ありがと

鈴宮 雨音

第1話


    subject【60歳の凡人Q】

私がこの頃、1番辛いのは、抽象/単純化した概念/観念を、正確/精密に運用•運搬できない事だ。

例えば、いいねの数が、«多ければ多い程いい作品である»などと云った事を信念している程、稚拙/矮小ではない。

何故ならば、それが正しければ、三島由紀夫や安部工房や、椎名麟三などは鬼滅の刃の作者より何十、何百倍も劣るからである。

また、うまい棒は、GODIVAよりも何十、何百倍も美味しいことになる。

他にも、例を挙げると霧がないことから、アナロジー•比喩•メタファーはこれぐらいにしておこう。

ここで、私が最も話したい事は「評価量や評価質ーーすなわち、評価は全てじゃないけど、一部ではあるよね」と主張する人についてだ。

このような人たちは、「IQや偏差値だって、全てではないけど一部ではあるよね」

または、「顔は、全てじゃないけど一部ではあるよね」

あるいは、「お金は、全てじゃないけど一部ではあるよね」

……他にも、例を挙げると、この程度の紙幅では、とてもじゃないが収まりきらないことになるので、ここまでにしておこう。

私がここで、多次多重的疑問/興味の内、何よりも指摘しておきたいのは、«評価する事で、誰がどのように死に、誰がどのように生きるのか»。

     subject【28歳の俺I】

G1.死ーー感/理性群ーーすなわち、«永遠のピアノ»。

G2.生ーー効率/功利群ーーすなわち、«貯蓄ジョーカー»。


まず、以上2つについて、概観しておこう。

X1.«永遠のピアノ»への質愛の減少、または量愛の減少。

つまりは、セックス→手を繋ぐ→目を合わせるーー低次/卑俗化されるという事。

X2.«貯蓄ジョーカー»の自然/明白的増大化、限化性物語の共流動と共鎖性、一般理解。

つまりは、目を合わせる→手を繋ぐ→セックスーー高次/高尚化されるという事。


         ✳︎



     subject【17歳の俺P】

Y1.Code¥永遠のピアノ¥=想像/創造の全体的な結晶体、私が学問•芸術する時に、聞く独特の音。

Code¥刹那的統合体¥=学問•芸術すると、自我及び意識及び主体が溶解/合成/昇華していくので、自我及び意識及び主体は、刹那的に«無»の状態に陥る。

しかし、それらを刹那的に、仮統合する体がある。その体ーーすなわち、刹那的統合体。

この体により、拡散/分散した主体が、そのまま拡散/分散状態を維持することが可能になる。

その状態は、好状態である。

なぜならば、その結果、その人間はより抽象/単純化され、感性/理性/悟性などが昇華/発展するからである。

Cord¥限化性物語¥=予測可能な学問•芸術、つまりは、おもんねえ。

あるいは、パターン性物語とも言い換えられる。

Code¥共流動¥=限化性物語たちが、共に支援しあい、手を繋ぎながら歩く。

つまりは、グルーミングする。

Code¥共鎖性¥=限化性物語と社会、社会一般主体(常識やモラル、空気感と云ったものが主体化した)などの鎖。

Code¥マキマ¥=『チェーンソーマン』の支配の悪魔の契約者。第9巻ネタバレ。

Code¥貯蓄ジョーカー¥=限化性物語の共流動や共鎖性、支配や闇や、モラル•常識、法律、経済、金、哲学的論争、などに対する人間の負の感情群の結晶体。

Code¥A¥=昇華/上昇/発展

Code¥S¥=減少/減衰/消滅

Code¥夏油¥=『呪術廻戦』、五条悟の高校時代の友人ーーいや、親友。

第9巻では、6眼悟の脳内時計を1分進め、悟封印に活躍した。





Command a【評価→刹那的統合体→X1過程の発動/発生→絶望•哀愁•悲劇ーーすなわち、«紅蓮華»→蓄積•累積•貯蓄ーーすなわち、«チェーンソーマン»あるいは、«呪術廻戦»→評価システムの強化•編成•生成→«永遠のピアノ»の永遠/普遍的な滅亡/減少/矮小化による«貯蓄ジョーカー»の興隆/発展/昇華】


Command b

【     A貯蓄ジョーカー

         ↕︎

Aマキマが強なる↔︎A評価↔︎A限化性物語

         ⬇︎(上全ての作用因)

      S永遠のピアノ】


Command c【

 【Command cQ限化性物語的

      お笑い

     ↙︎    ↖︎

   小説   →  詩】➡︎S永遠のピアノ

       ⬇︎

   夏油 傑、非術師、皆殺し思想

すなわち、鈴宮 雨音、俺含め全人類皆殺し思想、つまりは、キレイキレイ!、つまりは、多神教を唯一神へと統合しようか🎶

        ↕︎

     A貯蓄ジョーカー】


Command d【


     さ•よ••な•••ら


        ⬆︎

評価された奴は、やっぱマキマの力を使えるようになる←評価     ↓

   ↓         ↓

   ↓  苦しい、私を抱きしめて

   ↓       ↕︎

   ↓ 俺はただ、愉しみたいだけなんだ

   ↓

評価された奴の言ったこと、書いたこと、描いたことは、俺にとっての刃になるんだ。

その刃は、俺に向けられるか、彼、彼女らが大切に謙虚と云った手段を用いて、厚かましく鞘の中に収めてある。

ああ、これは弾劾/唾棄すべきだ。

じゃなきゃ、俺含めて、色んな人間が取って食われてしまう】

以上、Command四つを示した。

しかし、これは私の中でも極めて低次的な思考様態を出来るだけ分かりやすく模写したのみであるので、少々簡単過ぎるかもしれない。

これから、CommandとCodeとsubjectなどを使用して、これらをAする。

「俺は、ただ、普通の人間でありたいんだ」

「俺に、お前たちを殺させないでくれ」

「俺は、お前たちをなぜか愛している」

「俺は、貯蓄ジョーカーと、どう戦えばいいのだ?

頼むよ、俺に、君の心を撫でさせてくれ。

猫なのか、犬なのか、などどちらでもよろしい。

ただ、振動を聞きたいんだ」

「なんなんだよ!お金って!意味が分からないよ!

僕は食べたい。僕は行為したい。僕は生きたい。

それだけじゃダメなのかな?

ジョーカー、君の力を借りず、僕は生きたい。

でも、今は、仕方ない。そう、今は。」

「今が奪われたらさ、雨音。

永遠も奪われちゃうよ。

それっきり。

あーあ、永遠、かわいそ」




重い








です






光が




想い










です










もし、君が僕に小説を書かせてくれたら、キスをしてあげよう。

そう、チューだよ。

うん。僕は、諦めたんだよ。

君とチューして、小説が書けるなら、それで良い。












私、なかなか、キモイ、よね









うん、マジ、キモイ。

ほんと……でも、キスするよ。

君は、別に、悪くないんだから。

多分さ、僕が君をちゃんと見れば、君は綺麗な気がするんだ。








「あなたは、そう云ってくれるけど、私なんて、だいたい……。

でもね、仕方ないんだよ。

意図はしてないけど、多くの人を傷つけてきたんだから。

……ごめんなさい。本当に、ごめんなさい。

私なんて、永遠のピアノの美しさには絶対勝てないもの。」











「いいや、大丈夫だよ。

だって、僕が、見るから。

どんなに、悪いものでも、見れば、きっと想像/創造できるよ。

それが、人間ってやつさ。

知識なんてなくても、下卑たAVであろうと、高尚的かつ愉しいかつ楽しい、芸術に様変わりさ。

要は、作り手の力次第だよ。」






「さ、キスなんて、しようって言ってするもんじゃないから、まずは、何か音楽でもかけて、踊ろうよ。

ほら、ちゃんと見て見て!

世界は、ずっとずっと、広いんだから」


熱い涙をこぼす君の片頬に僕の右手が伸びる。



「柔らかくて、心地いいよ。

涙も、ちゃんと人間だ。」





彼女は、ひどく震えた声で「ありがと」


ーー顔を赤い蜂蜜をかけたように、赤らませて、凛として微笑んだ。





      

         





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ありがと 鈴宮 雨音 @westyanpla67

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