考察

 実験1より土壌にほぼ密閉されている状態ではマンドラゴラは鳴くことはない。

 実験2より植え替えで空洞が生じる場合鳴くことがあるが、一株だけの場合は時間を置けば鳴き止む。鳴き止むまで根が動いていたことを考慮すると、根を動かして空洞を無くしていたのではないか。

 また、二株を密接させた場合には実験を中止するまで根が鳴いて動き続けていたことから、空洞がしっかり埋まらなかった可能性がある。つまり、マンドラゴラが鳴くのは空気に触れるからではないのか。

 そして測定された数値の変化より、マンドラゴラの鳴き声は単調な「悲鳴」であり、言語のようなパターンは見られない。

 よってマンドラゴラの発声はコミュニケーションに使われることはなく、単に空気に触れたことへの反射行動である。

 以上より、マンドラゴラが他株と言語を用いてのコミュニケーションを取っている可能性は低いと考えられる。

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