「おはよ！」

「おはよう」

「今日は、『天地の日』だよ！」

「天地の日？」

「コペルニクスって人の誕生日なんだって」

「あー、コペルニクスって言うと地動説か」

「よく知ってたね？」

「教科書か、どこかで調べたのかで知ったな」

「だから天地の日なんだって！」

「地動説って言うと、俺はガリレオの方が頭に浮かぶかな……小さいときになんかドラマやってなかったか？」

「え、わかんない」

「再放送を母さんとみてたのか……？」

「でも、その人の名前は私も知ってる！」

「有名な言葉があるよな」

「私は、なんだろ。思い出すもの……あれかな、あの地球儀みたいなの」

「……渾天儀？　あの輪が何個もついてるみたいなやつ」

「それかな？　なんかあるよね」

「今でもインテリアとしてはあるだろうけど」

「地動説と天動説？ってどういうやつだっけ？」

「簡単に言うと……天動説が地球以外が動いてて、地動説が地球も動いてるって感じか？」

「よくわかんないけど」

「天動説が、えっと、地球以外の火星とかが地球の周りをまわってるってやつで、地動説が今の、太陽の周りを地球とか火星とかが回ってるってやつ」

「じゃあ、今は地動説なんだ」

「それを認めさせようとして、最後処刑されたのがガリレオだぞ？」

「あ、地球は回ってるってそういうことなんだ？　今はじめてわかった」

「俺も自転のことかなって思ったこともあったな」

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