冬の朝
麦茶
いつもの朝
風の音を聞いて外へ出たら、真白い世界だった
まぁ、なんてことない雪景色なんだけれど
雪の白に点々と続く多分飼っている猫の足跡が
自分の車に積もっている雪の分厚さに、若干げんなりとする
肌を刺す、冷たい風が寝ぼけた意識を覚醒させる
雪が音を吸い込んで、聞こえる音は風が木々の隙間を駆け抜ける音しか聞こえない
思い切り深呼吸する、乾燥しきった空気が喉を一瞬で乾かして
のどが張り付いて、思わずせき込む
きっといつもの道は除雪車が走っていて絶対に走りにくい
家の敷地と道の堺には除雪車が除けた雪が、こんもりと積みあがっている
ふと、携帯が鳴っていることに気が付く
「わかった、気を付けて」
会社の部下の車が、脱輪したそうだ
自分、今日休みだったんだけれどなぁ
仕方がないので、半日有給とる
午後からは出勤できるだろうとの事だったので
午前中だけ代わりに仕事するか
注文したpcパーツ受け取らないといけなかったんだがなぁ
まぁ、仕方ない
雪下ろしと雪かきをしないと
くっそ良い天気
空の端っこで白いサギが飛んでいる
さて仕事に行こうか
さくさくと雪を踏みしめて
無事に仕事終わればいいなぁ
「無理だろうなぁ」
冬の朝 麦茶 @tachik0ma
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