インターバル
インターバル その1
「おかえりなさい、
「えへへ、大丈夫ですよ~
「……
「今回の遠征で、チームの案内をしてくれることになったステラエルさんです」
「初めまして、ステラエルっていいます。よろしくお願いしますね♪」
そう言って、天使――――ステラエルは、満面の笑みを浮かべたまま首をかしげるように挨拶をしてきた。
一応この世界に来た際に、案内人が各グループ一人ずつつくとのことだったが、それがこの天使なのだろう。
だが、そんなことより
「案内を行ってくれるのはありがたいですが、少々
「そうだよ(便乗)! さっきからあなたはあたしの教官になれなれしすぎと思うなっ!」
「あの、二人とも……服をあまり引っ張らないでください」
「ふぅん……へえぇ」
ステラエルがあまりにも
そしてすぐさま視線で火花を散らし、
「ともあれ、今は
「
「おめでとうございまーす!」
「さっすが
「……まあ、
「ふふ、みんなありがとう。次はきっとあなたたちの番よ、頑張ってね」
「…………」
色々な思惑はあるが、仲間たちは素直に
まるでスポーツチームと言うより、部活動のような緩いノリを見て、ステラエルは笑顔のままながらも、醸し出す雰囲気は若干不機嫌そうだった。
「まぁまぁ、皆さん仲がいいんですね! こんなに仲がいいチームはほかにありませんよー」
「そうなの? ほかのチームのことなんて知らないけど、これくらい普通じゃない?
「私の対戦相手ですか……? …………ちゃんとした大人の女性でしたよ、一応。話もそれなりに通じましたし」
「戦闘の詳細については、後で私にご報告ください。それより、
『はーい』
「うふふ、頑張ってくださいねみなさん。私もこの部屋から応援してるわ」
戦闘の詳細を語って聞かせた方が今後のためになるのかもしれないが、残念ながらそのような時間はない。
残った
「はーい、じゃあそれぞれの行き先の転送装置にしっかり乗ってくださいね♪」
「教官、行ってくるね。
「言われるまでもないわ。私はいつだって最善を尽くすもの。
「うん、わかってるよ先輩! どんな戦いになるのかなー? ドンパチにぎやかなのがいいな!
こうして彼女たちは、お互いの健闘を祈りつつ、ステラエルの案内によって別々の競技会場に飛ばされていった。
果たして、次に彼女たちを待ち受ける運命は――――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます