第63話46.そしてBADENDへ…。1

国境内での花嫁オークションは大成功に終わった。

我が領民の多くは今は大金持ちだ…。

無論、戦闘に参加できなかった領民や、国元で警備する兵は略奪に参加できなかったので。

理由を付けて手当とボーナスを配給した…。

原資は略奪した家財道具の売り上げ原価ゼロだ。

エルフ達とドワーフ達は既に国元に向った。

今も略奪品の工廠の敷設に係わっている。

寒い冬の間にも働いてもらった。

元々寒い地方出身のドワーフ&エルフ達にはこんな雪、屁でもない!

その為、エルフやドワーフ達にも手当を出す事が出来た。

日当の金額に驚いてドワーフ達は初め断ったが、資本主義にタダ働きは敵だ。

労働者がタダで働くのは罪悪奴隷だ。

物には全て物価が有ってこそ初めて資本主義が生まれるのだ。

サービス残業は資本主義経済の敵!!(でも値引きはOK)

ドワーフとエルフ達は森を開墾する事を選んだので、これから先、銭は必要なのだ。

春に入植を開始出来るように区画の選定に入っている。


門を閉めて、15日後に国境の城壁に達した帝国軍は…。

悪口の言い合いレスバトルの結果、戦端を開き。

簡単に撃退した。

魔法の火力を舐めているとしか思えない。

その後、帝国軍は何度も城壁の攻略に掛かる。

全て御札で何とかなる相手だ。

時々、帝国も魔法で対抗している様子だが…。

俺も参加したが。

全く話に成らない城壁の外は屠殺場と化した。

ドラゴンを倒した時を思い出す。

何を考えて居るんだ?帝国の宮廷魔術師は。

ゲームならもっとバランスを考えて…。

結局、魔法の撃ち合いに勝てないと判断した帝国軍は。

城壁から見える位置に城を建て始めた…。

アホかと…。

バカか?と。

問い詰めたい、一週間問い詰めたい…。

無論動かない城なんて只の的だ。

TCM-5まで軌道操作して。

小さな物を選んだ結果、朝日に映えるキノコ雲を見て…。

帝国軍は組織的攻勢を止め撤退してしまった。

春に成れば又、攻勢が始まるかもしれない…。

その間は温泉施設で軟禁している。

ミニゲーム”アルカンターラの公爵令嬢・攻略編(アヘモン・センター)”を行い

国元の屋敷で”生女又会長の開発(アヘモン・メイド)”を進め。

農地分配の采配でかなり忙しい毎日だった…。(戦友…。)

そして。イベント締め切りの時が来た。

「ビゴーニュ辺境伯は〇月×日に日が登り、昼食までに宮廷に参上し、国王陛下に謁見すること。不可能な場合はその日までに書面で理由を知らせ、それに間に合わない場合は謀反の心が有りとし、討伐軍を向かわせる。」

おいおい、いきなり討伐軍か。

「国王陛下は随分とお怒りだな…。」

「ビゴーニュ辺境伯さま、この雪で御座います。我々なら期日までに王都へお送り出来ます。」

王国軍少尉が答える。

手紙を持ってきたベテランの仕官だ…。

王国軍の犬橇まで使って手紙を届けるとは…。

「解った。〇月×日に宮廷に参内する。そう、国王陛下に伝えてくれ。何分、今は領内がゴタ付いている。貴官も解る様にこの雪だ…。」

「はっ!承りました。急いで王都に帰還します。」

「我が領地には温泉が有る…。疲れを癒してからでも良いぞ?」

良い湯女がそろってますぜ!

「いえ!速度が我が小隊の自慢であります。王都に手紙等はございませんか?確実にお届けいたします。」

どうやらこの騎士は真面目くんで篭絡できそうにない…。(黒歴史の騎士)

王国軍の士官の質は下がっていない事に安心した…。

手早く書いた返事を国王陛下に渡す事をお願いする。

さて…。

ゲームのエンディングだ。

随分とずれ込んだが…。

まあ良いだろう。

全てを終わらせてやる。

このゲームをな!!



(´・ω・`)…。(終わる終わる詐欺、始まります。)

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