第2話 とある店のトイレの換気扇

 僕は、とある店のトイレの換気扇。もう誰か助けてくれ! 埃が詰まって空気が吸えないんだよ! 苦しい……。これじゃートイレの換気が出来なくて、臭いが籠ってしまう……。


 誰か僕を掃除してくれないかな。天井に付いているから、掃除のおばちゃんにも気づかれにくい。これだけ臭いが籠ってきたら、そろそろ誰かが気づいてくれるかな?


 その時、一人の男の子が入ってきた。男子トイレだから、女の人が入って来ることは掃除のおばちゃん以外ないけど。


 男の子が天井を見上げた。そうそうこっちを見ろ!


「うわー。臭いと思ったら埃がびっしり詰まっている。気持ち悪い。掃除しよう」


 ナイス男の子! その前に用を足すのか。


 男の子が用を足した後、洋式便器の上に足を置いて僕の埃を掃除し始めた。落ちないでね……。僕は心配だった。でも埃がだんだんのいて空気が吸え始めた。あー楽になってきた! ありがとう男の子!!


 男の子は掃除をしてくれた後、手を洗ってトイレを出ていった。それから僕は、無事トイレの臭いにおいを換気でき、再び換気扇としての役割を果たすことができだした。


◎危険だから絶対に真似しないでね!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る