2月20日 07:00

「おはよ!」

「おはよう」

「今日は、2月20日だよ!」

「……? うん」

「今日、大災害が起こるよ!」

「どうした?」

「いやー、なんか調べてたら出てきたんだけど、今日、超巨大地震が起こるんじゃ!?って予言があったんだって。それで世界が滅びるんじゃないかって」

「またか」

「まただよ~」

「何個もあるせいでどれも信じられないけどな」

「私も調べてるうちになんかよくわかんなくてね? 3人の子供の前に天使が現れて、予言をしていって、その3つ目が2021年の2月20日の予言って言ってる人がいたの」

「はぁ」

「なんていうかさー、安直だよね。地震で滅びます!って」

「まあ、地震とかそういう起こるかもしれないものは予言として使いやすいんじゃないか?」

「もうちょっと夢のある滅び方が良くない?」

「ごめん、その考え方はよくわからない」

「滅びるなら一緒に死にたいよね」

「うん、言い方がちょっと怖いけど、まあ、わからなくはない」

「ちなみに、ファティマ第3の予言って言うらしいんだけど、日本で噂になったらしいよ」

「へぇ、予言ってことは日本じゃないだろ? それなのに日本で噂になるんだな」

「なんか、噂は色々あってね、それをみた偉い人が失神したとか、公開するように言われていたのに公開しなかったとか、たくさんあったよ」

「公開されてなかったら今日がその日ってわからないだろ」

「予想だって」

「信憑性……」

「いいのいいの、楽しんだもの勝ちだよ」

「災害で楽しむって普通に考えて不謹慎だけどな」

「そういえば、地震合ったよね」

「そうだな。一応、余震だって話だったけど」

「怪我した人はいたけど、亡くなった人はいなかったんだって」

「不幸中の幸いではあったのか」

「ちなみに、結人は、人類が滅亡するってなったら何食べたい?」

「もうすぐ滅亡するってなったら、何ものどを通らなくなりそうなんだけど」

「いいの、ただの話題なんだから」

「米かな」

「食べ物だけど、違くない? まあ、お米は食べるかもしれないけど」

「普段通りに食べてるんじゃないか? 多分特別に何か食べようって気分にならない気がする。日々姫は?」

「私もおんなじかな? でもお菓子はたくさん食べるかも」

「もう健康とか気にしなくていいもんな」

「私たちが生きてる間は滅亡しないといいね」

「まあ、予言が当たっているなら、今日かもしれないけどな」

「そうなったらそうなった時でしょー」

「どうしようもないもんな」

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