第五話

昼休憩。

自宅に忘れた書類を取りに戻ると有り得ない光景がそこに有り、思わず目が眩む。

あなたの耳元で何かを囁きながら男が出ていくと、何かの始まりを告げる様にドアが閉じられる。


「ちょっと待て、この前のワイン男と違う。

 誰だよアイツ、何で半裸だった!?」


「暑がりなんじゃない?」


「あなたは浴室から出てきて……何してた」


「良くある異文化交流」


「見え透いた嘘つくな!」


「……そういうの止めてくれない?」


「怒るの普通だろ?」


「普通じゃないんでね」


「壁作って誤魔化すな!」


「悪いけど出掛けるから後にして」


「あいつのところに行くのか?」


「あのねぇ、仕事」

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