最後に恋をさせて下さい。

風凪漆黒

プロローグ

春を過ぎ去ろうとする6月下旬俺と彼女は出会ってから何かが変わってきた。

「皆さんご卒業おめでとうございます。」

彼女と出会って約2年半。

俺は卒業証書を貰うため壇上に上がったことりと一緒に。

俺はことりと一緒に礼をし、卒業証書をもらった。もらった後もことりと一緒に礼をし、壇上を降りていく。

俺は心の中ではもう少し過ごしたいという気持ちがあるのだと思う。

でも、俺には夢がある。高校を卒業した後は東京にある美術の専門学校で勉強をすることに決めた。

そして、画家になる事だ。

俺とことりは絵を描くのが好き。

だからことりの夢は俺が一緒に俺が引き継いでいく。

俺はそのままさっき座っていた席に着席した。

俺は今心の中はギクシャクしている。

泣きたい。

叫びたい。

ことりに会いたい。

でもこれはしょうがなかったことなんだ。

俺がどうこうして解決できる問題じゃない。

俺は俺の出来ることを最善まで尽くした。

俺に出来ることはことりのそばにいるということ。

それでも時間は過ぎていく。刻々と。

だから俺は俺が出来ることを探した。

それは時間が過ぎていくまでことりとたくさん話をするということだ。

そして、時間というのは大切ということを改めて思い出させてもらった。

ことりと過ごした時間はかけがえのないもの。

俺は一緒に屋上から見た景色や夜の夜空を絵に描いたこと。とても楽しかった。

ことりと過ごした時間は絶対に忘れない。

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