第78話.悪魔のダンジョン7

教会のダンジョンは攻略され…。

教団の強力な資源と化した。

悪魔発電所に全自動と殺装置。

信者の闘技場(ミノタウロス狩り)にスパ施設悪魔ボイラー

教会ダンジョンは(信者と関係者なら)誰でも入れるアミューズメントパークに成ったのだ。

しかし、最下層の10階は教会の一部の者しか入れない特別な場所…。

教会の実験施設と成っている。

実際は俺専用の実験施設だ。

俺は身分を隠す為、白い司祭服に三角頭巾…。

だれも領主だとわかるまい!!(腹と背格好でばればれ。)

「どうだ?検体丸太の様子は?」

俺は三角頭巾を被った施設職員に尋ねる。

「はい、司祭様。毎日数個の卵が収穫できます。しかし、ここ数日収穫がありません。」

この声の中身はフラウムだ。

「そうか…。見てみよう。」

繁殖室に入ると中央で触手祭りだ。

肌の暗い全裸の少女に異形のモンスター。

「むぐっ、ぐふっ、あっ。」

粘液の練る音とケダモノの臭い…。

羽付き少女は全てのアナを触手に塞がれている。

三本の太い触手が少女の前後…。

腹を妊婦の様に膨らませ。

余った触手がいきり立ち少女の口を塞いでいる。

ショゴスが震える。

三本の触手が震え、何かが噴出した。

口から灰色の穢れた粘液を吐き出す少女。

「うごっ、げふっ」

鼻からも溢れた身体を粘液で汚す。

「どうだ?名前を話す気に成ったか。」

新鮮な熱い粘液に洗い流される冷えた粘液。

滴り水溜りが広がる。

「だれが貴様等下等生物に…。」

睨む少女の虹彩は三角だ。

「ふむ…。悪魔は強情だな。」

「ふん。こんな事に何の意味がある。私は何もしゃべらないぞ。」

「意味は無いが理由は有るのだ…。」

実に有意義な触手ショーショクモンバトルだ。

薄い本も厚くなる。

「我が眷属を産ませて何をする気だ。お前らでは支配できないぞ!」

そうか…。やはり完全にコイツメスガキとダンジョンの接続は切れているのだ…。

孵化室で生まれた触手はそのまま蒸気で茹でられて解体後、燻製肉ハム干物乾き物に加工されていることを。

「フハハハハハハハハハ。」

全てこのダンジョン内で行わ加工され、出荷されている…。

教会の売店で名物品になっている。

俺がダンジョンの全てコントロールしている…。

「くっ!ぐふっ、あああああっ!!」

悪魔が叫ぶ。

「排卵です。」

隣の三角頭巾が囁く。

「ひああああああああああっ!」

膨れた腹のメスガキ紋章が光り、触手で蠢く腹が下がる…。

「フーーーーフーーーー!」

触手が押し出されて…。

ずるりと…。

穢れた粘液を噴き出した。

岩の色をした巨大な卵をひりだすメスガキ…。

腹は萎んでいる。

アヘ顔、口を開き長い舌を出して…。荒い呼吸を整えている。

ショゴスは触手(小)で大事そうに生まれた卵を抱え…。

太い触手で息の荒いメスガキの穴を塞いだ。

「ひぁ!や、やめろ!未だ…。未だ…うぐっ!」

ショゴスによるモンスターバトルが再開される。

生まれた卵は、所定のレールに置かれ、転がり出口近く。

我々の足元の桶に落ちる。

桶から溢れる水。

湯気が立っている。

桶の中は生理食塩水の温水だ。

「ココまで大きなモノは初めてです…。」

驚く三角頭巾。

丁重に…。

濡れた卵を拭き上げる作業に掛かっている。

移動台からはみ出す大きさだ。

「そうか…。」

台に乗った卵をサーチする。

”レッサーサキュバスの卵”

コイツは触手じゃない…。

桶や台を作り直す必要があるな。

「うむ、コレは(ハムに)加工できないな…。俺が貰っておこう。大きな卵が採取出来たら俺に知らしてくれ…。いや。専用の孵卵室を作るか。別に扱おう。」

「はい、わかりました。」

悪魔の卵レッサーデーモンを手に入れた。

コレで実験しよう。

悪魔の実験をな…。

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