第14話 今日の仕事は明日にのばさない

午後1時

 そこは、小夜子が入っていたカプセルがあった円盤の形をした宇宙船。中には、白衣の男、小型のロボット、そして鼻くそをほじっている鰐がいた。

「わしの偉大なる計画が、まさか始める前から狂ってしまうとは、ああ、あの方からの依頼が出来なければこの計画はパアになる」突然、思いついたように白衣の男は避けんだ。

「はかせ~、世界征服なんてあきらめた方がいいんじゃないですかねぇ?」

「とんでもない!!、世界征服は男のロマンじゃ」

「はぁ」(そんなものなんですかねぇ)

「よし、わしは決めたぞ。」(うわぁ、いやな予感)

「DALLSは失ったがワシには優秀な兵器、そしてこの宇宙船がある。これで世界征服じゃあ!!!!!」(やっぱり、いやな予感が当たった!!!!)

「そこでこいつの出番じゃ!!」

そう言うと、鰐に手を広げる。

「あの、博士、これは一体」

「む?見ての通りワシの最大兵器じゃよ」

「あの、この鰐一人がそれだと」ナビロボは疑問たっぷりに真黒博士に尋ねる。

すると、博士は得意そうにうでを組んで、「まぁ、お主の言いたいことも分かる」

そして、鰐に向かって「アリゲーダイル、分身じゃ!!」

すると、鰐は、面倒くさそうに、鼻をほじりながら、「ん」と言った。その時だった。

一瞬で鰐の形をしたロボットのようなものが現れた。

「おお!!、急に、そこの鰐型のロボット兵器が波のように!!」

「そうじゃろう、このワシの最大兵器は、自身のコピーロボットを生み出すことが出来るサイボーグじゃ」

「サイボーグなのに分身はロボットとはこれは如何に?」とナビロボが疑問に思っていると真黒博士は煙たそうに「細かいことは良いじゃろ」とあしらった。

「そして、話を戻すがもちろん本体の意識が無くなったら、このロボット兵器も消える。」

「でも、さすがにそれだけでは・・・」とナビロボが不安を吐露する。

「もし、このサイボーグがワシの宇宙船に乗ったままだったらどうなる?」

「!!」

「そう、この宇宙船が壊されぬ限りロボットは・・・無限に増やすことができる!!」

 するとナビロボが宙を舞いながら「おお、博士にしては珍しく賢い計画ではありませんか!!」とほめる。

「そうであろう? ん? 今、博士にしてはとはどういう・・・・」

「さ、さぁ、世界征服の計画に向けて行動を開始しましょう」

「ちょっとまて、さっきの発言はどういう意味じゃ」

横で、二人が言い争っている間、鰐のサイボーグは、ずっとするめいかの足を食っていた。

すると、やがて、無くなったので「あ、するめいか、おかわり・・・・」もちろん二人は聞いていない。「はぁ、めんどくせ」そう言って鼻をほじくった。


午後5時

「何だ?、あれ」闇は、小夜子と氷柱と別れて河原近くを歩いていると、目の前に鰐型のロボットがの沢山いることに気付いた。

そして、そのロボット全員がこちらを向いていることに気付いた。

「何で、こっち見てんの?」闇はなんとなく、右腕を前に突き出してみた。

すると、ロボットが一斉に「イジョウハッケン、イジョウハッケン。」と目から赤い光を出して反応してきた。

そのころ、博士ラボでは、「フハハハハ、もうこの作品は終わりじゃ。第一章から、『真黒博士世界征服編』と最初で最後のクライマックス展開で終わりじゃ」

「それよりも博士~、なんかさっきっからものすごいレーダーの反応が2か所でしているんですけれども」

「ム!?」

真黒博士が近づくと町のマップに2か所にでかい赤い丸の反応をしているものがあった。

「これは、間違いない、恐らく、ワールドアパートじゃ!! 良いぞ、これで依頼通りワールドアパートを滅ぼし報酬をがっぽがっぽで資産購入の兵器作成、世界征服の完成じゃ!!」

そういうと、博士は大声で、「全兵器に告ぐ、今すぐそいつらを滅ぼせ!!!!」

その時、闇の近くにいた、ロボットたちは、一斉に「イジョウソンザイ、イジョウソンザイ、直ちに排除、開始します。」と言った。やっぱり嫌な予感は当たった。と闇は苦笑いをした。その直後、ロボットたちは、銃を構えて、闇に向かって、撃ち始めた。

やばい、闇は道を外れて銃が届かない所に身を隠した。くそ、やつらは、この黒腕が狙いか。そう思って、右手を見る。何とかしろこの右手!! そう思うのも束の間、すぐにロボットたちがこちらに向かって走ってくる音が聞こえた。なんかまずい状況になって来たと闇が思っていると「『ブラックアウト』」と何か自分の中から声が聞こえた。(何だ?)と思っていると闇の右腕が光り始めた。

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