第6話 何が何で何なんだ
母「じゃあ、キキちゃんいらっしゃい!」
妹「いらっしゃい!よろしくー!」
俺「うん、うん、よろしく!」
キキ「ありがとうございます♪」
和やかな雰囲気の歓迎会である。
母「キキちゃんいっぱい食べてね!」
キキ「美味しい!」
母「あら、やだー、正直な子ね〜」
俺「おいおい、母よ。少しは謙虚に生きたらどうかね。」
ボゴ!
俺「ぼ、暴力反対!」
妹「大げさねー。ピコピコハンマーくらいで。」
俺「YOUは素手だもんな。」
ボゴバコ!
妹「何か言ったかしら?」
キキ「あははっ、ホントに仲良いんですね!みんな。」
妹「こいつは別!」
俺「なにゆえ。」
母「そうねー。」
俺「母めっ、さっきの事いつまでもー。」
母「な・に・か?」
俺「な、なんでもないでござるよ。」
キキ「楽しい家で良かった!実は緊張してたんです。」
母「自分の家だと思って好きにしてね。」
キキ「ありがとうございます!お兄さん部屋貸して頂いてすいません。」
妹「いいのよ。コイツにはあの広〜いお部屋が丁度いいの。」
母「そうよ。電気もコンセントもあるし。」
俺「その台詞たしか、一昨日聞いた様な。」
母「ホント気楽にね!」
キキ「ありがとうございます!おばさま!」
俺「ま、過ごしやすいようにさ!」
キキ「ありがとうございます!お兄さん!」俺「お兄さん。いー響きだー。」
妹「キキちゃん勉強わからなかったら私教えてあげるからいつでも言ってね!」
キキ「はい!お姉ちゃん!」
妹「お姉ちゃん♪いいねー!」
俺「勉強教えるって、君ねー、そんな大きいふろしき広げちゃって大丈夫なのかい?」
妹「アンタよりマシよ!」
母「それもそうねー。」
キキ「ホント楽しい!」
俺「何が何だかわからんが、楽しんでもらえてるなら、うん。良い良い。」
楽しい歓迎会もお開きになり。
自分の部屋(ウォークインクローゼット)で寝る事に。
…新しい妹は可愛い妹だな。
それはそうと、斜めに寝ないと寝れない程度の長さ。
ただスッポリハマってる感がいい。
明かりを消すのも手を伸ばしていけるしな。
なんか居心地良くなってきたな〜。
適応力抜群なんじゃないかー?
ん!?
寝る前のトイレを忘れてた。
ガタ、ガタ、ガタ
ん!?
なぜに開かぬ。
ガタ、ガタ
妹「うるせーぞ!キモ兄!速やかに寝やがれバカやろー!このポンコツがー!」
俺「あ、申し訳ない…。」
……おいおい。悪口のオンパレードだな。
キキちゃんびっくりするぞ。
全く古い妹は…、ありゃ怪獣だな。
はっ!?
なにゆえ開けてが言えなかったのか!
何とした事か…。
ここから出れる最大のチャンスが〜。
うん!
漏れるほどではない。
問題なし!
寝るとするか。
目覚ましを…。
は!?
スマホはリビングで充電中?
ふー。
良かった、充電切れなくて。
安心安心…。
んんー!
じゃなくて、目覚ましもないっ!
明日は10時からバイト。
うん!
大丈夫。
誰か起こしてくれるだろう。
zzz
はっ!?
ガタ、ガタ
昨日と変わらず開かんな。
俺「おい!バカ妹!」
シーン
俺「あの〜、美しい母君ー。」
シーン
俺「キキちゃーん。」
シーン
俺「誰かいますかー、かー、かー…。」
…セルフエコーとかやってる場合じゃあないのはわかってる。
落ち着け。
今何時だ?
ん〜
何で誰も起こさないんだ?
ん〜
何で開かないんだ?
ん〜
「何が何で何なんだ〜っ。だーっ、だー!」
意味不明な叫び声が、誰もいない家にやまびこのように?響きわたる。
DQNな俺とcoolな妹 オッケーいなお @k160204989
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。DQNな俺とcoolな妹の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます