僕の居場所
一つ確かなのはもう僕の居場所がどこにもないと言うこと。
京都の実家を出てから7年。
父が亡くなってから6年。
僕は今までどこに向かっていたのだろう。
7年大阪に住んでいても未だにここが僕の居場所だという感覚はまるで持てない。
携帯電話をポケットから取り出して藤堂さんの名前を選ぶ。
もし藤堂さんが電話に出なかったら。。。
もし藤堂さんが電話に出なかったら何もなかったように明日の朝もお店に行こう。
これからの事は。。
明日考えよう。。
でも、でも、もし藤堂さんが電話に出たら。。
もし藤堂さんが電話に出たらその時は。。
「正人。珍しいな、こんな時間に」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます