三章 勇者様が来る!?
ステータスを見て泣きたくなった
この世界にオレが来て半年がたった。
その間にあった事は色々あるが、一番の変化はオレに補佐役が出来た事だ。
まずは、メイド見習いで魔王様の散歩でよく会っていたメーヤさんが魔王様付きのメイド (という名のオレの補佐)になった。
そして、魔王様が居なくなった時に知り合った戦士見習いのセーラさんが魔王様付きの執事 (という名のオレの補佐)になった。
この二人がこの役職になったのは一週間前だ。
二人はとても役に立っていて、オレが少し席を外す (トイレとかで)時に魔王様の面倒を見てくれる。
魔王様もこの二人の事を嫌いじゃないみたいで少しの間なら泣かないで二人とオレの事を待っていてくれるようになったので、オレの負担もかなり軽減されたので二人には感謝しかない。
そして今、オレはサージさんに言われて魔王様と一緒に魔法の使い方について習っている。
魔法なんてオレの世界ではなかったので当たり前だが使った事がない。
けれど、サージさんが言うにはオレにも魔力があるので使い方を習えば使えるようになるだろうっと言っていたので、オレは魔王様と一緒に魔法の使い方を習っていた。
魔王様も理解出来るか分からないが習っていて損はないので一緒に魔法の使い方を習う事になった。
「つまり、魔法とは想像力が一番の力になります。詠唱は魔力があまりない者や強い魔法を使う時に使いますが、ほとんどは想像力を使い魔法を執行します。使いたい魔法を想像しながらそこに魔力を注ぐことで使えます」
教師のお兄さんが子供でも分かるように教えてくれるので、何となくだが使い方が分かった。
(つまり、魔力を注いで使いたい魔法をイメージすれば出来るってことだよな?)
「魔力は目に見えませんが、あるのは分かると思います。魔力を持っている者は皆そこに自分の魔力がどのくらいあるか把握できます。魔力のコントロールは少し難しいですが、そこは練習あるのみです。コップに必要性な分だけ飲み物を入れるように自分でコントロールするしかありません」
確かに自分の中に魔力があるのは何となく分かる。
こっちの世界にきたときに何か自分の中に今まで感じた事がないモノがあるのは感じていたのでこれが魔力なのだろうというのはさっきのお兄さんの説明で分かった。
(コントロールねぇ?、、、、あ、それなら)
「えっと、、、ステータスを見れるようにオレの目に魔力を注いで?ステータスのイメージをすれば、、、、出来た!?、、これが魔法か」
ゲームでよくあるステータスを見てみようと、まずは見る為に使う自分の目に魔力を注いでゲームのステータスをイメージしたらステータスが見えた。
そして、お兄さんの方を見てみたらお兄さんのステータスが見れた。
名前・カーマ
種族・魔族 (最上級)
レベル・525
職業・第五騎士長
称号・魔王様の騎士
生命・150,000
魔力・200,000
力・500,000
お兄さんは第五騎士長みたいだ。
つまり、かなり偉いくって強い人って事ですね。
称号が魔王様の騎士で種族に最上級とか書いてあるんですが?
(え?なんでこんな凄い人が教えてるの?いや?魔王様に教えるんだから普通なのか?、、、ん?魔王様のステータス?)
名前・不明
種族・魔族 (魔王)
レベル・1
職業・魔王
称号・魔王
生命・100
魔力・1,000,000
力・10
普通の人のステータスは分からないけど、これは凄いバグってのは分かる。
(え?魔王様、赤ちゃんだよな?レベルが1なのは分かる。力がないのも分かる。生命は高いのかこれ?これは分かんないけど、魔力がバグってるのは分かる百万って、、、強いだろうお兄さんでも二十万なのに、、、魔王様だからなのか!?、、、オレは、、)
名前・金木 連夜 (レーヤ)
種族・異世界人
レベル・??
職業・魔王様の世話係り
称号・魔王様の世話係り、癒しの者
生命・1,000
魔力・??
力・100
何故か所々??がある。
(え?オレのレベルナンなの?魔力は?他は普通の人って事か?普通の人のステータスを見たことねぇから分からないが、、、弱そう。オレってかなり弱い?魔王様とお兄さんのと比べたら泣きたくなるんだけど?)
レーヤは知らない。
その??には∞が入ってる事を。
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