まず初めに、クセが強い。
キャラも文章もクセが強い。
だがその濃いキャラも独特の文体も病みつきになってしまった自分がいる。
セックスがしたいという、どこまでも低俗な理由でボッチャというスポーツを通しての交流に参加する場面から始まるのですが、まぁ熱い。
発端は煩悩全開ですが、ボッチャでは真面目に熱い戦いを繰り広げます。でも煩悩は相変わらず根底にあって……、という若人たちの青春、いや性春を駆け抜けるような爽やかさと熱さがあり、これが読んでいて清々しい。
かといって笑いだけでなく、登場人物たちの抱える事情や結末に胸が打たれることも……。あと、とある人物の遺伝子の強さに絶望したりもする。
これは、そんな温かく輝く物語。
2021/6/24現在、この作品は星が「満点」評価である。
素直にすごい……。
私が初めてバーリトゥードを知ったのは、「とらドラ!」のアニメであった。
ヒロイン逢坂大河と川嶋亜美の対決は、目を見張るものがあった。
その後の展開も、櫛枝実乃梨を交えた女の熱き戦いは、傑作としてアニメ史の一ページに刻まれている。
一つ言えることは、ここは「とらドラ!」の魅力を語る場ではない。
レビュー文は筆者に書く権利が「何でもあり」とはいえ、作者に失礼である。
でもgaction9969先生は、寛大なお心で許してくださる。
きっと、たぶん、おそらく。
でもこのくらいにしておこう。
この物語を簡潔に語るなら、
熱い! 熱い? 熱い……! 熱い……。熱、い!?
である。
ナカイ、ゴカセ氏、JJが形作るカオスのトライアングルは、秀逸の一言である。
男が惚れた女に見せる背中は、いつだってかっこいい。(逆もまた然り)
ああ、ボッチャやりたい。(近くに出来る場所がナッシング)
読了しました!面白い!
独特な一人称、更には初手からとんでもない濃キャラが登場する本作ですが、いつの間にかその独特な文章も特濃キャラたちもすんなり受け入れている自分がいました。
惹き込まれてるんですよね、気付いたら。
前半はギャグに差し込んでくるシリアスの切れ味といった感覚で読んでたのだけど、後半になるにつれてシリアスに差し込んでくるギャグに変わり、そしてそのギャグすら涙腺を刺激するという、、、!
自分の知らない世界を知れたし、色々と考え方も変わる、そんな物語でした。
書き手としても、とても勉強になりましたので、微力ながらレビューをさせていただきました!
クセの強さは断じて否めないけれども、そこにハマれば一生抜け出せなくなること請け合い。クガさんの作品はいくつか読ませてもらったけど、これはその中でも特にぶっ飛び方のベクトルがおかしい(褒め言葉ですよォ?)。神聖なるボッチャを通し、障害者と健常者が、ただセッ〇スしたいがために争うという四次元方向にカッ飛んだ内容なのだが、最後の砦らしきボッチャの神聖さがあれよあれよと、なんなら一昔前の中華製品のごとく、べりべりメッキを剥がされていく様は実に愉快。ある程度の語彙力と読解力を要すると思うけれども、20話まで読めば抱腹絶倒間違いなし。心の前立腺にかけて保証します。