数学的に無差別殺人は成立するのか(不定期断裁未定
ツイッターのTLに無差別殺人は無差別と言いながら老人女子どものような体力的な弱者を狙い打っているのではないかという問いかけがあり、いやいや数学的、確率的に考えて、むしろそういった人たちに当たるのは蓋然性があるのではないか?
と、考えた考察になります。
当然ながらこの文は差別や犯罪の助長や殺人の教唆を目的としません。
そのため数学的、確率的と言いながら具体的な数字は教唆になる恐れがあるため出すことができず、しかもコロナ以前の世界を想定しているため、実情とは大きく食い違う場合があります。
さらに老人と女性を弱者と一括りにまとめることには女性に対して大変失礼であり、気分を害される恐れがあることや、老人を弱者というには次回以降の本文で述べる理由により憤りを感じますが、令和3年現在の社会通念上そうなっているらしいので、この場では女性と老人を弱者であると仮定します。
また、この場では学校教育法における「生徒」以下の年齢≒0~15歳未満を「子ども」と定義します。
同様に15~64歳を「労働人口」または「労働年齢」とし、この年齢層を「一般的な年齢」と定義し、65歳以上を「老齢人口」もしくは「老人」と定義します。
(この部分は必ず読んでください)
色々難しいことを書いていますが、この作者は人を傷つけるつもりではないよ、純粋に算数の問題で気になっただけだよ、老人の多い日本の現状を不安に思っているよ。
以上の3点くらいを理解していただけると幸いです。
まあ、そんな感じで考えてみようと思います。
まず、日本の年齢別人口から
以降のデータは令和2年8月1日現在、総務省統計局による
日本の人口:1億2580万9千人
日本の人口は現在減少傾向にあるのでこの場では約1億2500万人とする。
15歳未満:1506万4千人
同様に1500万人とする。(約12%、この段階で日本の未来は昏いと私の心が折れそうだが無視して続けることにする)
15~64歳:7460万6千人
同様に7400万人とする。(約59.5%、もうほとんど結論は見えた。)
65歳以上:3613万9千人
同様に3600万人とする。(約29%、うん、多過ぎ。)
なお、切り捨ての関係で%の合計が約100.5%となっているが、15歳未満と65歳以上に後程数的な処理を加えるのでこの場では無視する。
結論を急いで数学的な無差別殺人は約9%の確率で殺人者(以降犯人と呼ぶ)と被害者は65歳以上と言いたくなるが、犯人の候補から流石に自由意志を持っての殺人は難しいと思われる0~4歳と90歳以上を先に取り除くことにする。
0~4歳は463万人で15歳未満のおよそ3割強、90歳以上は240万人で65歳以上人口のおよそ6.6%。
ということで、これらの人数を取り除いたおよそ1億1800万人が犯人候補となる。
犯人候補の内訳は以下となる
15歳未満:約1040万人(約8.8%)、15~64歳:約7400万人(約62.7%)、65歳以上:約3360万人(約28.4%)
また、15~64歳の男女比は男性3778万人、年齢別約51%で被害者候補の約30%、犯人候補の約32%。
女性3682万6千人、年齢別約49%で被害者候補の約29.3%、犯人候補の約31.3%。
はい、結論はそんなに変わりませんでした。
むしろ、なんということでしょうと驚くべきなのか、一般的な男性はむしろマイノリティであると思われる情報が出てきました。
現代日本で1:1交換の無差別殺人が行われた場合、犯人はおよそ1:1:1の割合で一般男性:一般女性:老人であり、被害者もおよそ1:3:3:3で子ども:一般男性:一般女性:老人となります。(少年犯罪については別統計を後日調べるとする)
じゃあ、3割って体感どのくらいって言われると、外出時メガネを着用している人の割合くらい(要出典)です。
メガネの人がメガネじゃない人と交際しているっていう情報があってもその2人と関りがあるかよっぽどのメガネ好きでなければほぼ情報量0だと思います。
確率的にはそのくらいありふれたこととなります。
今回は「誰」が「誰」をだけの話に終始しましたが、算数のレベルの話で言えば、狙わなかった、或いは数学的に無作為に選んだ結果、社会通念上弱者とされる側にむしろよく当たるという直感に反する結論となりました。
また、1割近くは確率的に老老殺人が起こり得ます。
最後に、統計は噓をつきませんが、統計を使う人間はしばしば悪意を持って嘘をつくし、統計を使うのは人間なのでどうしてもミスをします。
私にとってこの作者は神にも近しい存在なので全面的に信用する。というよっぽど奇特な読者の方を除いてはきちんと調べて、各自の結論を出してください。
どうか、あなたが世の中の様々な印象操作に惑わされず、自分なりの正しい意見を持てますように。
☆☆作者に余裕ができれば次回に続く☆☆
参考資料
e-Stats 政府統計の総合窓口
人口動態調査 コード00450011
人口推計 コード00200524
を底データとした。
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