2月21日 07:00

「おはよ!」

「おはよう」

「今日は、『漱石の日』だよ!」

「そうせきって、夏目漱石か?」

「そう、あの漱石さんだよ!」

「個人の記念日か」

「自分で決めたとかではないみたいだよ!」

「前にテレビで、いくらで記念日作れるって言ってたよな」

「みたいだね~、結構有名な芸能人の人の記念日があるって聞いたことある!」

「後世に残そうとしてるのかもな。それで、由来とかあるのか?」

「あるよ! 『漱石の日』は、文学博士?の称号を夏目漱石が断った日なんだって!」

「文学博士……あんまり聞いたことないな」

「私も聞いたなかったけど、文部省が贈ってるちゃんとした称号なんだって」

「それを断ったのか」

「肩書はいらないって言ったみたいだよ」

「やっぱり、なんというかすごいこと言うんだな。適当な感想だけど」

「ね、私だったら、くれるならもらうーって言っちゃいそう」

「そうだなー」

「む、適当な返事を。あ、そうだ、続き続き。えっと、それを断るために手紙を送った日が2月20日で、その日を他の人が『漱石の日』に決めたんだって」

「他の人が決めていいもんなんだな」

「さあ、許可取ったんじゃない?」

「生きてる間かもわからないな……」

「夏目漱石って、猫?」

「『坊っちゃん』とか『こゝろ』なら知ってるんじゃないか?」

「聞いたことあるかも……?」

「教科書に載ってたことあるかもな」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る