第24話15.オットー兵団2
(´・ω・`)ふう、やっとモヒカンだ…。(モヒカン出すのはかなり前に決まって居たのですが…。)
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進め進めと人馬は進む…。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!オラァ!」
お宝は西で先頭は俺だ。
土魔法を使い、森の中を馬車がすれ違える以上の広さを盛り上げ、道路を開削している。
「ウォン!俺は”機関車”だ!」
「”KI”何ですかい、ご領主様。」
鎧姿の裸が訪ねる。
「いや、すまん。景気付けの掛け声、気分の問題だ。」
やっている仕事はブルドーザーだからな…。
「随分と進みましたね…。」
振り向く裸、後ろにはモヒカンの列と馬車が続いている…。
「うむ、丘を開削して谷を埋めたからな…。」
できうる限り一直線だ。
排水路も作り、路盤も強固にしてある…。
「そろそろ、敵の哨戒網…。襲撃が有るはずだ警戒しろ。」
何せ派手に魔法で木を切り倒し地面を変えている。
既に発見されているだろう。
「あの谷の向こうに…。丘の上に敵の休憩地が有るんですが…。本当に迂回しないのですか?」
「ああ、魔法で一気に橋を架ける。略奪した物資を運ぶのに必要だ。」
この道は将来鉄道を敷設したいのだ…。
その為に傾斜とRをかなり緩く作ってある。
無論、鉄道技術は帝国にも王国にも無い。
だから俺は機関車なのだ!
この谷に堅牢な橋を作ってやる!!
「流石にもう既に帝国に発見されているだろう、派手にやってやる!」
谷の向こうに派手に蒸気弾を撃ち込む…。
面制圧で敵の特火点を攻撃だ!!
空を飛ぶ魔物たちが逃げ惑う…。
爆風が頬を撫でる…。(抜ける戦友…。)
「フハハハハハハハハハハ。宣戦布告だ!!そい!!」
谷の側面に加速した岩石をぶつけ、谷を割る。
瓦礫で谷を埋めてやる。
魔法で擁壁を作ってその中に削った丘の土砂を埋める。
「屯パック持ってこい!」
馬車からカラの”収納魔法の屯パック”が運びだされる。
屯パックの口から大量の土砂が吐き出される。
カラの屯パックから魔法の用に出てくる。
土砂で谷を埋めて盛り土で塞ぐ。
谷を埋める堰堤の中で土魔法でアーチ形に固定化する…。
「ハアハア、流石に谷一個を土魔法を仕掛けるのは疲れるな…。」
額の汗を拭う。(戦友…。)
手足に装備した魔力回復腕輪が発動している。
固形化してない部位は勝手に雨風で崩れるだろう。
その内に巨大なアーチ橋が姿を現すはず。
だが、今は早急に谷を渡る必要がある。
大ハンマーを手に叫ぶ。
「前進!こっから先は敵と遭遇することになる!遅れをとるな!!」
「ヒャッハー!行くぜ!」「ヒャッハー!!帝国に仕返しだ!」「「「オブツは消毒だー!!」」」
モヒカン共の叫び声だ!
頼もしくむくつけき男達!
ハイヒールを履いた男達の雄叫び!(むせる)
「突撃!!」
だが、森の中に敵影は無かった。
『への24番より報告、敵影無し。』
『への11番より報告、敵の痕跡あれど敵影無し。移動する。』
『への8番敵発見!北北西!敵は中隊規模!』
来たか!!ガタッ!
帝国軍の駐屯地(ただの丘の上)を占領した。
無人だったので本部を置いて森の中の敵連絡網に散開索敵を行っている。
『への32番、ヒャッハー!敵を発見!』
『あーこちら、先ほどのへの8番、前進中の北北西の部隊は友軍の模様、ヒャッハーの声を聴いた。』
指揮馬車の近くに天幕を設置して報告を聞く。
帝国は森全体を連絡網で繋ぎ網羅している…。
この森の何処かに展開中の帝国軍部隊がいる。
『戦闘中止!戦闘中止!!こちらへの8番!攻撃してくるヒャッハーは何処の”へ”団だ!!』
そう判断した俺は、敵の排除を目的に、軍団を森の中へと分散させた。
『への1番戦闘はしていない。』
『への2番、現在移動中、異常はなし。』
『への3番、つっぱりはいらんですよ。』
森全体に散開して敵を浸透、排除するのが目的だった。
ボカージュの戦いの様に遭遇戦で、一区画づつ確実に敵を排除するのだ…。
無線が在るから出来るハズだ…。
視界不良の森の中で遭遇戦を行っている。
『こちら、への32番すまない…。誤射だ…。』
無線が在っても確実に俺の軍団は混乱へと向かっていった。
疑心暗鬼で友軍フレンドリー・ファイヤーだ。
『本部へ。こちらは、への8番重傷者三名、復活の魔法の使用許可を求める。』
おそらく重症で現場での治癒が難しいのだろう。
宝石を消費するが仕方ない。
味方撃ちで兵の戦意が落ちるのは大問題だ…。椅子に座り眉間を揉む。
思わず頷く。
困った史実通り、いや結果が同じだ…。
「こちら本部、許可する。」
『了解!ありがとう!』
白けた麩囲気が指揮馬車の中を支配する…。
全部俺の性だ!!
頭を描く。(戦友が少ない。)
その通りだ!冷静に状況を把握する士官が居ないのだ!!
士官教育を受けた一般市民なんか居ないのだ!
精々、与えられた仕事を班で処理する程度の練度だ!
俺は下士官と兵だけで戦争を始めてしまった…。(絶望。)
おう、馬車の中が最悪です。
『こちら!への11番!敵の襲撃受けつつあり!』
「敵味方を確認しろ。」
ため息を付きながら指示する。
「了解、こちら本部、敵の姿は視認したか?」
『こちらへの11番!敵は騎兵を伴う!』
「敵だ!!」(ガタッ)
こちらに騎兵はいない!
「こちら本部!への11番、持ちこたえられるか!」
『側面から奇襲攻撃を受けた!戦闘中だ!女騎士にやられている!手練れだ!』
女騎士だと…。
間違いない、へ団に騎兵の編成は無い。
女騎士なんてとんでもない、流石帝国だ。
「よし、救援に向かおう、付いてこい!!」
「「「はっ!」」腕がなるね!」
「ああ、すまんが。マルダーはココで指揮を頼む。」
正直、マルダーに任せるのも不安だ…。
「了解。でもご領主さまが出張って良いのかい?」
「おそらく敵の騎士は士官だ…。情報が欲しい。」
そうだ、べ、別に相手が女騎士だからって興奮しているわけじゃないんだからね!
「初遭遇の帝国軍だ!必ず粉砕してやる!!」
突き出した拳、ガントレットが軋む。
一個師団分も刷ったのに!まだ実験していない。
「そう言う事なら任せて頂戴!」
「では征くぞ!ついてこい!」
「「「ヒャッハーー!」」」
への11番Aの馬車に向かう。
そのままへの11番馬車に転送だ!!
「待ってろよ帝国め!」
通称”らめぇ!DX”の
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(´・ω・`)…。(なお、ABCDを出す時点でモヒカンする気だった…。)
(´・ω・`)ふう…。(ココまで長かったわ…。)次回、悪魔の軍団編の初クッコ口
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