第17話 普段台詞が少ない奴が突然喋り始めたら死亡フラグ

そのころ、闇は、次々、襲い掛かってくるロボット達を次々と、蹴散らしていった。しかし、ロボット達は、何度も何度も襲い掛かってくるので中々前には進めなくなっていった。

「くそ、こんな時は、って言うか氷柱の奴はどうしてんだ?この非常事態の時にあいつが関わっていないはずがないのだが、一応携帯に電話してみるか」そう言って、携帯電話を取り出し、電話してみたが、なぜか、ツーツーツーッと言う音だけで氷柱は出てこなかった。「くそ、じゃあ、この状況は、私一人でなんとかするしかないのか・・・・・・せめて空に飛べることが出来れば、あそこにある宇宙船を打ち落とせるのになぁ」と言ったとき『足に力を入れろ』と何かまた声が聞こえた。闇はその声に再び疑問を感じたが、この状況を解決するには仕方がないと思い、闇は足に力を入れてみた。

すると、足から、僅かに蒸気のようなものが噴き出してきた、「こ、これは、いけるんじゃないか?もっと、もっと、力を入れさえすれば」そう言って、闇はその場に止まり、足に力を入れた。闇がとまるものだから、ロボット達は、再び闇に襲い掛かる。そしてやがて、光の鋼の球が見えなくなるくらいに囲まれた。これを見た、真黒博士は、「これで奴ももう終わりだな、あとは、無限にわいてくるロボット達が奴をしまつしてくれるであろう。カッカッカ、ワシの計画にぬるいはない。」そういっている博士のよこで、ナビロボは「本当に大丈夫なんでしょうか」と呟いた。

次の瞬間、ブワッと辺りに熱気をおびた風が吹くと、鋼の球は徐々に浮かびだした。

「あ、あの、博士、これ」とナビロボが戦慄いて言うものの博士は、もう勝手に勝った気になりワインを飲んでいて聞いていない。

「なんだよ、やっぱり出来るんじゃねえか、飛ぶことが!!」そう闇が言った瞬間、、円盤めがけて飛び立った。途中、何か腕から火花が散っていたが闇は気付かなかった。

「はかせ、はかせ!!」ナビロボの必死な叫び声が届いたのかやっと博士が「なんじゃ、うるさいのぉ」と言ってナビロボの近くに来た。

 すると、鋼の球がまさにこちらに向かってくるのが目に入った。

「はかせ……これどうしましょうか」

「無理、止める手段無い。」

二人は、黙って目の前にくる鋼の球を見つめるしか無かった。

横で、アリゲーダイルが「あの、するめ、おかわり」と呑気に言っているのも耳に入ってこなかった。

「そんな、いだいなるワシの世界征服編は!?」

「残念ながら打ち切りです」闇はそう言っておもいいっきり、あっという間に円盤を貫いた。

円盤はドカーン!!! と大きな爆発音と共に落ちていった。



一方、小夜子の住んでいる所とは反対方向の下水道の中

「ほう、体からジェット機を出すところ、『スタンダード』を出すところまでは成長したのではないか、これは、彼女は中々の素質があるな、そう思わないか?証 氷柱」

男の後ろでは、氷柱がボロボロの姿で跪いていた。

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