第6話 再び快楽の深みへ

 多恵は、突然のゆり子の訪問に驚いた様子もなく、

「お待ちしていましたわ。さっ、入って」

部屋履きをゆり子の前に揃える。

 ゆり子は、リビングのソファに座り、

「ごめんなさい、ご無沙汰して。私、望を裏切る気はなくて、お宅の達夫さんと深い関係になる勇気もないの。お願い、多恵さん、前のように私を快楽にいざなって。調教して」

そう言うゆり子の目には、うっすら涙が見えた。

「分かったわ。リラックスして全てを私に委ねなさい。またゆり子さんを快楽の奥に案内するわよ」 

 多恵は、慣れた手付きでゆり子を触れた。そしてゆり子の頬には一筋の涙が流れる。

 多恵は、ゆり子に触れ、二人だけの遊びに酔った。

 こそへ達夫がリビングに入って来た。

 ゆり子は、慌てて体を両手で隠そうして、

「見ないで!」と、叫ぶ。

「隠さなくて良いわよ」 

 多恵が穏やかにわらう。

「そうですよ、ゆり子さん。気持ち良くなりたいのは誰にでもある欲望なんだ。別に恥ずかしい事じゃない。僕はさっきからあなたの行為を隣の部屋から見ていたんです。実はそこの鏡がマジックミラーになっていてね、前からゆり子さんを見ていたんです。今日、あなたを久しぶりに見て、もう我慢できず出で来てしまった」

 そう言う達夫は静かに笑った。

「ちょうど良いところに来てくれたわ」 

 多恵はそう言い、ゆり子に向かって、

「達夫さんのスエットをおろしてやって下さらない」 

 ゆり子は、訳の分からぬまま多恵の言う通りにした。すると達夫の鍛え抜かれた筋肉質の体が現れた。そしてヘソ下は綺麗に処理されていた。

「さっ、達夫さんを癒やして」

 そう多恵の言われるまま、ゆり子は、恐る恐る達夫の体にふれた。すると、望よりかなり年上の達夫の体ではあるが、そのたくましさに圧倒された。

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快楽の花園 しゅう @paosyuuu

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