第3話 オープニング3:夜藤 紅
GM : さて、次のオープニングやりたい人!
夜藤 紅 : じゃあ立候補
GM : いいでしょう。紅ちゃんは”2年前の両親が死亡したシーンの回想”をやりたいとのことなので、そんな感じで演出していきます。登場判定してね
夜藤 紅 : とーじょー
夜藤 紅 : 1d10 DoubleCross : (1D10) > 3
system : [ 夜藤 紅 ] 侵触 : 34 → 37
夜藤 紅 : じゃあいつも通り…という訳でもなく普通に体調が悪いので保健室に来ました
GM : では、紅ちゃんはベッドにもぐりこんで眠りにつきます。
早乙女アスカ : 勝手にベッドを使われている……
夜藤 紅 : (最近しんどい…早乙女先生には悪いけど勝手に寝かせてもらおう…。またあの夢見るのかな…それは…やだ、な…)
GM : 紅ちゃんは高円寺マリことクイーンγにトラウマを刺激されて以来、2年前のことをよく夢に見るようになっていました。
夜藤 紅 : 時は遡り2年前。夜藤紅は中学卒業祝いで家族旅行に来ていた。
現在の白髪赤目のアルビノのような外見になったのはオーヴァードに目覚めたせいなので、このころはまだ黒髪の平凡な少女です。
GM : まだ黒髪のころの紅ちゃんだ。かわいい
夜藤 紅 : 「お父さんお母さんと旅行なんて久しぶりだなー。私もついに高校生だし、私も車運転できるようになったらその時は私が運転してあげるね」
夜藤 光一(父親) : 「ははっ、それは楽しみだな!この前まで小学生だったと思ったのにいつの間にか中学も卒業してるんだから時間が経つのはあっという間だなぁ…。あ、視界が滲んできた…」
夜藤 三月(母親) : 「ちょっとあなた、運転中何だからしっかりしてくださいね。ふふっ、思い出話なら旅館に着いてからたっぷりしましょう」
夜藤 紅 : (もうすぐ高校生なのに家族旅行なんてちょっと子供っぽいかもしれないけど私はお父さんもお母さんも大好き。来年も再来年も一緒に旅行に行きたいな…)
夜藤 紅 : その時だった。お父さんがハンドルを急に切って車を止めた。何故止まったのかは分からなかったが、獣のような何かがいることだけ分かった
GM : 道をふさぐように立っているのは仮面をかぶった何者か。人ではないことは確かだった。
光がすべて吸い込まれたかのような漆黒の体に、瓦のように分厚い鱗が体のあちこちに張り付いていた歪な姿。
GM : 端的に言うと第3使徒サキエルのような外見ですね。
GM : 獣は両腕を振り上げると、勢いよく地面に振り下ろした。車が横転するほどの衝撃が周囲を襲う。アスファルトはめくれ上がり、街路樹はなぎ倒され、ビルの壁には大きな亀裂が走る。
仮面の獣 : 「グォォォォォオォォォォオォォォ!!」
獣が咆哮すると、瞬く間に周囲が火の海となった。
GM : 紅ちゃんの乗る車は衝撃で横転し、そして逃れる時間もなく火が迫ります。
夜藤 紅 : 「ごほっ、ごほっ…。な、何が起きたの…?」
夜藤 紅 : 吹き飛ばされて視界が回り、やっと目の前が認識出来るようになる。そして飛び込んで来たのが___
夜藤 紅 : ひしゃげた車体に押しつぶされた父親の姿だった
夜藤 光一(父親) : 「み、つき…くれな…い…を、連れて…に、げ…」
そう言って父は身体の動きを止めた
夜藤 三月(母親) : 「…紅!早く、車から出なさい!」
夜藤 紅 : 何が起きたのかを理解できず――理解したくも無く、母に言われるがままに車から飛び出す。辺りは酷い有様だった。燃え盛る車、なぎ倒された建物、誰かの叫ぶ声―――全て鮮明に覚えてしまっている
夜藤 紅 : 「…あ、おか、お母さん…お父さんは…?」
夜藤 紅 : 母は何も言わずに紅の手を握り走り出す
GM : 獣の腕から真っ赤な熱線がほとばしり、ビルを車を人を打ち抜いていく。
炎上する街、爆発する車、生きたまま焼かれていく人々。まるで戦争映画の中にでも放り込まれたかのような非現実的な光景でした。
夜藤 紅 : さっきまで聞こえた声も、大きな悲鳴にかき消され、そして聞こえなくなる。母は、それでも何も言わなかったが、泣いていることだけは分かった。
夜藤 紅 : だけど、仮面の獣は私たちを見つけてしまった。そいつは一瞬で離れた場所にいる私たちに飛んできて、その衝撃でコンクリートの足場が崩れ、その場で動けなくなってしまった。
夜藤 三月(母親) : 「くっ…この、化け物…!」
母は私を背に辺りの石を仮面の獣に向かって投げる。しかし、そんなものお構いなしで獣は私たちに歩み寄る。
夜藤 紅 : そして、母の頭が宙を舞った。吹き飛ばされたそれが私の目の前に転がる。精気の抜けた虚な目が私を見つめる
夜藤 紅 : 「…お母さん…?ねぇ…返事してよ…ねぇ、ねぇっ!」
一緒に飛ばされた母の首飾りを握りしめ、無駄だと知りながら叫ぶ事しかできなかった
夜藤 紅 : 仮面の獣が私に近付く。もうどうでも良くなった。このまま殺されるのか、あぁ、それならお父さんとお母さんの所に行けるのかな。
頭の中はそんな考えがグルグルと回りながら、何も動くこともできない
夜藤 紅 : 獣の腕が私の胸を貫いた所で、私の夢はいつも目覚める
夜藤 紅 : 「…っ!はぁっ、はぁっ…!」
また、この夢か。先日の事件で見せられた記憶がここ数日何度も繰り返されている
夜藤 紅 : この夢を見るたびに私は仮面の獣を許せなくなる。お父さんとお母さんを殺し、私の日常を奪ったあいつを。
夜藤 紅 : 「はぁ…はぁ…。もう、何でこんな夢を何回も見なきゃいけないのよ…」
夜藤 紅 : この夢を何回も見るなんてすごく嫌な気分だ。近い内にまた良くないことが起きる…そんなことを考えてしまう
夜藤 紅 : (…そろそろ授業戻らなきゃな)
ベッドから起き上がる
鎖巻 結羽 : がんばれがんばれ
セレーチカ : かわいそう…
七海 弓花 : 「紅?すごく汗かいてるけど大丈夫?」
GM : と、保健室から戻ってこない紅ちゃんを心配して七海ちゃんが様子を見に来ていました
夜藤 紅 : 「あ、弓花…迎えに来てくれたの?これは…寝汗よ寝汗、ここのお布団暖かすぎるのよ」
無理にでも元気に振る舞う
七海 弓花 : 「そう?ならいいんだけど。授業遅れちゃうからそろそろ行かなきゃ」
夜藤 紅 : 「うん…ちょっと涼んでから行くね」
小さく手を振る
七海 弓花 : 「…。わかった、待ってるから。今日は一緒に帰ろうね」
夜藤 紅 : (…ねぇお父さん、お母さん。私どうしたら良いのかな…。2人のこと忘れたくないのにわすれたいほどに辛いよ…)
夜藤 紅 : 保健室のベッドに腰掛けながらモヤモヤとした気持ちを抱えるのであった
夜藤 紅 : こんな所ですかね
GM : OK。ではここらでシーン区切りますか
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