1月16日 07:00

「おはよ!」

「おはよう」

「白瀬矗さんが南極に到着した日だよ!」

「ごめん、その人しらない」

「え~、ほら、あの東大生がいろんなクイズやってるチャンネルで、よく話題に出てたでしょ!」

「いや、日々姫が見てたとしても俺は見てないから」

「え~、面白いよ~?」

「というか、今日は少し遅いんだな」

「今日は土曜日だからね~、サービス!」

「それでも十分早いんだけどな……」

「結人ってどんなチャンネル見てるの?」

「ん~、最近は芸人だったり、虫食べてる人だったり」

「え、芸人はともかく、虫食べるのは気持ち悪い」

「いや、俺もそう思ってたんだけど、その人、なんていうか、無駄な殺生はしないって言うか……捕まえた虫も食べない虫はちゃんと逃がすし、食べることにした虫はちゃんと残さず食べてるから、なんか見ちゃうんだよな」

「……まぁ、いいや。えっと、なんだっけ……?」

「えっと、白瀬さん?」

「そう! でも、その白瀬矗さんって結構借金作っちゃったんだって」

「なんていうか、話変わったな」

「今の価値だと1億円以上だって」

「それは、すごいな」

「でしょ~?」

「というか、日々姫って南極好きなのか? おとといも南極関係だったよな? どういう基準で話す内容決めてるんだ?」

「え、私がぎりぎり聞いたことがあることか、たまたま目に留まったものだけど」

「ちゃんと基準あったのか」

「適当に選んでると思ってたの~?」

「いや、毎日調べてくるって大変じゃないか?」

「私も楽しいからいいの! 結構楽しいんだよ~?」

「なら、いいんだけど」

「さて、ノルマ達成したし、そろそろいこっか! 今日は晴れだから、滑らないように気を付けようね!」

「これだけ晴れてるとやっぱり寒いよな……」

「じゃあ、スケートする?」

「え、スケート?」

「なんかねー、ちょっと行ったところに西原差にしはらさし公園っていう公園あるの知ってる?」

「そんな公園あったっけ……?」

「あるんだよ~……そこにグラウンドがあるんだけど、冬はそこでスケートできるようになってるんだよ! レンタルもできるんだって!」

「スケートって、やったことないんだけど」

「私もない!」

「やったことない人だけで行くのは危なくないか?」

「気をつけようね!」

「……じゃあ、朝ごはん食べてからだな」

「そうだね!」

「日々姫は食べてきたのか?」

「食べてない! 私もお腹空いてきた!」

「じゃあ、食べた後集合でいいか」

「じゃあ、食べたら連絡して~」

「了解」

「じゃ~、またあとで~」

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