第八話

背中合せの夜。

幾度重ねても慣れる事はない。

それほどまでに愛しくて苦しい。


いっそのこと話してしまおうか。

きっと優しい瞳で受入れるだろう。


だが知らずに済むならそれがいい。

そして昔に戻るのだ。

二人が始まる前に。


その為には嘘をつき通そう。

闇い想いは奥底に押しやって。

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