第1話 はじめまして

青い空、晴天、屋上から見える景色は今日も綺麗だろう。

俺は授業中、教室から見える空をずっと眺めながら、どんな感じで絵を描くかを考えていた。

授業が終わりホームルームを済ませ、俺はそのまま屋上に行きリュックの中に鉛筆とペン、色鉛筆、画用紙を持って屋上を目指した。

屋上のドアを開けると、そこには1人の少女が立って景色を眺めていた。

その少女の美しいさらさらした髪が風になびき、さらに美しく感じた。

すると、少女は気配がしたのか振り向き、俺を見ていた。

「君は?」

少女が優しく問いかけた。

「え、あ、はじめまして、俺は佐藤風輝。」

「はじめまして。へー、いい名前だね。私は楠ことり。ところで風輝くんは何年生?」

「1年だけど。」

「私も1年だよ!同じ学年なんだね。」

俺は思った。とても可愛いと。楠ことりという人は髪はロング。めっちゃさらさらしている。二重で綺麗な唇。スカート丈が短く、足が綺麗。そしてスラッとした体。もう何もかもが完璧だ。

もっかい言っちゃうけど、とても可愛い。

「あ、ごめん、もうそろ行かなきゃ。また会えたら次はお話しようね。」

そして、その少女、楠ことりは屋上からいなくなった。

一体あの人なんなんだ?

俺は絵を描こうと手に鉛筆を持った。

か、描けない・・・。

あの人が頭から離れなくなった。

俺は紙と鉛筆を直し、屋上から出て行き、今日は家に帰ることにした。

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