2020年6月14日(日)

ハロー、一ノ瀬。

私、坂下です。

なんかね、気が付いたらここにいました。

ここって死後の世界、って違うなここはどこだよ、って慌てて部屋の窓に寄ったら、そこに一ノ瀬の姿が映っていたワケ。

一ノ瀬じゃん、と自分の頬を触って、手を振ってみて、窓に映った一ノ瀬が同じ動きをして、私が一ノ瀬の身体の中に(?)いるって事実が分かりました。

それで、そういえばここ一ノ瀬の部屋だ、って遊びに行った時のことを思い出したよ。

えーと、それが土曜日だったかな。



日記読ませてもらったけど、私、死んだのかな。そうなんだね。

でも、一ノ瀬は無事だったんだなあって。

よかったなあって、ホッとしたよ。



でもね、机で寝ちゃったらダメだよ、風邪ひくよ。

今日から、私もこの日記にいろいろ書くようにするね。

あと、私の手はガビガビで、腕はただのボンレスハムだよ。食べるとおいしいかもね。あ、でも今は一ノ瀬のキレイな手だね!



月曜日は学校行けるかな。

あれ、私が行くの!?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る