ヒュバ・ポイカ


〈12月24日〉


 クリスマスイヴの朝。


 おれは、自分の住んでいる家から電車で30分の距離にある実家の前にいた。


 昨晩の〝キジマ家薔薇屋敷騒動けバラやしきそうどう〟の後、ルミは『本部に帰らなきゃ!』とあわただしく言って、彼女が指笛を吹いた途端とたんに現れたソリを引くトナカイと共に、夜空へと消えた。今すぐにでも〝次の笑顔〟を見なければ——ともおれは思ったが、こんな夜中に尋ねるよりも朝の方が良いと思ったので、ソリに乗ろうとするルミを、呼び止めることはしなかった。にしても、非現実的ひげんじつてきな出来事には慣れたつもりだったが、突如現とつじょあらわれたトナカイと至って普通に会話をするルミの姿には、やはり驚きを隠せなかった。


 確か、会話の内容はこんな感じだった。


「ちょっと! まだソリの扱いに慣れてないんだから、あなたがしっかりしてくれないと! わたし、たっかーい所から落ちて死ぬとこだったんだからね!」


そうルミが怒ると、トナカイがフガッと鼻息を鳴らし、


「おい! そんなことより本部から〝人身事故〟の連絡が回ってるぞ! 誰を殺したんだ!」


 ——と、ルミを怒った。


 ルミは気まずそうな顔でおれの顔を指さした。おれは「ど、どうも…」と言って軽く頭を下げた。するとトナカイは全てを察したように、「イヴの夜までには、このおかたの願いを叶えるんだぞ! 絶対にだ! 手続きが済んだら朝イチで現場入りだこのやろー!」——と怒り、ルミが乗ったソリを引いて、夜空に消えた。


 その後、おれは一人で家に戻った。色々な出来事に遭遇したせいで、だいぶ疲れていたのか——熱いシャワーを浴びてから、すぐに眠りについた。朝、携帯がとんでもない大音量で着信音を鳴らした。音がデカくなったのは——間違いなくルミの魔法か何かのせいだ。ベッドの中で見たスマホには、ルミからのメッセージが入っていた。もちろんアドレスなど交換した覚えはない。それもルミの魔法的な何かで、おれのスマホにメッセージを表示させたのだろう。


《今日の午前8時! あなたの実家にて!》


 ——とだけ、書いてあった。

 ちなみにキジマからのメッセージも入っていた。


《カナエ、薔薇、9割方わりがた、処分してくれました! 普通の部屋になりました! 今日、カナエが一番欲しいものを買ってきます! ありがとう!》


 ——という内容だった。送られてきた写真にはキジマの部屋が写っていた。昨晩、おれがおとずれた部屋と本当の同じ部屋なのかと目をうたがうほどに——〝至って普通の部屋の写真〟がスマホの画面に表示された。部屋を埋め尽くしていた無数の薔薇は、花瓶に数本、生けられるのみなったようだ。キジマが深く依存していたゲーム機もなくなり、キジマ部屋は晴れて愛の巣となった。


 おれは——


《よかった! カッターも処分しといてね!》


 とだけ、返した。


   *


「あら、わたしより5分、早い」


 急に後ろから女の声がした。


「わっ! おどかすなよ」

「ここ、あなたの実家でしょ?」

「サンタなら——」

「知ってる!」

「…知ってるなら訊くなよ。サンタにとって顧客こきゃくの住所と名前と家族構成かぞくこうせいは、基本中の基本ともいえる情報だろ?」


 怪訝けげんな顔で言ったおれに対し、ルミは微笑みながら「あと、欲しいものリストもね!」と付けくわえた。


「で、ここにはあなたの両親がいるんでしょ?」

「そう…だけど」


 おれの浮かない顔に気づかない程、ルミは鈍感どんかんではない。


「どうしたの? 浮かない顔して」

「今、おれの親、離婚協議りこんきょうぎ最中さいちゅうなんだ」


 おれは地面に視線を落とした。除雪された雪の間から覗くアスファルトの灰色が、両親の今現在の心の色を表現しているように思えた。おれが今27歳で、両親はどちらも50歳。父は自営業。離婚の理由は、親父オヤジ事業拡大じぎょうかくだいのために借りた借金を返せなくなった——という事らしい。母は自分が50歳のうちに離婚りこんを成立させ、新たな人生を歩み出そうとしている。この歳になってまで、夫の借金のことを考えながら暮らしたくないのだ。


「さ、ほら、いくよ。笑顔」


 ルミの声がおれの背中を押す。何を隠そう、おれは大学を卒業してからこの家に帰っていない。親父オヤジ喧嘩けんかをして、『こんな家、二度帰るか!』と言ったきりになっている。母とは電話で話をしていたし、たまに買い物に付き合うこともあったが、親父とはもう、ずっと会っていない。


「ふぅ…」

「会いにくいの? お父さん?」

「よくわかるな。それも顧客情報なのか?」

「ううん。これは、わたしのかん

「そっか…」


 ルミはそっと、おれの頭に指を当てた。これからは頭の中からルミの声が聞こえる、という事だ。おれは玄関の前に立ち、インターホンを鳴らした。数年前は〝ただの呼び鈴〟だったのに、今は玄関先と宅内たくないが会話できるものに変わっている。家の外壁も少し直したのか。おれが知っている白壁しろかべとは色味が違う。借金をしている割に、金をかけるところにはかけているらしい。世間体せけんていが何よりも大事な——親父らしいな、と思った。


《はい、どちら様?》


 母さんの声だ。内心、親父じゃなくてよかったと思った。


「おれだよ、おれ」


《まぁ––––!》


 それだけをはっして、インタホーンの向こうが沈黙した。


『…ねぇ、オレオレ詐欺だと思われたんじゃない?』


 ルミが頭の中で言った。


「インターホンでオレオレ詐欺する奴がいるかよ…。多分、カメラでおれの顔、見えてる」

『そっか、それもそうだね』


 玄関のドアが開いた。


「あ、母さん、ただいま」

「ただいまじゃないわよ、急にどうしたの?」

「いや、その——」


 明日、おそらく死ぬから最後に顔を見にきた——なんて、言えるわけがあるまい。


「なんか、帰りたくなってさ。みんな、元気にしてる?」

『この家にいるの、お母様とお父様だけでしょ? みんな、って変じゃない?』


 ルミが脳内でツッコミを入れてくる。


「う、うるさい!」

「うるさい? 静かよ? ここらへんいつも」

「あ、いや、そ、そうだね。静かだ…ね」


 ルミが脳内でクスクス笑ってる。


「ひとまず上がったら? ちょっと…アレだけど…」


 母が口ごもりながら言った。


「アレ?」

「まぁ、上がって。すぐに…わかるわ…」


 どうしても違和感があった。母の顔色は悲しみに満ちているのに、どこか気分が晴れてスッキリしたような雰囲気もにじませていた。おれは玄関に入り、居間に行った。そこには、武士のようなたたずまいで正座をし、テーブルの上の離婚届りこんとどけにらみつける親父がいた。母の、悲しみながらもスッキリとした雰囲気の原因がわかった。まさに今——長年の夫婦生活にケジメがつく瞬間だったのだ。


「な——!」


 おれを見つけた親父の顔が強張こわばる。


「よ、よう…久しぶり…」


 親父は立ち上がり、ズカズカとおれに向かって歩き出した。あまりの迫力に、おれは後ろに退さががった。しかし、すぐに廊下の壁が背中に当たり逃げ場を失った。親父はおれの胸ぐらを掴み、つばらしながら怒鳴り始めた。


「この! バカ息子が! どのツラさげてうちの敷居しきいまたぎやがった!」


 母が「ちょっと! やめて!」とわめき、おれから親父を引きがそうとする。しかし、親父の片手の腕力によって母の体は軽々と突き飛ばされてしまう。


『ちょ、ねぇ! これ、やばいんじゃないの!?』


 ルミも脳内で騒いだ。おれが、〝出てくるな! 家族の問題だ——!〟とねんを込めると、ルミは何かを察したらしく、すぐに大人しくなった。


「親父! 落ち着け! 顔を見にきただけだ!」


 親父の手に思い切り、生地が千切ちぎれそうなくらいに引っ張られたおれのパーカーは、おそらく今この瞬間をさかいに伸びて着れなくなっただろう。


「テメェに会わせる顔なんてねぇ! 会わせる顔なんて——ねぇんだ……」


 突然、親父の手から力が無くなった。そのまま床にうずくまり、親父は泣き崩れた。事業に失敗し、借金をし、妻からは逃げられる。そんな惨めな自分の姿を、勘当同然かんどうどうぜんの絶交を貫いていた一人息子に見せることは、亭主関白気質ていしゅかんぱくきしつの親父にとって、何よりの屈辱くつじょくだったのかもしれない。しかし、親父にはもう、失うものなど無かった。だから、涙を落とすくらいしか、なかった。何年も顔を見せなかったバカ息子を殴る元気すらも——弱り切った親父には、なかった。


    *


「で……本当に離婚、するの?」


 居間いまのテーブルを三人で囲んだ。

 おれがたずねると、母さんが静かに口を開いた。


「うん。ごめんね」


 この『ごめんね』は、おれに対しての『ごめんね』だろう。離婚するかもしれない事は、母から何ヶ月も前に聞かされていた。おれも正直、あんな親父だから仕方ない——と、他人事ひとごとのように構えていたところがある。こんな–、自分の命がかかっている状況でなければ。親にどうしても笑顔になってもらわなければいけない、この状況でなければ。離婚します、と言われたところで、はい、そうですか、と——間違いなく。おれはそう返していた。


「ダメだ」


 母と親父の視線がおれに注がれる。

 なにを言ってんだ?

 二人の視線に、そう言われている。


「ダメだ。離婚なんか…させない」


 おれは唇を噛んだ。


「オメェが…口出すこっちゃねぇ…」


 親父が反応した。

 おれは間髪入かんぱついれずに答える。


「いや! ダメだ! 絶対! ダメだ!」


 母さんが、ゆっくり、おれをさとそうとする。


「ねぇ…決まった事なの。許して、お願い。私の…最後のお願いよ…」


 母さんは両手で顔をおおって泣き出した。


「ダメだ、させない! あんた達に––––おれの…たった二人の両親に…」



『笑顔になってもらわないと! 困るんだよ!』



 正座で怒鳴どなるおれの太腿ふとももに水滴が落ちた。

 いつの間にか––––

 おれまで泣いていたらしい。

 そうだ。

 ずっと、逃げていた。

 家族から。

 親父から。


 自分の人生をなんとかやれていれば、それでいい。仕事に行って、金をかせいで、彼女がいて、いつか結婚して。そんな風に、自分だけの幸せしか考えていなかった。おれがこうして大人になって、大学にもいかせてもらえたのは、誰のおかげだ。少なくとも、おれ一人の力ではない。親が必死に働いて、おれの事を育てて守ってくれた時間が、あったからだろ。あのまま彼女と結婚して、自分さえ幸せならいいと思っていたのなら。親父オヤジと、母さんの髪が白くなった事にも気づかないまま。二人の腰が曲がっていく事にも気づかないまま。親孝行も、しないまま。何の感謝も、しないまま。自分と違う名字の親を、看取みとっていたかもしれない。



 ——そんな事。絶対、あってたまるか。



「う——あぁぁっ!」


 おれは、目の前にあった離婚届を破った。


「おい!」

「え!?」

『わぁ!』


 おれ以外の三人が驚きの声をあげた。

 なら、おれは––––


「今日からここに住む! あんた達が仲良くなるまで! 離婚なんてことを、考えなくてよくなるくらい! 親孝行して! 親父の借金だって、おれが返してやる! ちくしょう! ふざけんな! せっかく一人息子が帰って来たのに! モヤモヤ、ドロドロしやがって! 何だって背負ってやる! あんた達が笑顔になるなら、何だって、背負ってやる!」


 ––––そう、叫んでやった。


 こんなに、弱々しくなった親父の姿を、おれは見たことがない。背中を丸め、目に手を当てて、涙をこぼしている親父の姿を——おれは見たことがない。母さんが泣いているのはいうまでもない。何だったら、頭の中のサンタ娘も泣いている。おれも多分、泣いているのだろう。みんなして泣けばいい。雨降って、地、固まるだ。


「嬉しい。嬉しいよ。だけどね…」


 母さんが声を震わせながらつぶやく。


「借金、あと300万、あるの。その額がね、地味に返せないの、この人」


 母さんは親父を一瞥した。


『うわ…すごくリアルながく…』


 ルミが頭の中で苦笑いした。

 おれは考えた。

 無論、おれの貯金残高の数字を——

 頭の中に思い浮かべた。

 計算は単純だった。


 330引く、300。


 つまり、親父の借金を肩代わりすると、おれの全財産は、30万になる。


「——っ! イヴならまだ、銀行、やってんだろ!」


 おれは家を飛び出した。

 走った。

 冬の街を。

 無我夢中むがむちゅうで走った。

 ルミが『えぇ!? 大丈夫なの!?』

 ——そう、どこかのタイミングで言った。


 おれは銀行の窓口にキャッシュカードを叩きつけ、「さ、300万、用意してくれ!」と鼻息を鳴らしながら声をあげた。銀行内は騒然そうぜんとした。銀行強盗ぎんこうごうとうだと思われても仕方なかった。受付のお姉さんはおれの声に怯み、カウンターしたの防犯スイッチに触れようとした。


「あ、えと、す、すいません––––年末だから銀行、閉まっちゃうと思って、慌ててしまって…えへへ…」と頭の後ろをいて見せると、お姉さんはなんとか普通の接客を開始してくれた。警備員をはじめ、男性銀行員や、その場に居合いあわせた主婦らしき女性達からの冷たい視線を終始しゅうし、浴びる事になったが。何とかして300万が入った封筒を手にすることができた。


 銀行からの帰りの道中、おれの足取りは少し重かった。だって、ほぼ全財産だもん。これを親に渡したら、本当に実家に住む必要がある。だって、家賃、払えなくなるし。彼女と結婚するつもりで一戸建いっこだての賃貸ちんたいを借りたおれもバカだったと思う。でも、これで親が笑顔になってくれるなら。おれの命がクリスマスから先もつながるなら。300万で、お金にかえられないものを、手にできるなら。



 ——安いもんだ。



 おれは、ビリビリに破いた離婚届をテーブルからどかして、ゴミ箱に捨てた。代わりに分厚い封筒をテーブルに置いた。親父は、おれに向かって土下座をした––––「必ず、返す! すまない! 本当に、申し訳ない!」そう言って、何度も、何度も、たたみに頭をこすり付けた。母さんは相変わらず泣きながら、自身の夫の背中を優しくさすった。おれは「今晩、みんなでご飯、食べようよ。イヴだし。鶏肉、買うくらいのお金、おれにもまだあるからさ——」と言った。


 親父と母さんは、顔をあげて、ニコッと、笑った。


 どっちも、目をらしながら、真っ赤にしながら。


 満面の笑みで、笑ってくれた。


    *


 おれは玄関から外に出た。まだ、やらなければいけないことがある。最後に、おれを罵倒ばとうしまくった挙句あげくに、別の男と今夜を幸せに過ごすのだろう、元彼女の笑顔を。おれはもう一度、見る必要がある。


「ふー…あなた、やるね。わたしの出る幕ないじゃない…」


 突然、左側から女の声が聞こえた。サンタ娘がおれの頭から飛びだして、おれに話しかけている。今までルミの存在を忘れるくらい、家族のことしか考えていなかった。


「わたしが、あなたの願いをかなえなくちゃいけないのに…これだとわたしがいる意味、あんまりないじゃない…」


 ルミは頬を赤くしてモジモジしだした。


「いや、キジマの時はルミがいないと危なかった」


 おれがそう言うとルミの頬が一層、赤くなった。なんだったら目も泳ぎ始めた。何を照れているんだ。


「今回のことも、わたしがしたって事にしないといけないの! ちょっと、目をつむって!」

「はい?」

「いいから! 目、つむる!」

「は、はい」


 すると、ルミは何かを唱えた。



「ヒュバ・ポイカっ!」



 特に、何も変化はない。

 今のところは。


「いいよ、目、あけて」


 ゆっくり、目を開ける。

 あたりを見渡す。

 露出の多いサンタ娘しかいない。


「何したんだ?」

「別に!」

「何、怒ってんだよ…」

「いいの!」

「よくないだろ」

「もー! しつこい!」


 ルミと言い合いながら首に違和感いわかんを感じた。おれは視線を自分の胸元に落とす——。いつの間にか〝イチゴ柄の小さなポシェット〟を首から下げているではないか。何だこれ。幼女かよ。


「な、に、こ、れ」

「見たまんまよ」

「どう見ても幼女がおつかいで使うポシェットですよこれ」

「もー! わたしのだし! バカにすんな!」

「なに、入ってるの?」

「開けてごらん…」


 おれはポシェットのチャックを開いた。

 中には紙切れが一枚入っている。


「ん?」

「………」


 ルミの顔色を伺ったが、そっぽを向いて頬を膨らませている。怒っているようにも、強がっているようにも見える。おれはポシェットの中の紙切れを手にとる。そして、驚く。


「は!? 小切手!?」


 その紙切れは160万円分の小切手だった。


「どうゆうことだよ、おい」

「それが…わたしの…全財産……」


 なるほど。

 本当に、優しいやつだ。


「いらないよ」

「…ダメ」

「いいって」

「よくない」

「ルミがおれの両親の笑顔を作ってくれたって事になればいいんだろ? それなら、昨日の時点でルミはおれの親たちの笑顔を作ったようなもんだよ」


 ルミはやたらとつぶらな瞳でおれの目を見た。言っていることがよくわからない——そう言いたげな目をしている。


「わたしがご両親の借金、返さないと意味無い…300は無理だけど…今は、無理だけど…」

「昨日、おれを殺してくれただろ? 膝ドロップで。それがあったから、おれ、こうやってちゃんと親に向き合うことができた。明日——クリスマスの朝に死ぬかもしれないと思ったから、お金よりも大切なことがあるって気づくことができた。迷わず、親父の借金、払おうって思えた。親も離婚しなくて済んだ。だから、これを受け取る必要はない」


 おれは微笑みながら小切手をポシェットにしまい、ひもの輪っかを首からはずしてルミの首にかけた。ルミの顔は怒った顔のままだが、嬉しさを我慢がまんしているようでもあった。腕組みをしながらプンとそっぽを向き、イチゴ柄のポシェットを首から下げながら、「ま、まぁ、そうゆうことなら? 膝ドロップの結果そうなってよかった…よくないけど…殺してごめんなさい…」と言ってうつむいた。おれは今この瞬間、天然のツンデレというものに初めて遭遇した。



 さぁ、最後の話をしよう。


 クリスマスイヴの。


 人生初のプロポーズの話を。


 その話を最後に。


 この、3日間の非現実的なクリスマスの物語を終えよう。

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