第35話25.オットー兵団12

(´・ω・`)ごめんなさい…。(下書きのままだったわ…。)


王国語ができないドワーフ達の為に簡単なハンドサインを決めた。

待て、進め、下がれ、右、左程度だが、ドワーフ達は元来の生真面目さか、直ぐに習得した。

そして次なる敵の駐屯地へと接近した。

「”下見をしてきたが、中は畑がほとんどじゃ、わし等が住んでいた頃と殆ど変わっておらん、長屋と…帝国軍の兵舎がある…。”」

元猟師だったというドワーフの爺が地面に書く。

駐屯地内の見取り図だ。

頷くドワーフ達…。

「”ほんとうじゃ…。”」「”ほとんど変わっとらん。”」

ここは昔、ドワーフ達が開墾した村だそうだ。

ドワーフ達は元は色々な職業をしていて、帝国の領土になる前は広範囲に散らばり、里を作って生活していたらしい。

その為、一か所に集められたドワーフの男達は街道や池、村を作り。

完成したら直ぐに移動して…。を繰り返したそうだ。

その為、周辺の地理北街道に詳しい者も居た。

おかげで進軍は速めだ。

「”で?”」「”おったのか?”」

苦い顔で黙る猟師…。

「”畑に出ていたのは汎人の大人の様な背丈じゃ…。男か女かわからん。”」

重い口を開く。

「”そうか…。”」「”外れか…。”」

落胆のドワーフ達。

戦意の低下したドワーフ達に活を入れる。

「”そりゃよかった、救出作戦の鍛錬ができるな。”」

「”鍛錬…。”」「”そんな…。”」

「”おそらく亜人か獣人の収容施設だろう。”」

正直、家族を見たらこいつ等ドワーフ達は逆上して勝手に突撃しそうだ。

困惑するドワーフ達に続ける。

「”下手を打って家族を危険に晒せない、奇襲が完成しないと帝国兵は収容者を殺すだろう。”」

「”…。”」

途端に無言になるドワーフ達…。

「”さて…。手順を覚えろ。帝国に一発喰らわせてやろう。”」

「「”おう!!”」」

作戦は決まった。

翌朝、日の出前にモヒカン達は薄暮を選んで接近して…。

静かに外周の柵に突破口を開いた。

中に侵入したヒャッハーは、笛の合図で突撃が始まった。

帝国軍の兵舎をマスターキーでノックしてベッドで微睡む兵に剣を突き立てる単純な仕事だ…。

鎧戸窓(ガラス無し)も破壊して突入している。

俺は敵司令部に突撃して、立ち向かう帝国兵を大ハンマーでブラッシングする。

目標である、指揮官の寝室のドアを突破したら…。

ベッドの上の男女の営みのが終わった後だった…。(激戦)

少年と…中年女だ。

一瞬どちらが敵か迷う…。

中年の肉の垂れた全裸の女が剣を握った。

「そっちか!!」(コーホー・コーホー)

大ハンマーを振り下ろす。

中年女の頭が潰れる。

金髪少年が悲鳴を上げた…。

「”お前は何者だ!”」

血が滴る大ハンマーを向ける。

「”ぼ、ぼくは…。この人に言われて…。相手を…。”」

「”この女は!”」(コーホー・コーホー)

「”ここの偉い人です!交代で毎晩相手をさせられています!!”」

よく見ると金髪少年はエルフだった。

「”ではお前はこの施設の収容者だな。”」(コーホー・コーホー)

くそっ!オネショタか!!

「”収容者…。僕たちは、ここで。野菜を作っています。”」

指揮官中年女の顔は一瞬しか見ていないが…。(うつくしくない。)

オネショタはもっと美しい物でないと…。

「ヒャッハー!兵舎の制圧完了しました。」

こちらの数が多いので一瞬で方が付いた…。

「よろしい収容所の増援にむかう、”おまえ、服を着て付いてこい。”」(コーホー・コーホー)

40秒で支度しろ!!

「”はい。”」

制圧した敵司令部を出て、モヒカン達が帝国兵の死体を積み上げている横を通る。

少年エルフは青い顔だ。

収容所の襲撃はダンがドワーフ達を指揮している。

やはり、指揮を任せれる士官が居るのは心強い。

ダンは魔法学園で剣術サークルに入っていたそうで、北のダンジョンで後輩グループを指揮してミノ太を狩った経験持ちだった。

冒険者の経験もあるそうだ…。

心強いじゃないか…。

収容者は全員建物を出て広場に集められていた。

全員男エルフだ…。

歳は判らない。

古傷を負った者や、耳先を切られている者も居る。

痩せているが、比較的顔色は良い。

野菜は足りている様子だ。

マスクを取り叫ぶ。

「”俺はビゴーニュ辺境伯だ、君達はここで何をしていた!”」

「”ビゴーニュ…。”」「”何処だ?”」「”反乱か?”」

ざわ・・。ざわ・・。する男エルフ達。

「”ああ、そこからか…。(溜息)我々は帝国の外、国境の向こうの国の者だ。現在帝国軍と交戦している、ココは何だ!!軍事施設のハズだ!!”」

「”外国の軍…。”」「”戦争?”」「”あの…。ここで野菜を育てていました…。”」「”ここで作った野菜は帝国軍の食料になると聞いています。”」

「”野菜…?麦か?”」

「”いえ…キャベツやニンジン、蕪です。”」「”葉物野菜も作っています。”」「”我々はクズ野菜しか食べれません。”」

ドワーフの一人が合点が行った顔に成った。

「”あ、時々。あの臭い飯に蕪の葉や皮が入っていたが、ココで作られたのか?”」

なるほど…。帝国軍の食事は豆だらけだ。

現地の職業訓練所強制収容所で生鮮食品を生産していたのだ…。

「”実はこのドワーフ達は君達の様に閉じ込められ、奴隷とされていた所を我々が開放した…。しかし彼らは未だ家族が捕らわれたままだ…。”」

「”俺達は家族を取り戻す!!”」「”帝国に一泡吹かせてやる!!”」「”妻と娘を取り返す。”」

ドワーフ達が拳を振り上げる。

「”俺の妹も何処かに居るはずだ。”」「”妻を連れて行かれた。”」「”親父を殺して母を連れ去った…。妹は未だ言葉も話せなかったのに…。”」

エルフの男も身の上を話す…。

なるほど…。帝国の民族浄化政策は家族の分断か…。

翔ちゃんの知識でもポノレポ卜政策という”〇〇的やさしさにあふれた”効果的に人類文明を粉砕する壊滅的破壊力の政策だ。

家族を壊せば小細胞ソヴィエトが成り立たない。

無知で凶悪な共産主義者や社会主義者の使う虐殺方法だ。(´・ω・`)…。(貴族階級のオットー君の主観です。)

彼等は旧世界の支配者王侯貴族階級を異教徒の様に扱う…。

あいつ等は、寛容さが足りていないのだ。

自分達は貴族階級経営者に成ること夢見ているのにな…。

「”さて…。我々はこの先、帝国軍の施設を攻略する。ドワーフの方々は家族を取り戻した後に、わが領地の領民となって村を興す事で了解を受けている…。君たちはどうする?”」

手を上げたエルフが指し示す。

「”俺は村一番の弓の使いだったが。家族と共に帝国に捕まりこの有様だ。”」

手を挙げた利き手には人差し指と中指が無い…。

耳の先も切られている。

「”俺も腕の筋を切られた…。剣も、もう持てない…。だが、妻を取り戻したい。”」

別のエルフは歪な腕を見せる…。

ほう、帝国は素晴らしいな徹底した処置だ。

嬉しくなる。

「”おい、お前、まえに出ろ…。その手を見せろ。”斧を持ってこい。」

「ヒャッハー!」

「”俺はもう弓を引く事が出来ない…。”」

指なしエルフだ、翔ちゃんの世界でも昔、弓兵にキレた国が捕虜の人差し指と中指を切って解放したそうだ…。(´・ω・`)…。(英国人にピースで手の甲を見せるとキレる原因。)

いい加減に切ったので軟骨が融着している。

「”そうか…。その手を机に乗せろ。”こいつの腕を捕縛しろ。」

時間も無い手早くやろう。

「「ヒャッハー!」」

モヒカン数名が素直に従った指詰めエルフを拘束する。

「”なんだ…?がっ!!ぐっは!!”」

手首の元に斧を乗せ大ハンマーで叩く。

一瞬で手首が落ちて血の噴水が起きる。

そのまま、暴れるエルフをアームロックで固定して治癒魔法を掛ける…。

暴れるんじゃない、俺は治癒魔法が使いたいだけなんだ!

「”がああああああああああ!!”」

いけない、それいじょうは…。

アームロックを開放すると…。

エルフは自分の両手を見て驚愕していた…。(足元に転がる欠損手のひら。)

両手の揃った指をわきわきしている。

「”ああ、言い忘れたが…。俺は魔法使いで高度な治癒魔法が使える…。手足が無くなった程度なら元に戻せる。但し、見ての通り…。痛いぞ?”」

呆然とした無言のあと…。

「”馬鹿な!!”」「”俺の足が治るのか?”」「”俺の目を…。光を取り戻すことが…。”」

騒ぎ出すエルフの男達…。

「”それを…。治したとして、俺は何を得られる?お前たちは失った物を取り戻すのに、俺に何を支払うのだ?”」

「「「”…。”」」」

無言に成る傷ついたエルフ達…。

「”俺は貴公を主人と認め、この身体を全て捧げる!だから戦争に加えてくれ!妻を取り返す!!”」

全ての指が復活したエルフの射手は立ち上がった。

「”剣を握ることが出来れば…。まだ戦える。でくの坊ではない!”」「”家族を取り戻す為ならば、貴公の一族に一生の忠誠を誓う俺を使ってくれ!”」「”妻を!娘を取り戻す!だから俺達を戦争に加えてくれ。”」

エルフ全員の意見の様子だ…。

「”よかろう…。我が配下に加えてやろう…。君達は家族を取り戻せ、俺に忠誠を誓え。それから、俺の領地は広大だ家族で開拓して村を作り子を産め、強い兵に育てろ。俺はビゴーニュ辺境伯だ!”」

立ち上がった男エルフたち…。

「ビゴーニュ”辺境伯様”「「”忠誠を誓います!”」」」

「”よろしい、先ずは飯にしよう。”」

領民ゲットだぜ!!




(#◎皿◎´)領民にエルフが加わった!

(´・ω・`)…。(徐々に要求が増えてる。)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る