1月17日 07:00

「おはよ!」

「おはよう」

「今日は『ライムドア・ショック』のあった日だよ!」

「ライムドアって、あのlimedoor newsとかのライムドアか?」

「そうそう。そのライムドアの株価が一気に下がった日なんだって!」

「すこし聞いたことがあるような、ないような」

「2006年だから私たちがまだ小さかった頃のことだけど、そのあともテレビで話題に挙げられたこともあるだろうしね~」

「でも、なんでそんなに話題になるんだ? そんなに大きい企業だったのか?」

「大きかったのはあってるけど、一番はその株が安かったことみたいだよ?」

「安かった?」

「一株数百円で買えて、一株から買えたんだって」

「俺達でも買えそうだな」

「そう! それを狙ってたんだって! 一般の人からも買われるから、一気に株が買われて、急成長したんだって!」

「それで何か問題が起きたのか」

「そう、そこでライムドア・ショックが起きるんだよ」

「そんな名前が付くくらい株価が下がるって何したんだ?」

「えっとね、決算を誤魔化したんだって」

「粉飾決算ってやつか。そんなに違ったのか?」

「3億円の赤字を50億円の黒字って報告してたんだって!」

「全然違うじゃないか……」

「前日に強制捜査がされて、それが報道された後、みんな株を売ろうとしたんだよ」

「まあ、当然だよな」

「あと、よくわからなかったんだけど、ライムドアの株って担保にもされてたんだけど、それを今後認めないって話もあったみたい。それで、さらに売ろうとするでしょ?」

「そうだな」

「そしたらね、取引数を超えちゃったの」

「取引数?」

「一日にできる株の取引件数って決まってるらしくて、それを超えると取引できなくなるんだよ」

「ああ、それに一株が安かったことがつながるのか」

「そう! いろんな人が少しずつ持っていたりもしたから、普通より件数が増えちゃったんだって」

「資金集めって言う意味では良かったのに、そこにデメリットがあったんだな」

「ちなみに賠償金は100億円超えてたらしいよ」

「粉飾分を超えてたのか」

「まあ、その社長?もテレビに出たりしてるよね~」

「ロケット作ったりしてたな」

「どうしてうまくできるのに誤魔化したりしたのかな?」

「経営者ならわかるのかもしれないな」

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