第16話 波が押し寄せる程ファンがいるのって羨ましいようで羨ましくない

闇たちは今、大量の鰐型ロボットに襲われている。「やばい、このままだと町の方に移動してしまう。」

「全く、仕方ないですね。」小夜子はそういうと、周りにある草や石を切断し、それを水に変えると、二ノ型改『提灯鮟鱇』 と、小夜子は水を剣に纏い、大剣にして、闇の中から出てくると、辺りのロボット達を切断した。すると、切断されたロボットは姿が消えていった。「これは、本体を叩かないと終わらないタイプですね」

「本体?じゃあ、そいつを潰さないとこいつらは永遠に現れるってことか?」

「はい、おそらく、これだけの量を扱うなんて、よほどの巨大な施設がなければ無理ですね。」

「そんなこと言われても、そう簡単に見つかるわけが・・・・・・・」

そう言うと、闇は、巨大な円盤が町の中にあるのをみつけた。

「ん?、なぁ、あんなところに円盤なんてあったか?」

「はい?」見ると、小夜子も遠くの方に、円盤が見えるのが分かった、そして、なにやら光をしたから出している様子であった。

「なあ」

「はい」

「多分、アレが本体がいる場所なんじゃねえか」

「十中八区そうですね」

「よし、行ってくる」

「は?、貴方は一体何を」

「大丈夫だコイツの使い方もようやくわかってきた」

そういうと闇は、右手にある巨体な鋼の塊に身を包みこんだ。

「これを、こうして・・・・・っと、OK!!装着完了!!」

そう言うと、巨大な鋼の球が、円盤を目指してドッ!!とロケットのように勢いよく地面を飛び回った。

「な、なんてむちゃくちゃな・・・・・」

「というわけで、あとはよろしく!!」

そういいながら、巨大な鋼の球は、ロボット達を蹴散らせながら転がっていった。

「ずいぶんとまぁ、心を許しているのね。」

ふいにさっきまで黙っていた白髪の女は少しニヤついた顔でそういった。

「貴方は、今の会話を聞いてなぜそのようなことが言えるのでしょうか?」

「それよりもこの状況、どうしましょうか」

周りには、闇が蹴散らせて行ったもの、たくさん鰐型のロボットが囲んでいた。

「提案があるのですが」

「お断りよ」

「まだ、何も言っていないのですが」

「貴方との共闘なんて御免だって言っているのよ。」

「私が、あなたと共闘するなんて誰がいいましたか? 変なことを意識するのはやめて下さい」

「はぁ!?」

「私は、あなたにここを任せて良いか頼もうとしていたんですよ」

「ふざけないで、こんな大群を一人にまかせるなんて」

「あれ? できないんですか?」

「誰が、そんなことを言ったのかしら? できるに決まっているでしょ、この程度の数」

「そうですか、じゃあ、私は、タイムセールがあるので」

小夜子がそう行ってさろうとするとガッと強く白髪の女に捕まれた。

「あなた、まさかそんな理由でこの私がこれらを相手にしろと」

「はい、わたしは、DALLSのNO・3で少々この数を相手にするのは難しいかと思うので」

「ちょっと、ナンバーは強さ順じゃないでしょ? それに、遠距離技が多い貴方の方が適格だと思うのだけれど」

「いいえ、貴方の方が」

「いいえ、あなたが」

「いいえ、あなた」

「いいえ」

そんな二人のやり取りを見ている内に、ひとりのロボットが全員を見渡し、うんと頷いた。 

そして、次の瞬間、ロボットが二人めがけて襲ってきた。

チ、と白髪の女は舌打ちをすると、ダークスピアを地面に突き付けた。そして、「断空大地」と言った。すると、周りの地面が崩れ去り、周りにいたロボット達はたちまち落ちていった。

小夜子は、白髪の女がダークスピアを地面に突き付けた時、すばやくジャンプし、周りから離れた。「あの、私も落ちるところだったんですが」すると、白髪の女は肩をすくめて

「当然でしょ? 巻き込もうとしたもの」と言った。すかさず、ロボットの大群が小夜子に迫ってくる。「やれやれ、タイムサービスには、間に合いそうもないですね、卵1円なのに(ボソッ)『二ノ型改 提灯鮟鱇』」小夜子は、水をかき集めて、刀身をでかくする。そして、周りに迫ってくる大群を一振りで切断した。


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