第52話 庭の火鉢で
ある仕事をこなした私は縁側で黄金色の泡立つものを飲んでいました。庭の右隅には水を湛えた火鉢があります。白と黒のメダカが元気に泳ぎ回っていました。
そこに少し大きな羽虫が飛んできて水面に着地。よくよく見るとアメンボでした。初夏の頃によく見た記憶があるので早い到来に少し驚きました。
更に驚きは続きます。前にエッセイで書いた記憶があるのですが、火鉢にいるメダカはどれもかなり大きく育ちました。例えますと縁日の屋台の金魚すくい程度の大きさがあります。それもあるのでしょう。水面にいるアメンボに果敢に突撃します。大口を開けて足の部分に食い付こうとしました。しかも何匹も。
対抗する手段がないのでしょうか。アメンボは飛んで火鉢の縁に移動。私が注目していると、そのまま空の彼方に飛び去ってしまいました。
たくましく育ったメダカに私は思いました。白と黒のピラニアのようだね、と。
それにしても黄金色の清涼飲料水が美味しいです。もう一本、追加します。
そうそう新しく書き始めた、おそらく長編になる予定の拓光君ですが、ストックはありません。書き上がれば更新という感じで話を進めていきます。気長にお待ちください。
それでは失礼します。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます