12話 寝るときから朝にかけて辛すぎる
最終手段をとるしか俺たちに勝ち目はなかった。だから二宮蓮花。天才を京香ちゃんの家に呼んで、形成を逆転させる。
「女の人が家に!!無理ですよ。てか嫌です。先輩がいれば何とかなるでしょ!!」
「ならねーから頼んだんだよ」
「いや。先輩の彼女ですか?私と別れる挨拶か何かですか?」
こういう展開になるのは分かっていた。だからこそ予定というものがある。
「彼女は決まった時間だけにくる家庭教師見たいなもの。だからその時間に勉強の時間を入れなければ蓮花は来るだけだから」
「いや家に来るのが嫌なんですが」
そりゃそうだな。
「さっさと予定をたてよう。今日はそれでねていいよ」
「その人が来る時間は?」
「午後1時から午後5時まで」
「そうですか」
全く少ない情報量だけで、二宮は京香を信じた。その計算に狂いがないのだとしたらあいつはやってくれる。
「これでいいですか?」
8枚のカードのうち4枚は午後1時から5時に入れた。そして3時に1時間休憩時間を入れ、午前は寝るのがメイン。深夜たいに休憩と睡眠時間を持っていきながら勉強を入れた。完全に成功。
「どうせくるなら頭がいいんだろうし、合うか決めますよ
。先輩もその時に自分の勉強できそうですし」
悪魔で俺のためというわけか。それでも上出来だ。二宮いわく京香ちゃんは脅威になればなるほど必ずの最善を選ぶ人らしい。そして選択肢を彼女自身で作ることができない。だから、この状況で大切なことは2点。1つは嫌々でやらせても意味がない。だから予定表にすることにより自分の意志で二宮を選ばせる。そして2つめは歴史の伏線を利用するために選択枠は絞らせる。京香ちゃんは俺に頼ることしか方法を知らない。そこに自分よりも効率よく覚えることので着る方法を知っている人がいた。それが二宮。この2択でどちらが成功するか考えれば必然的に後者だ。だが、彼女は女というだけでこの意見を変えるかもしれない。しかし、今の一瞬でさらに俺だけで間に合わないことを理解させた。そのために少し英語をさせた。
「本当にいいんだね?それならそう伝えるけど」
「いいですよ!これでもう寝ていいんですよね?先輩、一緒に寝ましょ」
明日から地獄の日々がくるのかもしれないし。一緒に寝ることにしよ。あした全てうまくいくのであろうか。
「ちょ、くっつきすぎだって」
同じベットで寝ることになった。だから今2人で京香ちゃんの布団に入っている。そしてやけにくっついている。
「先輩とられないようにですよ」
いや付き合うことはないから。ってか俺がそんな信用できないのかよ、京香ちゃんは。
「ホント寝れないから」
「わかりました。なら逆で行きましょう。先輩の抱き枕になりますよ私」
それはそれで寝れねーんだけど。
「例えば逆向きに寝るとか」
「先輩は私のこと嫌いなんですか?」
なぜにそんな解釈を。
「違うから」
「ならいいじゃないですか?」
どうするべんきなんだろう。このまま抱き枕方式にすれば心臓がバクバクして寝れなくなる。背中をむければ京香ちゃんが抱いてくるからどっちにしろ寝れない。どちらにせよ俺は寝れなさそうだな。
「俺は逆向いてるから京香ちゃんも好きにしてな」
「そうですね。それが早いですね」
納得してくれたみたいだ。逆を向いての触ってこなくなった。京香ちゃんがアクションを起こす前に眠りに着ければいいんだが。
「ひゃ!!あの先輩。…寝てる。っまいいか。このままでも」
なんか触りごこちのいいものがある。これなんだろう。
「あの先輩」
なんか声するk止めがあかない。これは夢の中なのだろうか。
「せ、先輩」
多分これ夢だな結構遠くから声聞こえるし。それにしてもこのやわらかさはなんだろう。初めて触った感覚。
「あ、あの。早く起きてください。はずかしいです」
あ、わかった空気が若干抜けてるそこまで膨らんでない最近使われるドッヂボールの玉だ。ほんわかにやわらかい。
「!!いい加減!!起きてください!!」
「いってーー!!!」
思いっきり何かが脛にあたった。ものすごく痛い。さすがにこれは現実化か
「ってうわ!!」
「なにおどろいてるんですか?」
目を開けると京香ちゃんの後ろ姿が見えた。そこまでふくらんでないボール。そして脛をけられた。ま、まさか。と思いつつも手が勝手に動いていた。京香ちゃんの背中と俺の腕の位置を見ても理解できる。これはラッキーすけ
「いつまで触ってるんですか!!」
「いって!!何度もけるなよ。てかなぜに俺はこっち向きで寝てるんだよ」
記憶が正しければ俺は逆向きに寝ていた。京香ちゃんも多分俺のお願いを聞いてくれて背中向きに寝てくれていたんだ。
「知らないですよ!!私も寝れそうになった時に先輩が私にのしかかってきて抱き着いてきたんじゃないですか!!」
全く覚えてねー。珍しく夢も見ず熟睡だったし。
「もしかして寝れなかった?」
「そりゃ急にやられてドキドキしましたが、すぐ眠くなったんですよ。落ち着けるというか」
「そうだな。やわらかいもんな」
「!!何想像を」
まずいまた脛けられる。つかさず脛を守るように手を出した。うまくかかとは俺の手で押さえることができた。ものすごく痛いのには変わらない。ためなしでここまで強い威力をだせるとか病院送りにしたのは伊達ではないようだ。
「!!」
顔見ると頭突きの体制に。
「いった!!」
互いにクリティカルヒットをしたのかほぼ同時に同じことを言った。
「先輩頭固すぎですよ」
「それはお互い様だろ。この石あたま」
「先輩だって。あー痛い」
ちょっと京香さんこっち押ちすぎベットから落ちないように京香ちゃんを奥に寝させたのはいいのだが、俺が押し出されそうだ。何かつかむもの。やわら、だめだめ。
「いたい。いたい。いたい」
やばい落ちる何かにつかまないと。布団つかめた。ってしぬげ。
「え」
あ、これ京香ちゃんの服だ!まずいまずいもう抑えられん。とりあえず、落ちても京香ちゃんも守れるようにぎゅっちだきしてめた。
バタン!!
「く、」
「先輩、だいじょ!!なんでそんな強く抱きしめるんですか?」
耐えろ。俺。たえるんだ。京香ちゃんだって触られたんだ。膝一発くらいもろに入ったくらい耐えろおれ。
「なんかでかいおとしたけどだいじょ、あーなるほど。ごゆっくりー」
「先輩大変ですよ。お母さんに見られてしまいました。」
「お母さん?どっちかというとお父さんだろ」
俺の股間をお母さん表現するとか京香ちゃんも寝ぼけてるな。
「何言ってるんですか。私説明してくるので離れてください」
お母さん、見られた、説明。扉の閉まる音が聞こえたような。って!
「まずだいろ」
「だからいったじゃないですか」
「お前が俺を押したのが悪いんだろ」
「巻き沿いにした先輩のせいですよ!!」
結構マジでやばいだろ。京香ちゃんからしたらただのカップルのプレイと思っていると思うが、俺と母さんからしたら兄妹でのプレイアニメ好きなら興奮しない奴なんているわけない。そして母さんはアニメオタクだ。つまりそういうことである。
「よしいったん寝て忘れよう」
「そ、そうですねもう一度寝ましょう」
いったん冷静になってなるためにも寝ることを選んだ。2人でもう一度布団に入りいい感じの距離をとって眼をつむった。
そして数秒で2人は冷静になった。
「じゃねーだろ!!」
「なんで私たちこんな冷静に」
冷静にでないから布団にもどったともいえるし、落ち着いたからいったん布団にもどったともいえる。どちらにしても時間をかけらたらまずいあろ。おそらくこの間に母さんが考える俺らがすることといえば。
「とりあえずリビングにいって説明しよう。京香ちゃんは余計なこと言いそうだから俺が説明するけどいいよね?
「むしろそうでないと困りますね」
2人で階段を下りて急いで母さんのところにいった。
「なにやったの?」
やっぱりそっち系の話もってくるよな。デリカシーがないのかよかあさんには。
「ちがう。あれは先輩が」
俺から説明する言ったのに先に声を出したのは京香ちゃんだった。手かそもそもあれは京香ちゃんが頭突きしたのが問題だろ。とか否定したいが、すると喧嘩にもどると悪いし、ここは俺が悪いってことでもしておくか。
「やましいことはしてないですよ」
触ってしまったことやけられたことを言うと話がめんどうになるし。
「いや先輩触ってたじゃないですか」
京香ちゃーん。
「触ったの?変態」
「あれは事故というかそもそも一緒のベットで寝てたんだから」
「2人で同じベットで寝たの?」
気づいてなかったのか。
「だって先輩が一緒に寝たいっていうから」
しらじらしい。一緒に寝たいって言ったの京香ちゃんなのに。
「京香ちゃんがいるとさらに誤解生まれてるからいったん部屋に戻ってて」
「わかりました」
最初からこうするべきだった。京香ちゃんが部屋にいてもらえれば余計なことを言われずに済んでたんだ。
「あとは先輩にまかせます」
そういうと彼女は走って部屋に戻っていった。あの言い方的に誤解は生まないか。
「大変だったでしょ」
「何が?」
「あの子嘘つくと顔に出るからすぐわかるのよ。少しからかっただけ」
この言葉で安心したさっきまでの心のバクバクも落ち着いた。
「俺も悪い。大事な娘さんのはじかしいところもんでしまった」
「ナイスボディでしょ」
「貧乳も悪くないと思いました」
母さんと俺は何の話をしているんだ。これ思春期の同級生の会話とあまり変わらないよな。
「多分そのことに関しては恥ずかしさもあったけどうれしかったと思うよ」
「なんで?」
「あの子はギャルゲーをやっているから」
なるほど。ギャルゲーをやっている。普通なら恋愛ものだと思う。漫画やアニメ動揺ギャルゲーもラッキースケベといわれる事故で触ってしまったりすることをしてしまった。それがうれしい。というよりは普通の恋愛的な行動ができたと思いうれしいのほうだな。
「しっかりとした人間の付き合い教えてやないと」
「あの子は空回りはしてはとはいえ頑張ってるから怒らないでね」
「何言ってんだよ。いつも怒ってるのはアレじゃなくて京香のほうだから」
「ムー!!」
今声が聞こえたような。恐る恐る後ろを振り返った。すると扉を少し開けて覗き込んでいる。
「2人仲良さそうですね。浮気ですか?」
「いやなんでそうなるの?」
「やいた?」
母さんがくっついてきた。
「先輩」
京香ちゃんは涙を流し始めた。何なんだよこの家族は。今日の午後が本当に大丈夫なのだろうか
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