第11話 最終手段をとるしか彼女に勝ち目はない
俺が彼女の家に3日も泊まる理由。それは英語は本当にやばいからである。今から死ぬ気でやっても間に合うわないくらい危ないが彼女を無理させるとテストを受けれなくなるかもしれない。だから様子を見つつしっかり見てあげることにしたのだ。
「どおーよおういけアップル」
本来の読み方とアップル以外違うがこれを修正しら暇もないからここはスルーだ。
「それで答えは?」
「りけはたしか、好きか嫌いか。だからえす!!」
おそらくイエスを言おうとしたのだろう。
「とりあえず肩慣らしはこれくらいにしておいて」
「これテスト出ないんですか?」
何驚いてるんだ。基礎中の基礎といったじゃ時だ。
「でないよ」
「そんなー!!」
今までの高校テストと考えたら簡単すぎるのも考えてくれよ。
「ちなみにアップルの英語スペルわかる?」
「わからないです」
apple。中学のレベルで誰だってわかるはず。京香ちゃんだってアップルと読むことができることだし、かければ安定なのだが。だが、京香ちゃんは分からないといっている。このレベルといえば大丈夫だろう。
「とりあえずだ。これだけしかわからないレベルだ。本来ならあきらめるだろ」
「あきらめないですよ。ここまできたら赤点を回避するため先輩が頑張ってくれたのでここからはクリアするしかない。それが先輩への恩返しですもん」
あ、かわいい。恩返しなど鼻から考えていなかった。だが、京香ちゃんがそういうのならなんとかしないとあいにくこっちも最終手段は用意済み。
「これをみな」
明日の残り2日。そして、テスト期間最終日までの予定を二宮に作ってもらった。
まず今日の予定をたてていないのは少しこの予定にくせがあること。そしてここまで彼女がやる気に満ち合われていると考えてないなかったため今日はできなくてもいいかなと考えてしまっていたから。
「予定表。でも日程しか書かれていないのはなんでですか?」
そう、これは予定の立てていないが項目を選んでもらった。
「予定表の話はあとでにして、それよりここからは今までの話全てをなしにして提案があるんだ」
これは昨日大変だったが、京香ちゃんを説得して二宮にあうことにした。最初は女でしょとか。自分以外の好きな人ができただの説得するのが大変だったが話して何度も同じことを繰り返していたら説得することが叶った。
二宮とは前通りの喫茶店に集合とも思ったが、また熱くなると悪いし、幸い二宮は1人暮らし言っていたから二宮の家にした。
「え、きったな」
部屋に入るとリビングがものすごく汚かった。アニメキャラならこれですら萌え要素なはずだが、実際になるとくそむかつくな。
「しょうがないでしょ。必要最低限のことしかできてないなだから。私には時間がないの」
「ならお前は俺の依頼のほう頼む。俺はこの部屋をきれいにする」
こいつへの頼み事は予定表をたてること。ものすごくギリギリなうえ、こいつですら頭をフル回転しないとわからないくらい難題だ。
「わかったじゃーよろしく。頼みって?どうせ妹のことだろうけど」
「感がいいな。ならシンプルだ。1日12時間の休憩。基本2時間わけで頼む。寝るかもしれない。それも考慮する。暗記物に関してはほとんどすべて大丈夫だ。だからだいたい1日1時間4教科でいい。残りの時間は英語。京香の英語は読み方は変でも答えはわかるが、記述問題は全く無理だ。スペルを書く行為は1割すら理解できていない。俺が今いったことをすべて満たされるように予定表をたててくれ」
「え、ちょっと待ってやること多すぎない?」
「だからまかせた。俺は掃除してっから」
おそらく今の彼女は無理というと思う。だが、それを言われれば勝ち目がない。だが、言わせなければ嫌でもやるだろうな。
「おい。掃除機かけるぞ」
「全部任せる。今集中してるから話しかけないで。うるさくするのは勝手にどうぞ。私集中したら触れたことにすら気づかないから」
この集中力をほんと京香にわけてもらいたいもんだ。
まず掃除機をかけるにしても量が多すぎる。だからまずは、下着を片付けよう。下着を片付けよう?当たり前かのように言っているが、絶対おかしいよな。二宮がきにしてないから何も思うことはないけど。
「なー。!」
話しかけようとしたが、彼女はもう完全に集中していた。ものすごい速さで計算をしている。この数分でもう2枚程度計算しているほどだ。
服の整理は終わった。次は散らかったプリントとか整理してやるか。なぜここまでプリントが捨てられているんだ。ほとんどのプリントが満点だ。テストらしきものもあるが、それですら満点ん。こいつ天才すぎるだろ。何を求めているんだ。ここまで頭よければもっと頭のいい学校だっていけたはず。なのにこんな地元のなかで有名校であっても全国で見りゃ低辺といってもいい。だからこそわからね。
プリントの整理を済ませたらついに床が見えた。そろそろ掃除器かけるか。どんな音を立ててもいいといわれて言われているし掃除機でも使うか。
「うるさい!!」
いった!!ボールペン投げてくるかよ普通。
「おま、うるさくしていいって」
「ぐぉんぐぉんはダメに決まってるでしょ」
なんだそのりくつは。掃除機かけるといったときに気づけよ。
「だったら先に言えよ!!」
「あーもうあんたのせいで」
頭をかかえる蓮花。
「わかったから。どこまで進んだ?」
「いまやっと受け入れたところ」
「受け入れた?」
「あんたの妹が相当やばいから久しぶりに本気にならないといけないとね」
さすが蓮花だ。もうわかってくれたのか。さっすがだ。
「今まで書いてたのは?」
「あーこれ?今妹を助けれる確率」
「結果は?」
「君がいなくて私もいなければ0%。そして良太がいて0.1%私の今考えづいたやり方でやれば1%。私が本気をだせば40%くらまでは上げることができる。だけど、間に合う保証はない。それでも良太は私を頼るの?」
正直確立とか全く意味が分からん。だけど俺だけでもほんの少しだけでも希望がある。そして二宮がいればその確率は上がることになる。つまりチェックメイト。俺らの勝ち。
「信じてるぜ。あとは任せた」
「信じるなんて」
「いっただろ俺はお前を信じている。できなくてもいいから頼む」
「わかったやれることはやる。部屋きれいにしてくれてありがとう。これからさらに集中に入るから掃除機かけても大丈夫だよ。あ、核ミサイルとかはおとさないでね。さすがにでかすぎておこるよ」
核ミサイルおとすことなんてできないだろ。
そして3時間くらいたったな。ようやくきれいになった。
「なー二宮。っは!おい二宮!!」
テーブルの中でもくもくと書いていた二宮は力尽きていた。
「大丈夫か?」
なんも反応がない。息はしているし、意識がなくなったまたはただの睡眠だな。ってかこいつ何枚紙使ってんだよ。もう部屋が散らかっている。てか、それより京香ちゃんはこれほどあほなのかよ。それにしてもまだ予定表ができていないのか。間に合わないってそういうことか。あっでも時間わけはしっかりできているようだな。
二宮も起きないことだしお礼として夕食でも作ることにした。チャーハン程度のものならつくることができるし。
「あ、あれ?私ねてた?」
「起きたかあほ。早く予定表完成させろ」
「え、完成してるよ」
何を言ってるんだ。予定表は真っ白だろ。
「ご飯食べたら教えてあげる」
チャーハンを食べさせた。ご飯を食べるとすごく幸せそうな顔をしてるやつはかわいいな。こっちに関してはアニメと同じようだ。もし、俺が、京香ちゃんと普通の兄妹のままだったら多分好きになっていたかもな。いや、ないか。一緒だったときは思ってなかったんだし。久しぶりだからうれしい。それだけだろうな。
「おいしかった。ありがとう!!また今度作ってね」
「そういえばキッチンきれいだったけどそこんとこはきれいにしてたんだな」
料理好きは料理する環境は良くしてるんだなと関心を持っている。
「いや、料理なんてしないから」
そっちかよ。ほんとに勉強以外のことは必要最低限のようだな。
「それで、この予定表は?」
「まず謝らないといけないことがある。ごめん。結局何も思いつかなかった」
さすがにこの天才ですら答えは出せなかったってわけか。しょうがないか。そこまで無理難題なんだ。
「だけどチェックメイト。あなたはいろいろ理解してなくても教えてきたのは事実だからそれを思い出させるだけでもなんとかなる。うろ覚えだけなら確実に。そして、私の予定はあくまで仕上げ。でもそれは思いつかない。だから0.1%。そして私は1%にしてあげた。残りの39%京香にある」
京香に?無理だろ。こいつにも解けない問題が京香ちゃんにできるなんて無理だろ。
「どうやるんだ?」
「予定は彼女に決めさせる」
「そんなことしたら」
「だから選択肢を上げた。よく見てみな。予定表の枠」
予定表を見るとこいつのすごさがわかった。たしかにしっかり線が引いてあった。まずここ2日の予定表のに使えるのは8時間の睡眠カードと2つの2時間カード。それに30分刻みのご飯の時間。風呂30分。休憩1時間2枚。1時間ごとの勉強カード8枚。トータル24時間。こうなれば確実に8時間の勉強はとれる。だが、それだけでいけるのか本当に。
「おま約束と」
「間違ってはいない。休憩16時間。4時間も違う君はそう言いたいんでしょ?」
「たりめーだろやばいっていっただろ」
「そうだからこれでいいんだよ。だって彼女はスペル覚えるほうが優先でしょ?」
「いや最優先だけで」
「これこそ最終手段」
時間は元の世界に戻るとしよう。
「は?女が明日から私の家に来る??」
最後の手段。本当なら抵抗があるが、あいつがあそこまで考えてそれしか答えがないとしたら記憶のほうのリスクを背負ったとしてもやるしかない。その最終の手段は。
「二宮蓮花知ってるか?」
「知らないです」
そうあいつがあみだした最後の希望はもう1人人員を増やすこと。つまり、二宮蓮花。これが最後希望だ。
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