どちらかと言えば作風は浅田さん風の人情噺ではなく、伊集院さん風の情景描写に近いかと思います。でもやはり人は努力を惜しまず、幸せにならねば、、と思える力強さを感じる作品でした。
先ずは完結頂きありがとうございます。一気に読ませていただきました。ざまぁでもなく、ハッピーエンドとはちょっと違う、だけど、それぞれが相手だけではなく「家族」のことを思い、年月を積み重ね、過ちに対する傷跡も残しつつも、触らなければ痛くないようになっていく展開。浮気に対して、離婚を選択する方も責任を負う、という視点。傍から見れば「ヘタレ」と呼ばれる人にも懊悩があり、そのうえでの積み重ねをした。本当に面白かったです。