古巣の二次創作さわぎ(その後)
さて、最近、復活した知り合いユーザーさんがいて、作品を読むために、前よりエブリスタをのぞくことが増えてます。で、そうなるとお知らせも目につくので読むわけです。
この前から株式の何割かをある会社に譲りますとか、昨日は昨日で、今後、双葉社さんの完全子会社になりますとか、そういう運営の重要なお知らせがよく来ます。
ユーザーからはわかりませんが、内部ではいろいろ起こってるみたいですね。それがサイトにとっていいことなのか悪いことなのか、一ユーザーには判断できないんですが。
その一端にもなってるのかなっていう情報を見つけてきました。
経営が変わるとか、よほどのことなので、『エブリスタ、評判』でネット検索してみたんですね。そしたら、エブリスタ盗作疑惑、炎上などの記事が出てくる出てくる……。
夫の不倫で苦労している主婦のかたが綴ったブログがあり、そのブログを盗作した作品が、エブリで掲載されていた。悪いことにそれがコミカライズされてしまった、ということのようです。
現在はその作品は削除されているようですが、ご本人のアカは残っている、と。
おそらく、これが問題になり、エブリの書籍化イベから何社かの出版社が手をひいた。それをたてなおすためにかなんなのか、経営母体が変わり、双葉社の子会社になる、ということなのかなと。
で、例の二次創作さわぎは、その盗作問題が起こってるさなかなんですね。そういうことがあったので、二次創作の定義を厳しくしたってことなんでしょう。なるほど。
そうですか。盗作疑惑の作品がコミカライズですか。
そりゃダメですね。
でも、じつは、エブリでのこういう騒動は初めてじゃない。こちらは僕一人がひそかに思ってたことなので、さわがれてはいませんが、前々から気になってました。エブリの編集さんってマンガをまったく読まないらしく、かなりの人気作品のパクリでも、ぜんぜん気づかず(だと思う。気づいててスルーしてたら、それこそ問題)、サイト内イベントで入賞させてしまってました。
「ああ、これ、〇〇の設定とワンシーン丸パクリじゃん」という作品が妄コンで佳作になってたときは、正直ガッカリしました。編集さんの選評はベタ褒め。「この短い作品のなかで重厚な内容をよく書ききった」みたいに書かれてて、この人、マンガ読まないんだなぁと、しみじみ思った。
パクリとまではいかなくても、あきらかにアニメ化もされてる人気マンガの設定をちょっと変えて書いたようなのが大賞になってたこともあった。そりゃ、パクリじゃないかもしれない。ストーリーじたいはオリジナルだから。でも、二次創作だよね? オマージュとすら言えない、という酷似性はあった。
ただ、エブリは全文コピー以外は盗作と認めてくれないので、こういうのもアリなんでしょう。それか、ほんと、マンガを知らない。
そういう体質が招いた事故ですね。炎上して初めて、これはいかん、となり、二次創作についての定義を改めた。今はちょっとはよくなってると願いたい。
とは言え、小説しか読まない編集さんたちが、マンガのことまで知らないのはしかたないのかも。マンガの数も膨大ですからね。ましてや、素人のブログなんて見ないでしょ。
それだからこそ、書籍化イベントで応募作品の条件に、盗作によって当社に損害をもたらしたときは賠償責任が生じます、受賞を取り消します、と書かれてるわけで。
安易に盗作して、あとでバレて賠償金で数百万とか、へたすると数千万とか払わされたら人生終わりますよ。
実力で勝負するのが絶対いいですって。
ところで、こういう盗作作品を知らずにウッカリ選出してしまう落ち度はですね。何もエブリだけの問題じゃありません。つい最近、カクヨムでもありました。
それは書籍化イベントではなく、特集でとりあげられた公式レビューなので、まだいいほうなんですが。
いつものように新着近況ノートを読んでいたら、「カクヨム最低だ!」みたいなタイトルがあって、何事? と読んでみたら、その日に公開された特集であつかわれていた作品のうち一作が盗作であると。何やらユーチューブの投稿作品を丸写ししただけのものなのに、こんな盗作作品をお薦め作品としてレビューするなんて公式としていいの? と言った内容でした。しかも、丸写ししたご本人もそれを認めてる、とのこと。
これ、よっぽどその旨、運営さんに問い合わせたほうがいいんじゃないですか、と助言しようかと思ったんですが。
おそらく、公式レビューした人は、丸パクリ作品だとは夢にも思ってないです。その特集記事は今もふつうに掲載されてますし。小説もマンガもテレビ番組も、個人のブログにユーチューブ……創作作品のあふれた今の時代ですから、編集者だからといって、そのすべてを
エブリの盗作問題もここに端を発してる。元ネタを知らないものを見わけるすべはありませんから。
そういうスキマをすりぬけて、らくに注目を浴びようとしたり、書籍化にこぎつけることは、案外、容易かもしれません。
でも、そのぶんリスクは高いですよ。裁判ざたになり敗訴、損害賠償とかになっちゃったらね。作家になりたい夢があればなおのこと、業界内で二度とまともにとりあげられることはなくなるでしょう。そういう危険にわざわざ自ら飛びこむことはない、と思うんですが……。
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