第88話.悪魔のダンジョン14

魔王のダンジョンを攻略した…。

詳しくは書けないが。(アヘモン)

四天王の内、二匹馬と豚の悪魔将軍と魔王を生け捕りにした。

追っていた雌型悪魔は滅してしまった。

貴重な母体なのに残念だ…。

しかし、魔王から多くのアイテムとダンジョン生産設備を奪取した。

俺は地下の帝王に成ったのだ。

最早ゲームは終わった…。

魔王は性別が両性アンドロギュヌスだ。

ゲームの情報通りだった。

拘束具を付けた魔王に馬将軍と豚将軍が前と後ろで26時間交代勤務でサンドウィッチを行っている。

魔王の卵が収穫されるのは時間の問題だ。

紋章封印も効いている、完全にコントロール下だ。

そして、ゲームには無いアイテムも…。

「転送紋で有るのは間違いないのだが…。」

魔王ダンジョンの一番奥。

何もない部屋に床が光っている。

今までの転送紋とは記述が違う…。

「そのようですね…。教会の奥に有った物とは違う様に見えますが…。」

キーファが珍しく冒険者風姿だ。

教会関係者では目立つのだ…。

「改造した悪魔は正常に転送され動作した、転送された場所は不明だ。恐らく悪魔の本拠地に繋がっていると思われる。」

転送装置に鍵が掛かって居るのだ。

転送された場所が解る様に悪魔に仕掛けをしたが…。

おそらく、この惑星とは違う場所に行った様子だ。

地震とキノコ雲による空振が観測されなかったからな!(メガトン級の自爆悪魔)

「まあ…。でも納得できますわ。」

自宅に鍵ぐらいかける。

俺でもそうする。

キーファを呼んだのは教会も独自の悪魔研究が行われている。

悪魔の存在は教会でも一部の者しか知らないが…。(結構広がっています。)

恐らく悪魔でないと鍵は開かない。

この転送紋章の向こうには数多くの野生の悪魔素材達が…。

「この紋章を突破する方法を考えようと思う。」

腕を組み頬に手を添え傾げる女冒険者。

「教授は悪魔を支配下に置いているのでは?」

アンダーコントロールに置いてあるキーファが揺れる。

「悪魔は先兵としては…。使えない。」

強者に奉仕するのが悪魔の仕様だ。

「以前、悪魔と交配出来ると聞きましたが。」

普通にテクノブレイクで凡人が死ぬ。

実験済みだ。

「交配と言うのは正確ではない…。人と悪魔の合成物が出来るだけだ。」

そうだ、出来るのはレッサーデーモン…はっ!余計な事を思いついた!

話を続ける。

「…無論、割合は調整できる。」

生命を調整デザインできるのだ…。

翔ちゃんの世界で通常的に行われているタンパク質構造の操作と疑似生命シュミレーション

人造操作タンパク質に遺伝子操作大量複製。

悪魔の演算法術と翔ちゃんの知識。

今なら出来る、異世界で新種発見、卵っち!!

デジタル・デザイン・デビル(悪魔融合)だ…。

「うーむ…。」

全ての環境が手に届く…。

自然に口を掌で塞ぐ。

「教授…。どうかなされましたか?」

優しく囁くクーリョ。

司祭でも無く、領主でも無い。

俺を教授と呼んだ…。

その通りだ。

俺は新しい…。

新しい扉ブレイクスルーの開き方を思いついたのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る