第44話34.オットー兵団21
(´・ω・`)例えば、金型と油圧プレスでないと製造できない物。(食器の4本フォーク)昔のフォークは2本フォークが主流で作り方は鍛造で箸の様な物を2本作ってから柄に成る部分をねじり”ロンギヌス槍的”なフォークが普通でした。
(#◎皿◎´)食べ辛いだろ…。
(´・ω・`)スプーンかフォークでサポートしないと口元まで運べません(だが、安心したまえ、本場イタリア・ローマではパスタは手で摘まんで食べていた時代だ。)
(´・ω・`)…。(パスタは、フォークにスプーン論争に留目を差す。)工作技術の発達が物の形を変えて人のルールが変わった代表的な話。問題なのは物の形と使い方が変わっても、名前が変わって無いので現代人が混乱するんだ。
馬車を出ると形の不揃いな帝国軍のテント列であった。
継いだ痕も、血糊も在るので戦闘で鹵獲した物なのだろう。
荒野に
遠くに見えるのは城塞都市で立派な堀もある。
コレがアルカンターラか…。
正直、王都より立派かもしれん。
「「「ヒャッハー!!ご領主様だ!」」」
ヒャッハー集団に見つかる。
「おう、調子はどうだ!」(コーホー・コーホー)
「ばっちりでさぁ!」「めんこいおなごがいっぱいですぜ!」「両手で足りないくらい捕まえましたゼ!」
「そりゃ良いこった。銭も獲ったか?」(コーホー・コーホー)
「へい、もう。皆カバン一杯でさぁ!」「溢れかえってポケットにもに入りませんゼ。」
笑うモヒカン達。(怖い顔)
「よし、マルダーの所に案内してくれ。」(コーホー・コーホー)
「へい!了解しました!!」「「此方にどうぞ!」」
顔に傷が在る年配の男を先頭にぞろぞろと人相が悪いモヒカンが続く。(悪の領主)
やはり付いた先は帝国軍の大天幕だった。
「マルダー様、ご領主様がお着きです。」
天幕内のモヒカンが全員起立する。
「そのまま、仕事を続けろ。」(コーホー・コーホー・プッシュー)
「「はっ!」」
自己の仕事を再開するヒャッハー達。
天幕の中は一応司令部らしく成っているので安心した。
マルダーが手を挙げた。
「ご領主様こちらにどうぞ。」
向うと、並べた木箱の上は情況図に成っている。
マスクを外す。
「包囲を完成して三日経ちました。早い段階で敵は籠城したので逃げ出す者も居ません。降伏勧告は出しましたが返答は在りません。」
なるほど…持久の構えだ。
「そうか…。我々は先ほどココから一番近い軍事施設、帝国北部工廠を占領したが抵抗は受けず。もぬけの空だった、何処に逃げたと思う?」
地図を見るはだか。
「帝都…。ですかね。」
少なくとも城塞から出た残りの二つの街道は帝都へ向かっている。
「で、あろうな。早く城塞を落とす必要がある。」
恐らくもう既に帝都に通報が行われていると考えてよい。
敵の増援が来る。
この
町への
時間が掛かれば敵の有利、帝国の軍団は五月雨式の投入に成るだろう…。
二三度は跳ね返せる自信は在るが…。
正直、正面切って相手にしたくない。(艦砲射撃)
盗賊がお宝拾ったら一目散に逃げ出すのがセオリーだ。
「馬車の数が足りません。報告に在ったエルフ達の輸送隊は未だ到着していません、後二日の距離です。」
「そうか…。」
工廠の略奪で補充の屯パックは全て出してしまった…。
この町全ての物を持って帰るのは難しいかもしれない…。
いや、勿体ない。
マブいちゃんねーは持ち帰りたい。
きっとこの堅牢な城塞の中は可憐な乙女でいっぱいだ。
「この
お宝もザクザク…、レロレロだ。
「はい。」
マルダーが答えて…続ける。
「それと…。宝石が足りません。」
「あ?」
結構な重さの屑宝石を渡していたはずだ…。
「帝国軍との衝突で大量の負傷者がでました…。殺してしまった女にも使ったので…。今は所持数を減らし使用を控えることを厳命していますが…。」
首を振るはだか。
諦め顔だ。
完成させた戦法はそう簡単に変えられない。
帝国兵に取付いて動きを抑えている間に数人で切りかかるのがヒャッハーの戦術だ。
そりゃ乱戦に成れば死人も多い。
仕方が無いので巾着(大)に入った屑宝石を3個出す。
「コレで乗り切れ。もう在庫は無いと思え。」
後は中身が半分まで減った巾着(大)が一つだけだ。
ちっ!教団に行って
何方にしても今回の仕事に間に合わない。
「ありがとうございます。」
ストラポルタの町の大まかな配置図が有る地図を眺める。
町の南部は軍事施設と職人の街だ。
北部に商業地…。貴族の居るのは中央だ。
軍事基地を奇襲攻撃したい…。
南側の城壁を突破するのが良い。
ソレには先ず堀を突破する方法を考えるか…。
GUIの収納品の中には…。
線路開削で出た残土が入った屯パックが未だ30弱ある。
中に有るのは土砂だ。
この際、空にしてしまおう。
突破点を指し示す。
「明日の日の出前にココに攻撃を仕掛ける、大穴を開けてやる。突入抗だ、突入隊は未だポケットの軽い連中を選別しておけ。」
(#◎皿◎´)人(´・ω・`)場面切替
(´・ω・`)…。(作者はパスタは箸で食べる派)そもそも、小洒落た店に行かないので…。
日の出前の未だ暗い草原にへ団が揃う。
燈火と私語を規制したのでお互いの顔が解らない暗さだ。
もう既に敵のバリスタの射会に入っているが。
遠距離攻撃兵器は照準が着けられないと当たらない。
単純な話だが、今は暗闇が我々の味方だ。
それも後、少しで終わる。
東の空が白くなり始めた。
無言のままモヒカン達が屯パックの中身を堀の中に放棄する…。
静かな草原に水音が…。
永遠に思える時間の中で次々と空に成ってゆく屯パック。
足りるか不安になる。
やはり、橋を作って掛けた方が良かったか?
今回の遠征は全てが行き当たりばったりだった…。
「最後の大袋です。」
ささやくモヒカンの報告で…。
堀の半分も埋める事は出来なかった。
だが、上出来だ。
「空に成ったら下がれ。」(コーホー・コーホー)
「はい。」「了解。」
空に成った屯パックを持って下がるモヒカン。
堀の中に足を踏み入れる…。
転圧していない土砂でブーツが沈む…。
出来たばかりの地面に腰を下ろして胡坐を掻く。
ケツが土砂に触れているのでサーチする。
水中に投下した土砂は放射状に広がっている…。
堀の底の形がケツで解る。
断面は台形で底は平。
堀の底までしっかりと作って有るのは帝国らしい几帳面な仕事だ。
目を閉じて魔法で重要な要素であるイメージを膨らませる。
土砂の体積は十分だ、4縦隊でも渡れる幅にして緩いアーチにしょう、欄干は高めにして強度を持たせよう。
堀の側面に荷重が掛かるので面で分散させよう。
形が決まるとそのまま、土魔法で土砂を練る。
土砂が魔法でスキ卜キメ卜キス的にうねり胡坐を掻いたままの身体が持ち上げられる。
「「「「おおお。」」」」
さすがのさる鳶でモヒカン達の驚嘆が聞こえる。
静かにしろ…敵に見つかる。
心の中で突っ込む。
はい、匠が目を開ければ橋の完成だ。
そのまま立ち上がり橋を渡りきる。
石の壁に触れる。(サーチ中)
立派な城壁だ。
分厚い堅牢な城壁の中には部屋も連絡通路も地下牢も無い。
半開放型の城壁で兵の通行は上部の回廊だけだ…。
都合が良い。
壁の一面を強化する。
そのまま、橋の幅のイメージでアーチを作り、地切りする。
只の岩の壁になった物を収納すると…。
なんということでしょう…。
翔ちゃんの世界のネズミとネコのドタバタ劇的な鼠穴が出来ている。
トンネルを覗いた先は広場で演習場か馬場だ。
「情報通りだな。」(コーホー・コーホー・プッシュー)
上手く行っている。
空ならシルエットが解る程度の明るさの中、手で合図を送るとモヒカン達が橋を渡り始める。
続々と無言のまま堀を渡り、ネズミ穴を通過する
兵舎を攻撃して、正門を制圧する以上の兵力だ。
コレでこの町は落ちる…。
包囲され穴の開いた時点で城塞は只の逃げ場の無い狩場に変わる。
だから有史以来、支配者は城壁の強さと高さを誇った。
大砲が発達するまで。
翔ちゃんの世界では巨大な堤防に穴をあける
恐ろしい世界だ…。
(´・ω・`)ヌ一コ口す…。
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