第7話
「一、私たちって流行りを追わないタイプじゃない?」
「そうだね。それがどうかしたの?」
「私たちには流行りを追うタイプの人たちの気持ちが分からないなあと思ってね」
「確かに。流行りを追っていろんなもの買うとお金なくなるからねえ」
「そうなのよね。それでも流行りを追うってすごいわよね。ある意味尊敬するわ」
「それだけお金持ってるんじゃない?」
「いや、だったらJKはどうやって流行りに乗ってるのよ」
「確かに。流行りの服とか買うことが趣味なんじゃない」
「なるほど。その考え方は理解しやすいわね。それが趣味、なのね」
「そうでしょ?」
「でも流行りを追ってるだけって、ある意味没頭できるほどの趣味に出会えてないってことなのかしら」
「確かにそうとも言えるよね」
「まあ若い子なんて趣味探してる最中みたいなとこもあるわよね」
「姉さん、僕たちも一応若いんだけど」
「精神年齢は40代ぐらいの自信あるわ」
「どーでもいい自信いらないって」
「そうね」
「姉さんは絶対に流行り追わないよね。それがかっこいいとか思ってる?」
「いいえ、別に。お金使いたくないだけよ。それに服だって着れるのに着ないなんてもったいないと思ってるだけよ」
「確かに着れる服を着ないのはもったいない感じするよね」
「まあ服を買うことに時間やお金を費やすのが楽しいなら否定はしないけれど」
「あー、それより姉さん、眠い」
「人って午後になると眠くなるわよね。食べた後は眠くなりやすいのは仕方ないけれど」
「ねっむ…」
「あら、寝るの?おやすみなさい」
「姉さんあっさりしてるよねえ。昼寝ないようにする方法が欲しいよ」
「体でも動かして来たら?目が覚めるんじゃない?」
「めんどい…」
「あなた眠くなると起動停止間近のロボットみたいに動きがのろくなるわよね」
「もう限界…寝る」
「落ちるの早いわね。もう少し耐えられないのかしら。まあいいわ、どこにブランケットあったかしら…」
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