R15のラインを知りたいみんな、必読!
『R18相当でカクヨム運営からダメ出しされたのでR15相当に修正した話』
https://kakuyomu.jp/works/16817139557850188989
いきなりリンクで何事かって思いましたよね?
昨日いつものように、なにげなく新着近況ノートを見てたら、気になる内容を見つけたんですよ。運営から修正依頼が来て……ふむふむ。そこまではわりとよく見るやつ。
が! ここからが一度も見たことない展開だった!
依頼が来たので修正しました。どのように修正したか、その作業工程をエッセイにしてみました、と。
えっ? マジ? そんな親切なことしてくれるの? これは読まねば……。
というわけで、さっそく読ませてもらいました。
昨日の段階では修正して運営に報告、許可がおりるかどうか結果待ちの状態。今日になって継続掲載オッケーですよという連絡が来たそうです。
内容は三千字弱。短編一作くらいの長さですが、なかみは濃い。警告くらってあきらめたことのある人や、まだ来たことはないけど合格ラインが知りたい皆さんには、ほんとにありがたい内容です。
ここでアレコレ言うより、じっさいに読んでもらうのが一番。こういう単語は直しました、などの細かい部分を丁寧に説明されてます。
以前にもこのエッセイ内で、ここくらいがラインなんじゃないかって話題は書きましたが、なにぶん、僕自身は修正依頼来たことがないので、直した人たちの又聞きにすぎなかったわけです。
なので、これでたしかな指標が得られたなと。
作者さまご本人にお許しをいただきましたので、ここで紹介させてもらう運びになりました。快く承諾していただき、作者さまにはあらためて御礼申しあげます。これは、ほんと、必読です。とくにラブコメや恋愛物を書く人にとっては。
ちなみに、前述のとおり、僕は修正依頼来たことない。ないんですが、カクヨムに移ってきたばかりのころ、『宇宙は青蘭の夢をみる(旧題 八重咲探偵の怪奇譚)』のキャッチコピーを『エログロBLホラー』にしてたんですよね。
今となっては怖いもの知らずだったなとw
当時(今も一定数いるんだと思う)、エロを謳い文句にしてる作品をパトロールする一般ユーザーがいたっぽい。
僕の知りあいのBL書きさんも通報されて、公開後まもなく修正依頼が来ました。その人はラブシーンを全面カットで乗りきりました。まあ、たしかにもとの内容は、カクヨムでは完全にアウトだと僕も思ってましたし。
ということは、僕の話にもパトロールが来てないわけはないんですよね。エログロと断定し、BL(BLと言えばエロ)と謳ってるわけだし。
でも、警告は来なかった。
パトロールさんが見てなかった?
いや、僕は最初かなりの人数のフォロワーさんを、もとのサイトからひきつれてきたから、新人のくせにカテラン一位とか、わりと楽々とってた。過疎ジャンルのホラーやミステリーとは言え。あるていど目立ってたはず。このころは注目作品にもよく載ったし。
ということは、パトロールさんが「このていどなら許す」と思ってくれたのか?
それとも、「ゆるせーん。エロい!」と通報したものの、運営さんの判断で「これはオッケー」となって、依頼までは来なかったのか?
どっちかはわからないんだけど、たぶん、僕の書きかたは基準値におさまってるんじゃないかと思います。
というわけで、紹介に便乗して、僕の書いたエログロシーン一部抜粋であげてみます。BL苦手なかたは要注意。以下。
鉄格子の扉がひらき、なかにたくさんの男が集まっているようだ。龍郎に背中をむけ、奥のほうをながめている。
いや、ながめているだけではないのかもしれない。みんな、異様に息が荒い。呼吸が乱れている。
それに、あの声——
その声を聞いて、龍郎はゾクリとした。
似ている?
いや、別人?
青蘭の声のようではあるが、トーンがまるで違う。
いつもの青蘭は繊細な精密機械。
でも、それが狂ったら、こんなふうになるのだろうか?
そのなかを見ることに、ひじょうな勇気が必要だった。
なかで何が起こっているのかは、もうわかった。ただ、それを認めたくないだけだ。
だが、助けないと。
青蘭だって望んでいることではないだろう。きっと彼が美しすぎたからだ。あの美貌だから。化け物だって、そりゃあ惹かれるさ。むりやりなんだ。かわいそうに。ずいぶん抵抗しただろうに。人間の力では、ヤツらにはかなわない。だから……。
歯をくいしばって、龍郎は牢のなかをのぞいた。
そこに見たのは、触手のある大勢の男たちにからみつかれながら、歓喜の叫びをあげる青蘭の物悲しい姿だった。前後からゆすられて、恍惚の表情を浮かべている。
その光景は、おぞましいものであるはずなのに、なぜか、とても甘美だった。醜い化け物たちを周囲にはべらせて、淫楽に耽る倒錯の王。
支配しているのは、あきらかに青蘭のほうだ。
一糸まとわぬ純白の裸身をおしげもなく触手の海にうずめて、青蘭は美の化身のように輝いている。
と、これがシリーズ全話を通して、もっとも詳細に書いてるそのシーンですね。
ハッキリと局部を書いてるわけでもないし、誰がどこをどうやってるかも書いてない。
当時、この作品にレビューを書いてくださったかたがあったんですが、レビュー以外のコメントで「これは青蘭が悪魔たちとナニしてたってことで間違いないんですよね?」と聞かれたくらいなので、想像を働かせないと理解できないレベル。直接表現はない。うまくボカせてるんではと思います。
まさかの、ホラーが本格的すぎてパトロールさんがエロに行きつく前に読むのを断念した……とかではないと思いたい。
さて、胸に覚えのあるかたは、リンク先を参照して、自作品の表現をもう一度見なおしてみてはいかがでしょうか?
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