第5話

「最近のテレビってなんでこんなにつまらないんだろう」

「一、つまらないなら見なければいいだけの話よ」

「そうなんだけどさあ、新しいドラマとかチェックしててもいまいちこれ見たいってやつがないんだよね」

「最近のドラマは途中からでも話に入っていけるように1話完結物が多かったりするからかしら?医療物や刑事ドラマ、あとは弁護士とかの話も多いかしらね」

「そうなんだよね、学園ものってないわけ?」

「最近はないわね。どこの局も視聴率を重視するから有名な人を起用したがる。そこそこ有名となればそれなりに年上の年齢層になるんだから、学園ものは必然的に難しくなるわね」

「そっかあ…。学園ものとかの方が連ドラならではの醍醐味があって面白いのになあ」

「後は、デビューする年齢が上がってきてることも一つの原因なのかしらね。生徒だってそれなりの人数必要なんだからコストを抑えるためにも学園ものは向いてないんじゃないかしら?」

「そんなもんか。小さい頃はテレビはもっと夢を見させてくれるものだと思ってたよ」

「まあ、最近のテレビが面白くないからネットで過去のテレビドラマやアニメなんかを見る人も多くなってるのかもね」

「ネットが主流の社会だもんね。だからかあ、最近のワイドショーとか音楽番組ってどっかネットを追いかけて流してるだけ感があるんだよね」

「そうね。テレビだと政府からの圧力であえて変に報道されるニュースとかもあるから一概にネットの情報は信じるな、とは言えないわね。私だって朝の番組は天気予報と時間確認のためにだけしかつけてないわ」

「だよね。同じニュース繰り返されても飽きるしね」

「後は、音楽番組ね。これはもはや音楽番組のやり方を変えた方がいいわね。音楽は細分化されて1人1人によって聞きたい音楽は全く異なってくる。長時間やるんじゃなくて、短時間1つのアーティストを特集する方が視聴率撮れると思うわ」

「確かに。ファンだってそのアーティストを深くテレビでやってくれたらうれしいよね」

「そんなことより私が言いたいの1クール間の無駄につまらない特番をどうにかしてくれないかしら。そっちの方が私にとっては気になるわね。ドラマの宣伝しといて始まるのはだいぶ後、なんていらいらするわ」

「あー、特番は確かにつまんないかも。だったら過去のドラマ再放送するとか、映画やるとかしてくれた方がうれしいな」

「そうね。とりあえず、最近のテレビはネットの流行りを追っているだけな気がして退屈だわ。最近、テレビはネットの動画や配信を映すためだけのディスプレイと化してるしね」

「何とかなるといいけどテレビ局とか芸能界の感じ的に厳しそうだね…」

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