第32話22.オットー兵団9
小さな村なので一瞬で占領が終わる。
村の広場に集められる村人達…。
ちっ、ドイツも此奴も年寄り中年で瘦せすぎだ。
そのせいか、村人も非武装だ…。
「ヒャッハー!村長を連れてきました。」
痩せた爺だ。
酷く怯えている。
「ごくろう。”食料と若い女は全て出せ。拒否すれば我々は村人全員を殺傷して目的を果たす。”」(コーホー・コーホー)
流れる様に虐殺宣言を行う。
「”ま…。待ってください。これから冬なのに食料を全て持っていかれては…。”」
「”そうだな。皆殺しにしたほうが慈悲はあるか…。”」(コーホー・コーホー)
これで又、冥府ポイントが減る。
全てゲームだ。
途端に青くなる村長。
「”お待ち下さい…。この村は人も少ないのです。若い者も村を出ておりません。何の価値も無い寒村です。”」
「”そうかな…。”」(コーホー・コーホー)
村長を睨む…。
これは嘘を言っている…。いや、わからん。
「ヒャッハー!若い女だ!!」
「”止めろ!彼女に手を出すな!”」
モヒカンが追い立てる、武装した若いペアが居る…。
「”居たな?村長…。”」(コーホー・コーホー)
嘘を言っていた!
「”あ…、アレは村の者ではありません。”」
焦る村長確かに、武装して村人にも傭兵にも見えない、冒険者か…。
モヒカンにひっ捕らえられるカッポー。
「”こんにちは今日は良い日だ。その女を寄こせ。”」(コーホー・コーホー・プッシュー!)
紳士的な挨拶を行う。(絶好調!!)
遊んでやろう。
「”お前は何者だ!”」
憤る少年に答える。
「”こいつ等は俺の兵だ!”雄叫びを上げよ!」(コーホー・コーホー)
「「「ヒャッハー!!」」」
モヒカン共が叫ぶ。
「”くっ!盗賊の親玉か!”」
「”違うな…。只の
「”だ、大事な人だ!”」
答える少年…。
DTッポいな…。
いや、悪いことではない。
だがリア充だ!
「”そうか!それは良い”誰かその男と女を掛けて戦ってやれ!勝った者の嫁に認定してやる。」(コーホー・コーホー)
「おお、すげえ!」「俺の好みじゃねぇな。」「もうちょっと、こう腰の肉が…。」「若過ぎだよ。」
興奮するヒャッハー達。
「ヒャッハー!俺がやってやるぜ!!」
一人の若いモヒカンが出てくる。
おお、厩とバリケード開削に兵を指揮したモヒカンだ。
剣の腕に覚えがあるのか、歩く姿で解る。
「”おう、少年よ、その少女を掛けて我が兵と戦え。”」(コーホー・コーホー)
「”馬鹿な事を!!彼女は物じゃない!決闘なんてお芝居の話だ。”」
そうだ、コレは俺のレクリエーションだ。
「”そうだな、コレは
「くそっ!」
焦る少年…。
「「「ヒャッハー!」」」
モヒカン達が大いに沸く。
「やれそうか?」(コーホー・コーホー)
若いモヒカン選手に声を掛ける。
「お任せ下さい、ご領主さま。」
剣を抜くモヒカン…。
「よし!では始め!!」(コーホー・コーホー・プッシュー)
ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!オブツは消毒だ!!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ウラ!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッハー!
「”ぐほっ!”」
「”ペドロ!ペドロ!!”」
血を吐き倒れる若い冒険者。
「”よし、勝負は付いたな。女は貰おう。”」(コーホー・コーホー)
「”だれが…。お前なんかに。”」
地面に這いつくばり土を握る少年。
良い顔だ。
もう少し楽しめると思ったが…。
「ヒャッハー!!」
勝利の舞を踊るモヒカン。
「”では死ね。”おい、楽にしてやれ。」(コーホー・コーホー)
「”止めてー!お願い致します。何でもします!止めて下さい。”」
「”それはお前の願いだな?“」(コーホー・コーホー)
「”はい…。”」
「もう死んでいますが?」
止を刺す為に近づくモヒカンが足で新鮮な少年の死体を転がす。
喉が動いていない。
「”確かに。”」(コーホー・コーホー)
お見事、呼吸をしていない。
勧請位はしてやろう。
「”ペドロー!ペドロ!!イヤー!!そんな!こんな事で死なないで!!”」
新鮮な死体に縋り付き泣き叫ぶ少女、動こうとしない。
復活の指輪(ピストル大名)を用意する。
「ああ、辛気臭いな、まあ、良い。”女、その男が生きていれば良いのだな?”」(コーホー・コーホー・プッシュー)
「”はい。”」
泣きじゃくる少女…。
純愛だ。
「”はい、じゃあ復活!”」(コーホー・コーホー)
少年に屑宝石を使う。
「”くっ!ココにも賊が!逃げるぞアルテ?、え?ココは?”」
二時間前の少年が元気に飛び上がる。
「”ペドロ!!大丈夫!”」
「え?あ、アルテ、何があったんだ?賊が。」
「”どうだ、生き返ったぞ?約束を守れ…。”」(コーホー・コーホー)
無言の勇者モヒカンが剣を鞘に戻し少女に手を差し出す。
「”ヒッ…。は、はい。”」
恐々差し出した手におそるおそる触れる少女。
「”お前も女が人生を張って貰った命だ、大事に使え。”」(コーホー・コーホー)
少年に引導を渡す。
ハンドサインでモヒカンに排除を知らせる。
「”さよならペドロ…。”」
涙を流し笑う少女に少年はモヒカンに拘束される。
「”アルテ!何処に行くんだアルテー!”」
モヒカン達に引き摺られ…。
”せめて説明してくれ…。”
声が遠くなって行く。
「おう、良くやった。なかなかの剣の腕だ。何処で覚えた?」(コーホー・コーホー)
勇者モヒカンを褒め称える。
「ダンと申します。魔法学園で剣を覚えました。オットー様には昔、命を助けて頂きました御恩がございます。」
モヒカンヘルムを脱いだ白い頭髪の上に二つの長い耳が揺れる…。
「むっ!お前は…。」(コーホー・コーホー)
だれだ!!
いや!どっかで見たことある顔だ!!
何処だ!思い出せん!!
「”ひっ!獣人が…。そんな獣人が…。イヤー!”」
あー絶望少女がうるさいな!!
「生まれはサンフェ村、父の名はランダー。姉はラーニャと申します。姉はオットー教授を師に受けた事を何時も自慢しております。」
ラーニャ?ああ、うさみみっ娘か!
確かにガチムチうさみみ村長のラ…。ランダーの面影が。
それより嘗てのうさみみ棒つき天使がガチムチ青年と成長していた…。
「おお、あの時の少年か、ざん…。いや、立派になったな。」(コーホー・コーホー)
イケメンうさみみガチムチだ…。
あの頃の面影は何も残っていない。
「はい、アレから私も魔法使いを目指して村を飛び出してしまい…。魔法学園で学びました。」
男の顔は後悔だ。
なるほど…。人生、色々在ったらしい。
「そうか、で村長は元気か?」(コーホー・コーホー)
「父も母も元気で…。長い冬の間に弟と妹も生まれました。」
少々はにかむガチムチ青年。
「それはめでたい。で、君の戦利品だが。」(コーホー・コーホー)
少女を示す。
「はい、妻にしたいと思います。」
抱き寄せるガチムチうさみみに身体を捻る少女…。
「”いやっ!獣人が触らないで!!”」
随分と相性が悪そうだ。
「ダン、帝国語は解るか?」(コーホー・コーホー)
「いえ…。残念ながら。」
耳を垂れるうさみみガチムチ…。
「帰ったら帝国語の本を渡そう…。いや。資料を作るか。」(コーホー・コーホー)
せっかく嫁さん攫ってきたのに夫婦の会話が出来ないのではさみしかろう。
帰ったら帝国語会話教室でも作るか…。
駅前うさぎ…。
何だったかな?翔ちゃんの記憶が…。
翔ちゃんの世界みたいに奥さんから言葉を学ぶと全部
それは俺の領地では避けたい…。
むさい男がオネエ言葉は絶対に避けたい。
思案に暮れると報告が来る。
「報告、やはりこの村には碌な物はありません。」
戦場だ仕方ない。
今回はスカだ!
「そうか…。手間だったな。今日はこの村に逗留する。明日の日の出で出発だ!!」(コーホー・コーホー)
「「「ヒャッハー!」」」
「勇者ダンは一足先に嫁を獲った!!お前らも勇気を見せろ!!」(コーホー・コーホー)
「ヒュー!」「やるなぁ。」「”いやぁ!お願い獣人だけは…。”」
黄色い声を挙げるモヒカン共。
「おう、初夜のお供にコレを使え。」(コーホー・コーホー)
丸めた布を渡す、そうだ!”汎用決戦兵器:奥さん大喜び紋章”だ。
「コレは…。スクロールですか?」
一応魔法使いなので理解できる様子だ。
「
「はっ!」
なお、”使用前に用法用量をよく読んで!”の注意書きが付いている。
「焦るなよ…。」ニチャァ(コーホー・コーホー)
「はっ!!」
(〆◎皿●´)アヘモン・センター!!
|皿●´)こ、これは…。(アヘモンではないな?)失礼した。
朝日が昇り始めると…。
勇者ダンと非少女はイチャコラしながら寝屋を出た。
昨晩はお楽しみでしたね?(激流)
「”うふふふふ、かわいいお耳。”」
「アルテ、行ってくる。」
うさみみからモヒカンにパイルダーオンするヒャッハー。
「”アルテ!無事なのか!!”」
少年が若い夫婦の前に立つ。
「”ペドロ。あ、この人。私の旦那様。”」
がに股気味に恥ずかし顔で夫を紹介する少女…。
モヒカンの腕の中だ。
「”そんな!アルテ!!”」
「”わたし、王国の人になるから、コレから国境を越えるわ。さよなら、ペドロもいい人見つけてね…。”」
「”アルテー!”」
(#◎皿◎´)獣人のアレは凄いからな。(ブラン準拠。)
(´・ω・`)…。(まあ…。ウサギだからな。)
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