ネット戦争

@shirasakienako

第1話 2040年

隼人:仕事行ってくるねぇ

カンナ:パパ 行ってらっしゃい


隼人は娘のカンナに日課のあいさつをして、仕事に向かった。冬の寒さがまだ残った2040年2月16日隼人は今年で42歳だ。カンナは12歳でまだ学生だ。妻も私と同じ42歳である。名は日菜である。

仕事と言ってもオンライン上のバーチャル世界での仕事だ。世の中も代わりこれまで人類が生活していた世界はバーチャル世界へと変貌した。

これも2020年に世界的流行したコロナウイルスによる影響だ。

コロナの影響により2025年にバーチャル世界での人の交流が当たり前になった。食料はドローンが自宅前に運ぶのが毎日の日課。

2030年には富の再分配が行われ、一部の大富豪達が占めていた富は格差を無くすため世界の金はデジタルマネーへと移行していたのである。

2035年にはデジタルマネーはバーチャル世界で使用され、この世界には学校など仕事場など現実世界のありとあらゆる物がバーチャル化されているのである。

この急激な世界の展開は急激に進化を遂げたAIシステムによって構築された。

バーチャル世界では世界の言語は自動翻訳され、世界の壁はなくなった。外国人という概念はなくなり、全世界が1つのバーチャルで生活するようになった。


隼人:ただいまぁ

日菜:おかえりぃ

隼人:ふぅ~…さっそくだがぁ


隼人は仕事が終わり妻の日菜に話はじめた。今日はカンナの13歳の誕生日でもある。


隼人:13歳になったら伝えないといけないだっけ?

日菜:バーチャル法律ではそのように決まってるし、そうじゃないの?

隼人:よし!!カンナに伝えに行くかぁ!

隼人:カンナ今大丈夫かぁ

カンナ:なぁ~に

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