【終盤全問不正解】

　終盤全問不正解（バックアタック）とは、試合終盤、つまり７回以降になると効果が発揮される特殊ルールである。

　このルールは７回突入時点で全問不正解（ノーヒット）の者が対象となる。

　対象者は７回以降、全問不正解（ノーヒット）のままアウトとなる度に着用物を一つ失う。

　このルールは延長戦に突入しても効果が持続する。

　このルールは全裸になっても試合終了にならないという特例が適用される。

　このルールによって失った着用物は全て審判の財布（ジャッジマンズ・ポケット）と呼ばれる中立な着用物入れに投入する決まりとなっており、試合が続く限り二度とそれを取り戻すことが出来ない。

　このルールの対象者が１問でも正解した時点でその効果は無効となるが、それまでに失った着用物は試合終了まで取り戻すことはできない。

【圧倒的敗者】

　圧倒的敗者（ノーヒットノーラン）とは、野球のノーヒットノーランと同じ負け方及びその負け方をした者のことである。

　いずれかの対戦者が全問不正解（ノーヒット）のまま試合に負けると圧倒的敗者（ノーヒットノーラン）になる。

　圧倒的敗者（ノーヒットノーラン）が発生した場合、対象者が試合中に奪われた着用物は試合の翌日から７日間、剣高クイズ部の部室にて保管される。

　圧倒的敗者（ノーヒットノーラン）の対象者は試合終了後、剣高クイズ部の部室に併設された予備室にある衣類より、勝者が選んだ衣服を着用して部室を退室し、試合日の翌日から以後７日間、その衣服を制服として着用して登校しなければならない。試合終了後とは、後述する至福の刻（ハッピータイム）の終了後であり、７日間とは、敗者が学校へ通った日数の事を指す。

　なお、６回裏までに全問不正解（ノーヒット）で１０点差（コールド）負けした場合はこのルールは適用されない。

【最悪の結末】

　最悪の結末（ルーザー・ルーズ）とは、野球の完全試合と同じ負け方及びその負け方した者のことである。

　最悪の結末（ルーザー・ルーズ）になるのは、敗者が全問不正解（ノーヒット）というだけでなく、勝者が一度も不正行為（ペナルティ）を冒していないことが条件となる。不正行為（ペナルティ）には時間超過による進塁も含まれる。

　最悪の結末（ルーザー・ルーズ）になった場合、対象者は試合終了時の姿のまま帰宅しなければならない。試合終了時とは、後述する至福の刻（ハッピータイム）が終了した時点である。

　最悪の結末（ルーザー・ルーズ）となった場合、対象者が自宅または寮へと帰宅するまでの間、勝者または勝者が指定した人物にそれを監視される。

　なお、６回裏までに全問不正解（ノーヒット）で１０点差（コールド）負けした場合はこのルールは適用されない。

【冗談みたいな結末】

　冗談みたいな結末（グッバイ・ジョーカー）とは、正式名「Good-bye,Joker...」であり、野球のサヨナラホームランと同じかたちでの決着のことである。なお、剣高クイズ部では基本的にカーの部分を略してグッバイジョーと呼ばれているが、この略語は同名の映画とは無関係である。

　グッバイジョーにより決着した場合、勝者は敗者がいかなる状態であっても好きなだけ着用物を奪うことが出来る。

　例え１点差であっても、グッバイジョーで敗者となった場合、後述する至福の刻（ハッピー・タイム）開始時点から終了時点までは勝者の指定した着用物を全て奪われる。

　なお、グッバイジョーはサヨナラヒットでは効果は発揮しない。

【至福の刻】

　至福の刻（ハッピー・タイム）とは、相手の着用物を全て奪って勝利した場合及びグッバイジョーで勝利した場合にのみ、勝者に与えられる敗者を観察する時間であり、その制限時間は１分間である。なお、この制限時間は勝者が試合中に使わなかったタイム制度の残り時間の分だけ延長することが出来る。

　至福の刻（ハッピー・タイム）の間、敗者は何らかの物を用いて身体（からだ）を隠すことは許されていないが、自身の手や足などで身体を隠すことや、走らなければ部室内を動き回ることは容認されている。ただし、敗者は地面から９０センチ以下の高さに頭を下げてはならず、身体を丸める、膝を折って屈む、横になるなどの行為は一切認められていない。尚且つ敗者は必ず片方の足の裏の全面を地面や壁などに接地していなくてはならない。

　勝者がそれを必要としない場合、至福の刻（ハッピー・タイム）は無効となる。

　至福の刻（ハッピー・タイム）が発動している間は勝者と敗者は互いに手を触れることは禁じられている。

　※ルールブック・裏(改訂版①)より抜粋※