催す② ※『姉へ』から抜粋
『催す』の続きです。
ふっくらしたお尻をフリフリさせながら後輩の部屋にたどり着いた彼。神からの試練をもう少しで乗り越えられそうですが、神はもう一つ試練を用意していました。
後輩の部屋が、物凄く汚かったのです。
彼は決して潔癖症ではありません。人並み程度の衛生感の持ち主でしょう。けれども入るのを躊躇わせるほど汚かったのです。
決断の早い彼は言いました。
「土足でいいかね?」
「ウンコもらしてるのに何様ですか?」
後輩が正しい。
それでもまだ決断の早い彼を躊躇わせるほど、独り暮らしの男の部屋は汚いものなのです。
おしまい
「お話し」未満 神帰 十一 @2o910
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