日本の捕鯨
今日の話題は「日本の捕鯨」についてです。
一時期、シーシェパードによる反捕鯨運動がとても騒がれていましたよね。よって、この問題を知らない人は居ないと思います。
しかし、内容を詳しく知らない方も多いことでしょう。私もあまり詳しくは知りません。でも聞きかじったことだけでも「ばっかじゃねーの!」と言いたくなるようなことばかりなので、ここに記すことにしました。
尚、今回はちょっと思った以上に口が悪くなっているので、お気を付けを。
まず捕鯨問題と言えばIWCですよね。
昨年、日本がこのIWCを脱退したことはご存知でしょうか。
ということで、IWCとは何ぞやというところから。
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IWCとは
International Whaling Commissionの略で、
日本語で国際捕鯨委員会(こくさいほげいいいんかい)
と言います。
国際捕鯨取締条約に基づき鯨資源の保存及び捕鯨産業の秩序ある発展を図ることを目的として設立された国際機関。
※参考:Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%8D%95%E9%AF%A8%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A)
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ええ、傍点を付けた部分をお読みいただけたでしょうか。
こことても重要です。
だって私、長年IWCは鯨保護団体だと勘違いしていましたから。同じように思っている人多いのではないでしょうか。え? 私だけ? ま、まあ、そんなこともあるかもしれません。
でも、私が勘違いするのも仕方がないと思いませんか?
だって、IWCの活動見て下さいよ。反捕鯨の為の活動しかしていませんよ?
名称を「国際反捕鯨委員会」に変えた方が良いレベルですよ?
でもそれもさもありなんですよ。だって、IWCは反捕鯨派の方が多く、反捕鯨派の声しか通らないようになっているらしいのです。
では何故反捕鯨派がここまで多いのでしょうか。
私の考えを述べてみます。
1.人権保護系の偽善者達が偽善ぶれる理由としてちょうど良いから
2.反捕鯨を盛り立てれば、1のような人達の支持を得てお金儲けが出来るから
3.取り敢えず日本を悪者扱いしておけば、相対的に良い国に印象付けられるから
4.食糧輸出国の利権を維持し、食糧自給率が低い国に対して相応の権力が持てるから
5.後進国という存在をなくさない為
大体こんなところかなと思っています。
詳しく説明するとながーくなってしまうので、簡潔に説明すると以下のような感じです。
1.人権保護系の偽善者達が偽善ぶれる理由としてちょうど良いから
これは前回も少し触れましたが、こういう人達はこういう話題大好きだから一々言わなくても良いレベルで知れ渡っていますよね。自分を良く見せるのにこれ程良い称号もないでしょう。何せ差別はダメと言っていれば良いんですから。そこにある背景も事情も何も知らなくともそれだけで「あなたは何て素晴らしい人なんだ!」と言って貰えるのです。とってもお手軽ですよね。
2.反捕鯨を盛り立てれば、1のような人達の支持を得てお金儲けが出来るから
1のような人達は当然周囲にアピールするのが大好きです。というかその為にやっていると言っても過言ではありません。だから例えば反捕鯨ステッカーとかのグッズを作れば、大喜びで人々は買うのです。そしてSNSなどで買ったよと宣伝する道具とされる。まさに金のなる木です。資本主義者が顧客のニーズを察知し、提供するのは何も悪いことではありませんが、それってアイドルとファンの関係性と何も変わらないんですよね。
3.取り敢えず日本を悪者扱いしておけば、相対的に良い国に印象付けられるから
これは某反日国のことではありません。世界的に第二次世界大戦――今では大東亜戦争というんですっけ?――の敗戦国且つ非白人国家である日本は貶めるのに最適な存在です。第二次世界大戦という汚点が確実にある国なのですから。
それに加えて、日本のイメージは世界的に良いです。だからこそ貶めがいもあります。人は自分より下の人がいるとそれだけで安心しますよね。
「あれだけ良い国である日本も完璧ではない。第二次世界大戦の時のような失敗だってする国なんだ。悪いところもある国なんだ。だから俺達の国に文句ばかり言う必要はない。どの国だって同じなんだから。ほら、俺達の国は捕鯨なんかしていないんだぞ。良い国だろう?」
なんて感じですかね? そしてイメージと周りからの同調圧力で皆そう思い込む。何か国に不満があっても、そこだけは評価できる国だよね。と不満を飲み込む為の理由とする。なんて費用対効果が高い政治的パフォーマンスでしょう。
4.食糧輸出国の利権を維持し、食糧自給率が低い国に対して相応の権力が持てるから
鯨肉って昔は貴重なタンパク源だったわけです。ずーっと昔から捕鯨している村だったか町だったかがあるように、普通に日本人は鯨肉を食べてきたわけです。しかし、今はあまり世に出回なくなり、値段も高くなりました。そうすると余計に買う人は減るわけです。
さて、これによって何が起こるかと言うと、日本の食糧自給率が下がるのです。今日本は4割くらいしかありません。人は食べないと生きていけないのに、その命綱を海外に握られているわけです。その結果、「この牛肉欲しいなら、この件は譲歩しろ! それとも単価を倍にしようか?」という風に出来るわけです。つまり、自治権が揺らぐことになるのです。
その為に日本の食糧自給率がなるべく上がらないように食糧輸出国が結託しているという面もあったりします。これは日本だけが対象なわけではないですけどね。でも食料自給率は割と切実な問題なのです。
5.後進国という存在をなくさない為
鯨という生き物は1頭で牛200頭分の肉が採れるそうです。つまり、捕鯨をして鯨肉を市場に出せば、肉を輸入する必要はありません。
ではもし、餓死するような貧困層が多い後進国で捕鯨をするようになったらどうなるでしょう? 自分達で捕れなくとも日本が捕鯨して鯨肉を提供すれば? もしそうなったら現在食糧を供給している国は今まで通りその国で利権を得られるでしょうか? わざわざ後進国という存在をなくさないよう立ち回っている国々がそれを許容しますか?
さて、どうして反捕鯨派が存在し、これだけ多いかの理由は理解していただけたでしょうか。
勿論これ以外にもあるとは思いますが、主な理由はこれで良いかなと思っています。
では逆に日本が捕鯨する理由は何でしょう。
1.食糧確保の為
2.伝統保持の為
3.海の生態系を守る為
うん、大体こんな感じでしょうか。
ここでは3についてだけ軽く触れます。1と2はそのままなので。
3.海の生態系を守る為
日本はIWCにいた頃、調査目的の為の捕鯨をしていました。では何を調査していて、その調査結果をどうしていたのか、本当に軽く知っていることだけを記します。
まず、何を調査していたのか。これが海の生態の分布や種類などになります。どうして捕鯨をすることでこれらの調査になるか。理由は単純。鯨のあの巨体を維持する為に大量の魚が食べられているからです。つまり、鯨のお腹の中には大量の魚がいるのです。自然の捕獲網みたいなものですね。
そしてその海域で魚が減っていたりしたらそれは鯨のせいかもしれません。鯨を間引かないと魚が大量消費されるのですから、調査結果によっては鯨の捕獲量を変える必要があるのです。
そう。つまり捕鯨産業の秩序ある発展を本当に目指しているIWCならばこの資料を基に捕鯨量を指示して鯨と魚が良いバランスで保たれるようにするはずです。だから日本も調査結果をIWCに渡してきました。実際、日本の調査結果が圧倒的すぎて、他の国の調査結果が霞む程IWCにとって日本は大事な国だったのです。
しかしながらIWCの実態は違っていました。よって日本はIWCは鯨や魚、ひいては海の為にならないと判断し辞めたのです。そう。日本は海の生態系を守る為にIWCを辞めて、世界の海の保持から日本領海内のみを保持する方針に変えざるを得なくなったのです。
さて、そろそろ日本称賛が酷いと思われていることでしょう。
私も日本は絶対的に善い国。100%世界の為を思って捕鯨をしているなんて思っていません。というか、自分の為でない人の行動は尚更信じられません。
日本は日本の為になることをする。その前提があった上で、海の為に動いているのです。
「だって寿司や刺身が食べられなくなったらどうするんですか。日本は寿司や刺身があってこその日本でしょう」
と何割かの人は思って行動しているのは確かでしょう。いや、利権やら何やらで動いている人も居ると思いますけどね。でもその人達もどこかで寿司や刺身のことを考えていると思いますよ。だって日本人だもん。と生魚が体質上食べられない私が言ってみます。
長くなりましたが、大体日本の捕鯨に纏わる話はこんなものではないでしょうか。説明してばかりだった気もしますが、あちこちで口悪く罵れたので私は満足しました。
以上、印象論で話す「日本の捕鯨」でした。
※個人の意見な上に、正しい情報でないかもしれないから、あまり真に受けないで下さい。
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