第18話10.入植者8

(´・ω・`)注意…。(中世時代の結婚観です。)コレを理解できる知識、及び時代背景が納得できない人はターンバックでお願いします。


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秋も近づき、野菜キャベツや豆の収穫が出来た。

細やかだが収穫祭を行う。

ドキッ!男だらけの収穫祭だ。

無論、甘いパンに、酒も肉も出す。

その為に国中から食料(の余り)を集めてきた。

「諸君!今年も後は冬への準備だけだ!今年一年の苦労と苦難を水に流し、冬を乗り切る為に明日から頑張ろう。今日は大いに飲んで食べてくれ!」

壇上から俺がジョッキを翳す。

「「「「ウォーーーーー!」」」酒だ!」

一気に飲み干す男達。

「来年は酒も造るぞー!」

空になった者から威勢を上げる。

目立たないと次の酒が来ないからだ。

「まだ早いぞ。麦も出来ない。」

誰かが茶々ヤジを入れ空のジョッキに注ぐ。

「おう!」

「やってみせる!俺たちは!」

大きな事を言う男達。

景気付けに俺も叫ぶ。

「お前ら!宿舎暮らしはこの冬で終わりだ!雪が溶けたら土地を配分するから、お前らの家を作るぞ。」

「「「「いぇーィ!!」」」」

「うれしいね!」

「おれ、自分の部屋も持った事ないのにいきなり家持ちか…。来てよかったぜ!」

「おい泣くな。酒が足りないぞ!」

「ひょー!俺の土地!」

「開墾は任せろ!!」(バリバリバリバリ)

「「「親分御領主さんありがとうございあㇲ!!」」」

顔の怖い男達だ。

「うむ、ご苦労だった、未だ仕事は残っているが雪が降るまでには片を付ける。よろしく頼む。」

樵衆は残業が在る。

まだまだ森は続くが一次計画の開墾の終わりは見えた。

「「「へい!お任せください」」」

親分御領主さんには感謝の言葉も尽きません。真っ当な仕事で家も持てる…。ここに来るまでは、何時かは何処かのキタネエ路地の肥溜めで死ぬモンだと覚悟してました…。」

「故郷のおっ母に人殴って糊口を凌いで居るなんて手紙にも恥ずかしくて書けませんでしたが…、今じゃ胸、張って生きて行けます。」

「おい、お前ら、恥ずかしい事を言うんじゃない。俺も故郷を戦で焼かれて二十有余年、切った張ったの世界で負けて掴んだ全うな道だ。」

「親っさん、泣いてますぜ。」

「こら!男が泣くか。」

「汗だよ汗。」

「くそぅ、歳を取ると湿っぽくていけねえ。」

翔ちゃん知識の昭和の任侠が目の前で行われている。

異世界任侠チートコレきます!(筋モンGETだぜ!!)

「あー、人生いろいろだ。上手くいかない時も在る。最後に笑って死ぬのが勝利者の証だ。」

玉虫色の声を掛ける。

「「「流石!親分御領主さん」」ハジいた数の桁が違う人が言うことは痺れるぜ!」

笑い肩を叩きあう男達。

酒も進むと全員酔っ払いだ。

「ご領主さま!女がいねぇ!!」

誰かが叫ぶ。

「あ?」

俺は手酌だ。

女衆は昼間に料理を作り、何処かで宴を開いているはずだ。(教団主催)

「そうだ!女がいねぇ!」

男同士で差しつ、差されつの男達が空のジョッキを挙げる。

「お前ら紳士だろ!」

ツッコミを入れる。

「いや…。」「紳士ですけど…。」「女との出会いが無いんです。」

途端に卑屈になる男達。

「あ?嫁を何人も持ってる俺への当てつけか?」

睨むとしどろもどろに成る猛者達。

「いえ」「その…。」「大将は男気と腕っぷしで女も選り取り見取りですが…。」

「あっしらは、そんなに器用ではないんです。」

「ほら…。やっぱり。何か持ってないと。」

男泣きの猛者達…。

「「俺たちにそんモン無いんです!」」

情けない。

いや、翔ちゃんも縁が無かった。

「でもコレから俺たちゃ男だ!土地もある。」

「家はないけど夏には建つ。」

いきなり復活する男達…。むさいな。

「判った判った何とかしよう…。」

「「「「ヤッター!!」」」」

やはり、男は家と土地が有れば家族を持つ者なのだ…。

「ただし!家が出来てからの話だぞ!」

そうしないと領民が増えない。

「へえ!「「「そりゃもちろん。」」」」

女を大量に…。

どうやるんだ?

確か翔ちゃんの記憶では…。

「あー。奴隷女かもしれんぞ?」

酔って頭が回らない。

少し下がる。

「ええ、よろしいです。」

「器量良しならドンと来い!」

「「別嬪さんお願いシヤッス!!」」

「おめぇら!調子良いな!女はそんな態度では靡かねぇぞ!!」

連れ合いを亡くしてここに来ている老樵が叫ぶ。

答える不器用な男達。

「「俺たち紳士だぜ!!」」


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(#◎皿◎´)それより、ハジくって何だ?

(´・ω・`)…。(オットー君の公式殺人数が五桁。)

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