第十二幕 土竜は女豹に心理戦で敗れる
怖えよ。
なんだよ、今の、地鳴り的な効果音がつきそうな雰囲気は。
カフェから出る際、財布を出そうとして。
“カードで“
アサミさんに先を越された。
“あの、アサミそん“
敬称を噛んだ人間は、俺を含めて2人しか知らない。
“なにかしら“
“割り勘に“
“しない“
スタスタ長い足で歩く、ついていくのにやっとだ。
“でも、それじゃ“
“なにかしら“
“申し訳ないので“
急に、足を止めたので、アサミさんにぶつかる。
“すいません“
“アンタねぇ“
“年上のお姉さんに奢ってもらったら、笑顔でありがとうございますって言うものよ?“
怖えぇ。帰りたい。
“失礼致しました!ありがとうございました!“
スタスタ。スタスタ。
15分ほど歩いた。のはアサミさん。
15分ほど小走りしたのが俺だ。
“えーと、なんですかココ“
“カラオケ“
中に入る、完全に密室だ。
アサミさんは、モニターから常時流れてるBGMを消して、密室を無音にした。
“あの、やっぱりですね。僕はそんな大した器ではないというか。アサミさんに教えて頂けるほど、人間としてまともではないと言うか“
“少し黙りなさい“
密室、無音。アサミさんと2人きり。
向かいあって座ってるだけだ。
心拍。落ち着け。
黙って、こちらを見てるアサミさん
黙らされた、俺。
なんだよ。じーっと見る。
見てる。見られてる。見てる。見られてる。
ぴぴぴっ。と間の抜けた音がする。
敵襲!?
アサミさんが、デジタル腕時計をいじるのを見て“タイマー“だったと分かった。
「10秒」
「はい?」
「女性と10秒見つめ合うこと」
「それが、なんです?」
「大抵の男は、これが出来ないわ」
見つめ合ってたんじゃない。
見据えてたんだ。
アサミさんが何を考えてるのか。分からないから。
「アナタは何故か無意識のうちに、出来てるみたいだけど」
「あの」
「何よ?」
「アサミさんはどこです?」
「ここにいるでしょ」
「違う!アサミさんは“聡くて優しくて強くて““くすくすと朗らかに笑う“素敵な女性だ!おまえ、偽物か!?」
「あ、う」
【どこまでが天然なのか分からない】
と言った表情。
‥あれ?
なんか今、アサミさんの雰囲気が緩んだ。
感じたぞ。いつも通りに。
「仕方ないわね。緊張させて、怖がらせるばかりじゃ、“僕、おうち帰る!“とか言い出しかねないし」
すー。とアサミさんが息を吸う。
ふぅ。と吐く。
「これで、大丈夫?タロちゃん」
いつものアサミさんだ。
「アサミさん!今、何かに取り憑かれてましたよ」
“くすくす“と笑う。
あー、良かった。おかえりなさい。
「違うのよ。タロちゃん」
「違う?何がです」
「心理学を学んだでしょ?」
「はい!それはもう!」
「統計に過ぎない、と落胆したでしょ」
「‥はい」
「でも、一つ、すでに教えたでしょ」
「ユミちゃんの3サイズ」
「マインドの変化!」
おお、すごい。完璧な間でのツッコミだ。
「今のは、わざとボケたの?」
「え?はい」
「どこまでが、天然で、どこからが狙ってか、全く分からないわ、タロちゃん」
そうだろうか。
今のは完全に狙ってのものだが。
「アナタにあげた“マインドの変化“って言うのは、心理学でいうところの“潜在意識“に関係してるの」
人間の意識は、2つに分けられる。
極端なことを言えば
人間が行動をする時“自分の意思で行動を決めている“という意識と
“自分の意思に関係なく働いている“意識。
驚くべきことに、人間は“自分の意思で動いている“のは、数%で
あとは、ある種、無意識のうちに動いてる。
この、心の奥に90%以上の“意識“が隠れていて、それが人間を動かしている。
という、どこかオカルトめいた話になってしまうが、その隠れている意識のことを“潜在意識“と呼ぶ。
「でも、潜在意識って本当に存在するのか」
「アナタ、今日、何でここに来たの?」
「歩いてきました」
「その間に、何を見て、何を感じて、何を思って、ここに来たの?」
「えーと、久しぶりにアサミさんに会えると思って、嬉しく思って来ました!」
沈黙。
「えーと。他に何か覚えてる?」
「え」
「どんな車が走ってた、とか。どんな道をどう通った、とか」
「いいえ、全く」
「それよ」
「人間は見たいものしか意識して見ないの。潜在意識では確かに覚えてるはずなのよ」
「言われてみれば」
確かにそうだ。だって、この目や、耳は
ここに来る途中にいろんな物を見て、いろんな音を聞いたはずだ。
「なんかすごい話ですね」
「まだ、あまり興味がわかないようね。困ったもんだわ」
ため息。
なんとまぁ、やんごとなき。
「アナタは興味が湧いたことしか、頭に入らないと思ってるらしいから」
「いえ、事実、興味が湧いたことしか頭に入らない」
「と、思ってるから。そうなるの。思っているうちはね」
【潜在意識】か。
「あー!!!!!!!!」
「やっと気づいた?」
「カラオケ来てるのにまだ一曲も歌ってませんよ、アサミさん!」
「わざとボケたわね」
「なんでわかったんです」
「だんだん分かって来たわ」
「突っ込んでくださいよ」
「【思い込み】を捨てる。【常識】を疑う。全て【マインドの変化】よ」
無視された。
「ええ、理解しました」
【初対面の天才】という単語が
“舐められやすい“という俺の特性からくる悩みを、自分の中で【才能】だと切り替えさせた。あの感覚は忘れてない。
そこから先、もっと“見据える“ように心がけてから、声のトーンや表情から、その人の、ある程度の感情が理解できるようになった。気がしてる。
という、ことだ。たぶん。うん。
「こう言えばもっと興味が湧くかしら」
「はい?」
「どう?私と一戦」
「そんな、いきなり」
顔を赤らめて見せる。
「馬鹿!心理戦よ!」
「分かってますよ」
「いまの、、わざと?」
「ええ」
「アナタって人は」
「アサミさん、ぜひ、お手合わせいただきたい」
「そんな、タロちゃんったら、急に」
顔を赤らめて、瞳を潤ませて
「いやいや、心理戦の話でしょ?」
「分かってるわよ!」
「なんですか、今の!?まるで本当に照れてるような」
「気づけ!自分も出来てるんだよ!ド天然!」
え。俺のは“ボケた“だけだぞ。
マイクをチラッと見る。散々、舞台の上で。
やっぱり、マイクを見ると、疼く。
“聞きたまえ!この土竜の燦然たる独白を!“
ああ、もう前世の記憶みたいだ。
遠い過去に感じる。
「何?歌いたいの?」
「え?」
「さっきからずっと見てるけど、マイク」
アサミさんがこめかみを人差し指でグリグリしながら
「ちょっといろいろ、考えすぎて、頭を休めたいから」
アサミさんがマイクを差し出してくる。
受け取る
「聞いてあげるわ」
「聞いて頂けるんですか!?」
「、、、何を、、そんなに、、、」
アサミさんの声が、遠のいていく。
代わりに、焼きついて離れない光景が、目の前に浮かぶ。
笑ってくれてる。お客さんが。
震える指で、かつて自分の出囃子だった、邦ロックを、パネルに入力する。
「ちょ、、、あんた、、、ったい」
聞こえねーな。
いいから、黙って聞けよ。この土竜の独白を。
イントロ。あぁ、そうだ。
俺は、確かに辞めたさ。
でも、聞いてくれる人がいるなら、見てくれる人がいるなら、表現する場所があるなら
それが俺の舞台だ。
【楽しいことをたくさんしたい】
【面白いことをたくさんしたい】
【道なき道をぶっ飛ばす】
【台無しにした昨日は帳消しだ】
そうだ。なんでこの歌を出囃子にした。
全部、俺の想いだ。
人生はネタ作りだ。
何が起こったって、笑いにしてやる。
曲が終わり、目の前が暗くなる。暗転。
“本日はありがとうございました“
「あんた。ちょっと、アンタ!」
「なんです。アサミさん。“天狗裁き“の導入みたいな、そのセリフは」
「ちょっと、いつまで寝てんだい。起きとくれよ。いったいどんな夢を見てたんだい?」
「おお、お見事、さすがアサミさん、落語までお詳しいとは、その上、非常にお上手なこと」
「アナタ、芸人さんだったの?」
「はぁ、まぁ、なんで知ってるんです?」
「“聞こえねーな。いいから、黙って聞けよ。この土竜の独白を“って全部声に出てたわよ!完全に目つきが変わってたわよ!」
そして
「ようやく、繋がったわ」
「何がです?」
「【初対面の天才】【努力の狂人】【マインドの変化】」
「、、、そうか。バレたか。そうだよ。今までぜーんぶ【擬態してた】んだよ。純粋で真面目なタロちゃん、か。【擬態】も、初対面からじゃわかんねーもんだろ?
一年続ければ、仮面かどうかわかんねーもんだろ?“
あっけに、とられてるアケミさんを
ジーッと見つめる。
アケミさんが感嘆?してる?
「突っ込んでもらえます?」
「はい?」
「そんなわけないでしょう」
ノートを取り出して、いろいろ書き込んでいくアサミさん。
図形やら、模様やら。
「つまり、真剣に表情を見据えてきて、舞台の演技の中で【潜在意識】をある程度コントロール出来るようになって来てた」
俺の左頬は、アサミさんから頂戴した強烈なビンタの跡が残ってることだろう。すごく痛い。
コクコク。とアサミさんがうなづく。
「その事に気づかせてくれたんですよね。アサミさん!」
「そうよ。もうお願いだから軽はずみに【擬態】しないでちょうだい。心臓に悪いから」
「あれまぁ、、それはそれは。でもアサミさん、してくれるんですよね」
アサミさんがちょっとだけ頬をピクつせた。
「、、心理戦、の話よね?」「いいわよ。でも、ただのゲームじゃ燃えないでしょ」
「ゲームじゃ、人間の感情は動きにくいから」
「何か賭けなきゃ読みづらい」
「さすが、アサミさん!分かってらっしゃる!」
「誰に向かって口聞いてるのよ」
出た。雰囲気がガラッと変わって
「アンタなんか今、気づいたばかりのお子ちゃまじゃないの」
目つき。眼光。
これが、俺にも出来てるのか、本当に。
「アサミさん」
俺は天才だ。そうだ。思い込め、感情を思い切り引き出すんだ。
「俺はずっと、見て来たんですよ?」
自分の声のトーン、目つきが、変わっていく。
「何千人もの人の表情を見据えてきたんですよ?」
もう少し、余裕を入れて
「あんまり舐めないで頂きたい」
「ようやくマシな目になったわね」
「少しは楽しませてくれそうね。とでも言いたげですね」
「ババ抜き」
ユミとやった、アレだ。
お互いに7枚ずつの手札と、ジャンケンで負けた者が持つジョーカー
計15枚のカードしか使わない。
ババ抜き。
こんなにシンプルな心理戦を俺は他に知らない。
シンプル、故に、究極の心理戦だ。
ジャンケンは、負けた。
久しぶりだ。久しぶりに、負けた。
ジョーカーを持つ者は
通常なら“ジョーカーに目が行く“
俺は受け取ったジョーカーを、あえて8枚のうち、右利きの人が引きやすい、手札の左側を避けて右側に配置し。
さりげなく、手札の左側に視線を落としてからアサミさんに向けて差し出した。
「どうぞ」
アサミさんなら“通常“は熟知してるだろう。
アサミさんは俺をどう測る?
見据える。
目。目。目。
そらさないよ?俺は。
判断してくれ。最初の動作だけで。
アサミさんは真っ直ぐに、俺が視線を向けた左側に手を伸ばして、止めた。
「そんなわけないわよね」
今、俺は、どこまで、測られてる。
「アナタが通常を知らないわけないものね」
そのまま、引き抜いた。
つまり“アナタはあえてジョーカーじゃない方に視線を落としたんでしょ?“ってことだ。
楽しい
そうだよ。アサミさん。そう来てくれないと。嬉しい。分かってくれてる。俺のことを。
アサミさんはペアを作って、場に捨てた。
今回、俺は、アサミさんから単にカードを受け取り、ペアを作って捨てることしか出来ない。
と思ってる?まさか。
アサミさんの目をみる。そらさない。
そらさない内に、俺はジョーカーを含めて7枚となった手札のカードを束ねて、上下を反転させ、元のように開く。
これでジョーカーは、当初俺が視線を落としたに手札の左側に収まる。それからアサミさんから一枚引き抜き、手札のカードと合わせて、ペアを作って捨てた。
どうする?ねぇ?アサミさん
視界の下の方で見えてたはずだ。
カードを反転させるのが。そんなあからさまな動作が見えていたはずでしょ?
どうする?
アサミさんが、今度も左側に手を伸ばした。つまり、ジョーカーがある方だ。チラリと手札の左側に視線を向ける。
「そんなわけないでしょ?」
そのまま、引き抜いた。
「上下を反転させても、ジョーカーの位置は動かないものね」
そうだよね。俺が上下を反転させて、ジョーカーの位置が“変わった“と自分で自分に言い聞かせたんだ。
現実、ジョーカーは右側のまま。動いてない。
じゃあ次は、残った6枚を見る。
このまま、ただ受け取って5枚になる前に
しっかりと、今度はしっかりとジョーカーを見る。引いて引かれて、一番右端に追いやられたジョーカー。
それを見つつ、手札のカードの一枚一枚の間隔を、センスを広げるように少しだけ開いてから。
アサミさんの手札に手を伸ばしつつ、
一番右のジョーカーを、親指で左側にスライドさせる。他のカードの内側をジョーカーが移動して、今後こそ左側に滑り込ませた。
わかるわけない。
だって、今の動作は、見えない。ジョーカーの移動は見えないんだから。
受け取ったカードと手札でペアを作って、捨てる
あと5枚。
アサミさんの眉間に僅かに皺が寄る。
“考えてる“
何を?アサミさんは、今度も俺の手札の左側に手を伸ばして、止めた。
視線は、俺の目を見てない。
引いてしまうはずだ。今度こそ。アサミさんだって。
何も起きてないんだから。少なくともアサミさんの中では、俺の手札の配置は一切変わってないんだから。
眉間の皺が、少し深くなって。
「そんなわけないわ」
アサミさんは手を、俺の手札の左側から、一番右端に移動させて引いた。
「ほらね」
なんで?すごい。何も動いてないように見えてたはずなのに。
「アナタなら、“何もしない“はずない」
何をしたか、わからないけど、何かしたはずだって。考えてくれたんだ。嬉しいなぁ。
初めてだ。ここまで。心理戦が楽しいのは。
結果として、アサミさんは、俺のとれる手段
を“するかしない“か、俺の思想を深部の、奥の奥まで手を差し込み。
俺は、負けた。
「強いなぁ、さすが、アサミさんは!」
“ようやく、アナタが分かって来た気がするわ“
今の心理戦で?
“寂しかったんでしょ?“
“誰も自分を見てくれないから“
“誰も自分のことを考えてくれないから“
“本音なんて分からないから“
“だから人を笑顔にしたいんでしょ?“
“自分が面白いと思ったことを、みんなが笑ってくれたら、心が伝わったと思えたんでしょ“
“心理戦に負けたから、そんなに嬉しそうなんでしょ“
心理戦は 相手ならどうするか考える。相手のことを見据えて、この人の性格なら、この人の考えつくところは、と。
俺は全力で戦って、勝ってきた。
それは、俺の方が、相手のことを深く考えたから。それは、何故か、とても悲しかった。
そうか、全力で戦って、負けたかった。
俺のことを、もっと考えて欲しかったんだ。
テーブルに、涙が、ボトボトと落ちた。
アサミさんが泣いていた。
“そんなに、そんなに、寂しかったのね“
“ごめんなさい。今まで、分かって、あげられなくて“
アサミさん、そんなに。
俺は寂しかった。
そうだ。
俺も涙が、頬を伝う。
“と、いうようにね“
ズズーっと鼻を噛む。アサミさん、お下品な。
“私は今、嘘をついたわけじゃないの“
“一人の人間だって、いろんな側面があるわよね“
人間だから、真面目なところもあるし、誠実なところもあるし、怠けたい欲求もあるし
優しいところもあるし、残酷なところもある。
それは、違う面だけど、全部が自分自身。
“そうですね“
“アナタは、演技の延長にある擬態まで自然に出来る。それは誇っていいわ“
“ありがとうございます“
“でも、それはあくまで演技なのよ。
言わば、自分じゃないの“
マインドの変化の根底にある物は
“SMC“
セルフマインドコントロール。
アサミさんがグッとこっちを見つつ。
はっきりとした口調で、極めて真剣に教えてくれる。
自分の、一面だけを極端に前に出して、感情を込めて喋ると
究極のところ、自在に演技じゃない涙だって出せる。
でも、それは自分自身が“心のどこかで、少しでも、本当に思ってることでしか出来ない“つまり、“本音“を相手に響かせる。
そして、“本音“だからこそ、相手の心に刺さる。
これが出来る様になると、対人関係でとても有益に働く。
“以上“
アサミさんが短く言う。
終わり?
“え、え?“
“これが、私が渡せる、全部“
“全部?““アサミさんが、俺に渡せる、全部“
“アナタは、私が持ってない物を、たくさん持ってる。全部、気づかせてあげる、引き出してあげる、化けさせてあげる“
“そう思ってたけど“
“、、、、“
“そんなことアナタには必要ない“
“、、、、“
“もう、アナタの背中には翼があるわ“
“、、、、“
なんだ、まるで、とても悲しそうに、とても嬉しそうに、とても優しく、とても厳しく
どこか少しだけ冷たく、でも、やっぱり確かに暖かい。
“もう、アナタは飛べる“
そして
はっきりとした口調で叫ぶ
“アンタは私の希望なのよ!アンタが飛べなかったら!私の人生はなんなのよ!“
俺は、今のアサミさんに
過去の自分が重なった。
お前は俺より優れていたじゃないか。
ずっとずっと努力して、俺なんかより朗らかに生きて
なんで、死んだ、斉藤。
お前は俺の希望だったんだ。
“わかりました“
“全部、確かに受け取りました“
俺は自分の肩が震えているのが分かる。
これは、なんだ。
自分の、感情。
今までの自分、これまでの言葉
その全部が、俺を前へと突き動かして
その全部が、俺を上へと押し上げてくれているような。
“俺は、帝王になります“
かくして、土竜は大きな翼を得た。
アサミさんは“また、いつかきっと会いましょうね“と言ってから
俺の前から去った。
残された俺は、その背中をいつまでも見送った。
彼女と再会するのは、
土竜が本当に“今、自分は、飛んでいる“と感じた時から数年後
“アサミさんと八年も会えない“なんて
この時は思いもしなかった。
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