。
◆フェレンツ
アルテラにひっそり暮らす獣人村の村長の息子で、虎獣人。ロッテに唆されてバイエルンに村人が移住する際に、その長になります。
◆ジェシカ
フェレンツの妹で狼獣人。ロッテに火傷を治療してもらったりいろいろ絡んでいるうちに、ほとんどロッテ信者に。銀灰色の髪に碧の眼をもつ美少女です。
◆ペトラ
ジェシカの親友で、雪豹獣人。お姉様系凛々しい美人さん。男より女の子が好き。
◆ハインリヒ・フォン・ハイデルベルグ
侯爵家嫡男で、とっても優秀な官僚。第四部で、ロッテの兄になりました。ロッテがわがままなお出かけをしている間、領地の代理総督をしてくれています。
◆アルノルト
第四部で悪徳貴族の企みを暴いた立役者でとっても優秀。ロッテに引き抜かれシュトローブルの執政官にご出世。クララに看病プレイで落とされ、らぶらぶ中。
◆エグモント
軍事拠点ヴァイツの副司令官。ただし第五部ではそれほど出番なし。
【第四部までの主要人物 第五部出番なし】
◆レイモンド・ド・リモージュ 十九歳
主人公の愛する「姉様」。リモージュ伯爵家の長女にして首席聖女、かつ第一王子フランソワの婚約者。色濃い金髪にラピスラズリの瞳、派手系超絶美人。ロッテと違って、お胸も豊か。聖女としての能力は王国内でダントツ、他の追随を許しません。すべてを持って生まれてきた系のスーパー聖女ですが、妹が何より大好き、すべてに優先して甘やかします。
第三部以降出番なし。さて、今後はいかがでしょう?
◆アルフォンス 二十歳
ロワール国第二王子。ロッテとの婚約を不本意ながら破棄した人。第四部ではロッテが思い出すことも少なくなって……このままフェードアウト?
◆セドリック・ド・ベルフォール
辺境伯。第二部でロッテに肩入れしたために、美味しい出世をした渋いおじ様。
◆モルトー子爵
第二部悪役の辺境領主。没落。
◆アマーリエ・フォン・ハイデルベルグ(マーレ) 二十歳
ハイデルベルグ侯爵の次女。紅茶色の髪に切れ長の青い眼、長身に騎士のいで立ちを颯爽とまとう「男装の麗人」。ロッテももふもふも大好き。
◆クリストフ・フォン・ハイデルベルグ
ハイデルベルグ侯爵家当主、宰相にご出世。ロッテを養女にしました。腹黒ですがロッテをきちんと愛してくれます。
◆カタリーナ・フォン・ハイデルベルグ
侯爵家の奥様。やっぱりロッテ大好きです。
◆コルネリウス・フォン・ローゼンハイム
バイエルン将軍職。娘ティアナを救ったロッテに感動し、騎士の誓いを捧げた人。
◆ティアナ・フォン・ローゼンハイム
ローゼンハイム伯爵家の一人娘。ロッテに石化から救われ親友に。結構腹黒さん。
◆クラウス・フォン・リートリンゲン
ティアナの婚約者。義父と同じくロッテに騎士の誓いを捧げちゃっています。
◆ルートヴィヒ
バイエルン王太子。出番はこれからです。
◆マルクス
バイエルンの第二王子。田舎に蟄居が決定。
◆ダニエル
アルノルトと同じくヴァイツ基地所属の士官で親友。
【作者のつぶやき】
第五部、いかがでしたでしょうか。公開してすぐ読んでくださる方が励みになり、隔日更新を続けております。
すでに当初構想からかなりズレてしまっており、この先ロッテの恋の行方に悩んでいる作者ではありますが……。
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