勘違いしないでください
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久しぶりに雑誌の取材を受けることになった。ベンチャー企業特集で、柳田が大々的に取り上げられるというものだった。
一花が秘書課に異動してから初めての取材だ。
いつもスーツで身なりのきちんとした柳田が、今日は尚更凛々しく見える。一花はなんだか自分のことのようにとても誇らしい気持ちになった。
カメラマンとフリーアナウンサーが来社したと連絡を受け、一花は受付まで出迎えた。
一花が抜けた後の受付事務たちもなかなかに華がある面々が座っているのだが、それ以上にフリーアナウンサーの存在感は大きかった。
さすがというべきか、アナウンサーとだけあって華がありオーラが違う。隣に並ぼうものなら、萎縮してしまう程だ。
「それではご案内致します。」
リクルートスーツを少しカジュアルにしただけの控えめなスーツの一花は何だかみすぼらしく感じられ、心密かに落胆した。
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