第14話 おまけ①
菓子、のように見えるが、得体の知れない物体にライオネルは聞いてみることにした。
「……これは、何だ」
「マドレーヌ…貝を象った洋菓子ですよ。」
「…………」
「私は菓子は作れません。"くすり"にもいい印象はありませんね」
遠回しに、失礼にならないように言っているのだろう。
机の上のそれを手に取る。
「…………………むぐ」
ふんわりと口のなかで解けていく。ほろほろとした食感は、嫌いではなくむしろ
(……うまい)
少年が満足そうに笑うのが、視界の端に見えるのを気にしないことにして。
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